【288日目】おいなりさんの頂点『伏見稲荷大社』

2023-6-19

京都初日はおいなりさんの頂点である伏見稲荷大社を参拝してきました。おいなりさんと言えばキツネ。キツネと言えば私のテントを食い破った動物なので正直あまり好きではありませんがそれはおいなりさんには関係のない事。全国三万のおいなりさんの総本宮、じっくり参拝してこようと思います。伏見稲荷大社以外にもお寺に行ったりと多くのアクションを起こした一日でした( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

目次

いざ京都!

昨日は大阪府枚方市で一泊。大阪や京都では野宿なんかできないかと思っていましたがそれも場所によりますね。府全域が毎日にぎやかなパーリィナイなわけでは無いので外れに行けばいつも通り野宿ができるようです。当たり前ですが。

ギリギリ昨日の内に京都には入れませんでしたが本当に京都手前だったので移動し始めてすぐに京都八幡市入りです。

去年めちゃくちゃ苦しめられた淀川ァ……!

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特にどこかに寄ることも無くしばらくは淡々とした移動。

しかしこうして急に坂が現れる。朝から汗かかせてくれますね京都。自転車を押しながら登っていくとーー

ん!?

乃木神社!?

という事はこの近くには……

明治天皇伏見桃山陵ふたたび!

一年ぶりですね明治天皇伏見桃山陵のこの階段!!!

完全に去年通ったルートをトレースしています。まさか今年もこの大階段を目にするとは。

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改めて散策することも無いのですがこの階段を見たら登らないわけにはいかなくなりますね。

変わり映えせぬこの明治天皇伏見桃山陵。前回来たときは日本一周を始めて3日目とかでしたね。時の流れは早いものです。

当時は曇っていたので青天の明治天皇伏見桃山陵を見られたのは良かったかもしれません。

ちょいと足を伸ばして桓武天皇柏原陵も再訪。

こんな自転車でここまで来る人はそういないのでランニング中の方に話しかけられまくりました。懐かしい気持ちになれましたね。思い出を辿るのもほどほどに次へ行きましょうか。

桓武天皇柏原陵から北東に進んで山科区に出たかったのですが知らぬ間にダート道に入ってしまいましたね。横着せず幹線道路に出て進むんでした(-_-;)

自転車で進むような道ではありません。これ無意識に左の道に行ってしまったんですけど正解は右の方です。私の体が右には進みたくないと無言の抗議の声をあげてルートをミスってしまいました。右、行きますか……。

京都一周トレイルとかいう難しそうな道に入ってしまっているようですね。゚(゚^ω^゚)゚。

景観は素晴らしいです。自転車で通る道としては最悪ですが(´;ω;`)

ボコボコ道路に、ブレーキが利かないほどの急な下り坂を越えて何とか人通りの多い道に出ました。急がば回れ、身に沁みます。

勧修寺の名勝庭園

そんな悪路を越えてやってきたのはこのお寺、勧修寺です。読みは「かじゅうじ」。初見では読めませんね。んん?と思うのがこのお寺、勧修寺仁王町という町にあるのですが町の方の読みは「かんしゅうじにおうどうちょう」なんですよね。揃っとらんのかい。

勧修寺は真言宗山階派の大本山。神社ばかりに来ていてお寺は久しぶりです。京都ともなると見どころのあるお寺も相当に多いので忙しくなりそうです。

今回勧修寺に来たのはこの庭園を見る為。とても見事らしいんですよね。入園料は500円かかります。

入った瞬間からこれですよ。お寺ですか本当に。眼福。

桜や紅葉の時期はさらに美しいのでしょうね。

漆の木ってこんな感じなのか。

こちら観音堂。周りに植えられているのは桜の木。春の観音堂は壮観でしょうね。

庭園の中にある氷室池も見事なもの。

鴨や鷺など鳥類もよく目に着きます。

絶対に落ちたくはない池ではあります(-_-;)

いかめしい雰囲気の注意書き。およそお寺でみかける文言ではありません。゚(゚^ω^゚)゚。

特に危ないことはせず、花に池にと自然を楽しんで散策。カメラを構えるのが楽しいですね。

鷺!!!

いい散歩でした。

お堂で手を合わせたら退散しましょう。合掌……。

500円以上の価値のある良いお庭でしたね( •̀ᴗ•́  )

おいなりさんの頂点『伏見稲荷大社』

京都散策はまだまだ続きます。自転車で移動しているとだんだんと景観が赤多めになってきました。駅のホームも鳥居カラー。ここはーー

そう、伏見稲荷大社ですね!

伏見稲荷大社は全国に30,000社あるといわれるおいなりさんの総本宮です。

参道横に自転車は停められます。

なんて立派な佇まい!

祭神である稲荷大神は稲荷山に鎮座しています。ですので稲荷大社を全部回ろうとすると軽く登山になってしまうんですよね。せっかくなのでザックリ全部回る予定ですが……とても疲れそう。

手水舎は特筆することなし。

茅の輪はどこでも見かけますね。

稲荷大神が稲荷山に鎮座したのは奈良時代の711年の事。2011年で鎮座1300年を迎えています。長い時だ。

本殿側面

本殿に手を合わせてから山には登りますか。最近5円玉を用意できないんですよね。大体支払いがペイペイで済んでしまうので(-_-;)

では稲荷山に登っていきますか。稲荷山に登って巡拝することを「お山する」といいます。

おいなりさんといえばキツネですが私大丈夫かな。北海道を旅してキツネには恨みしかないんですよ。キツネにはテント破られたりと散々な目に合っていますからね。゚(゚^ω^゚)゚。

まあおいなりさんにおけるキツネはあくまで稲荷大神の眷属であって、大神がキツネというわけでは無いのですけどね。眷属のキツネも野にいるキツネではなく目に見えない超常の存在で「びゃっこさん」と崇められるものですし、キタキツネへの恨みは別に罰されるほどのものではないと信じております。

言い訳が済んだところで鳥居の道を行きます。伏見稲荷大社のと言ったらこの千本鳥居ですよね。来るのは初めてでは無いのですがそれでも迫力感じてしまいます。

朱塗りのトンネル、すばらしいです。朱色は魔に対抗する色とされていて多くの神社の鳥居が朱色に塗られていますが、伏見稲荷大社はさらにこの数ですよ。魔の入る余地なし。

千本鳥居と言いつつ稲荷山全体に設置されている鳥居の数は約一万基です。とんでもない数ですね。鳥居がこれだけあるのは江戸時代に流行った、願いが通った(叶った)お礼として鳥居を奉納する風習の結果です。

途中おもかる石を試しました。願い事と共に石の重さを想像しておもかる石を持ち上げ、予想よりも重かったらもっと頑張れよと、軽ければ願い事が叶うというものです。石は重かったですね。これを軽いと思う人はどれだけ重い石を想像しているのか。゚(゚^ω^゚)゚。

おもかる石の事は忘れて進みます。

いなりさんの果てはまだまだ遠い。

ずっと全本鳥居の中にいると目が回りそうになりますね。

階段が多くて疲れます。山に登っているわけですから当たり前ですが。

涼。

怪しい雰囲気が最高です。

四ツ辻に到着。

山頂へのルートからは少し外れますが石段を登って権太夫大神の方へ行ってみます。

鳥居と石像祭りですねここは。行き止まりに見えますが裏手に回ると展望が開けます。

こんな感じ。見晴らしいいですねえ!

権太夫大神拝みましたら再び山頂を目指します。

どんな体勢!?

美しく、ちょっぴりおどろおどろしい。伏見稲荷大社の魅力です。

あと10分くらいですかね。

山頂(233m)到着。低山とはいえ結構疲れました。

ここが一ノ峰という所です。四ツ辻から時計回りにやって来ました。

幕にかかれているように末広大神を祀る信仰があるのですが、これは塚を建てた以前から存在する信仰のようで、伏見稲荷大社の方でも由緒は語られていません。まあ末広がりは縁起がいいものなので手を合わせておきましょう。

後は下山しながら気になったものを見ていきますか。

二ノ峰(中社神蹟)通過。

お店が充実していますね。お金さえあればどこでも飲み物が買えるので手ぶらでも水を切らすことは無いでしょう。

職人さんたちが鳥居のパーツを運んで登ってきてビックリ。山での建築する人は体力お化けですね。

四ツ辻に帰還。

サクサク下りていきましょう。

ネッコ!!!

またゴキゲンなポーズですね( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

ネコはどこにでもいる……。

境内から出てしまったかと思いましたが

楼門まで戻ってこれました。

本当にちょっとした登山でしたね。摂社や塚もめちゃくちゃ多いのでじっくり回ろうと思ったら一日二日ではきかないでしょう。伏見稲荷大社はこれで二度目の参拝になりますが、また次来ても新鮮な気持ちで楽しめると思います。今回はリサーチ不足であまり掘り下げられた気もしませんし(꒪꒳꒪;)

ブログの読者さんとの出会い

伏見稲荷大社をでると鳥居の近くには軽バンが停まっていました。運転手さんと思しき方に手を振り

ほこから

こんにちは、ほこからです!
Aさんですか?

こんにちは。そうです、Aです

と挨拶。じつはこのAさんは私のブログの読者さんで、「京都に来るなら食事でも行きませんか?」と連絡をくれていた方なのです。伏見稲荷大社の参拝が終わる頃に落ち合いましょうと約束をしておりこうして無事にお会いすることができました。

自転車乗せられるから車に積んで飯屋行こうか!

相棒が車に乗るのは久しぶりですね。Aさんよろしくお願いします( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

Aさんとの御縁は……

Aさんがなぜ私に声をかけてくれたのか車の中でお話を聞くとどうやら去年、私が北海道を旅している時に何度かニアミスしていたようなんですよね。私が泊った稚内のみどり湯にもAさんは先に宿泊していたようですし。

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Aさんはライダーなので北海道以外、たとえば東北でも私に追いつく機会があったようなのですが、私が海岸沿いではなく山の中に入って行ったりするのでちょっと後を追いかける気にはならなかったそう。東北は意味わからないジグザグの軌跡で旅していましたからね……。八幡平に入ったり、早池峰から鳥海山目指したり……(꒪꒳꒪;)

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こうなったら、また私が京都に来るときに連絡を取ろうと決めて今日という日がやってきた訳です。一年前から認知していてくださって、京都に来た時には本当にこうしてコンタクトを取ってくださるという事にちょっぴり感動です。ブログを始め旅の情報を発信していてよかったなと思う瞬間ですよね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

中華そば ほそかわ

そうしてAさんに連れてきていただいたのが中華そば ほそかわという京都ラーメン屋さんです。ほそかわは、京都ラーメンの老舗である『銀閣寺 ますたに』の流れを組むラーメン店。そこで修行を重ねたご主人が独立して立ち上げたのがこのお店です。このラーメンがとても美味しいという事でAさんがご馳走してくださいました。初日から京都ラーメンにありつけるとは嬉しいですね。それでは頂きます。

麺は細麺ストレートの私好みの麺。スープ一面の背油がこってりな印象を与えますが思いのほかあっさり。白飯がすすむ醤油味ですね。なるほどこれが名店の京都ラーメン、とても美味しいです。卓上の辛味噌もとても合います。味変で飽きることなくスープまで飲んで完食。ご馳走様でした( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

天神社の総本社『北野天満宮』

食後は、Aさん宅近くにあるという北野天満宮に連れて行ってもらいました。

北野天満宮は全国に約1万2000社ある天満宮・天神社の総本社です。天神ですからもちろん御祭神は菅原道真公です。

道真公が亡くなった後、近江比良の神官・良種の子に神託があったので947年に北野の地へ祀ったのが創始です。

楼門には「文道大祖 風月本主」と書かれています。これは平安時代中期の学者である慶滋保胤、大江匡衡が学問の神様である菅公を讃えた言葉です。

それにしてもこの楼門、筥崎宮を思い出すフォルムだ……。

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手水舎チェック! 牛!

花がしおしおじゃわい……。

これは楼門と御本殿の間に建つ三光門と呼ばれる中門。三光が意味するのは日、月、星です。梁の間にそれらの彫刻があるのですが星の彫刻だけ無いと言われています。その理由がロマンチックで、かつて帝が住んでいた大極殿から北野を見ると、ちょうどこの門の上に北極星が輝いたと伝えられているからなんですよね。つまり星は彫るまでもなく北極星を頂いている伝説の門というわけです。ヒュー!

このことは「星欠けの三光門」という天満宮の七不思議となっているんですって。ヒューヒュー!!(←うるさい)

もはや珍しさを感じないいつもの茅の輪です。

こちらは本殿。国宝です。

総面積約500坪の雄大な桧皮葺屋根を戴く当宮の御本殿は、菅公をおまつりする御殿と拝殿が石の間という石畳の廊下でつながり、御本殿の西には脇殿を、拝殿の両脇には楽の間を備えた特色ある構造になっています。「八棟造」または「権現造」と称され、神社建築の歴史を伝える貴重な遺構として国宝に指定されています。

北野天満宮 境内の御案内

久々に一之宮以外の神社に参拝しました。百名山だけが山じゃないように、一之宮だけが神社じゃないんですよね。時間の都合からなかなか一之宮以外に参拝することがありませんが、こういう面白い神社に来ると他の所もたくさん回りたくなります。いい刺激になりました(੭ु *`∀´* )੭ु

風呂でリフレッシュ!

夕方にはAさんに銭湯に連れてきていただきました。二人で風呂にサウナにと楽しんでリフレッシュ!

気づけば3時間経過していましたとさ( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
久々のサウナは最高でした。疲労も取れるというものです。

いったん家で一服してから飯食いに行こうか!

ということでAさん宅のバルコニーでタバコを一本。なんて贅沢な夜でしょうね。お風呂上りに煙草を楽しむ……。当たり前じゃないですよ。゚(゚^ω^゚)゚。

お店開いたからそろそろ行こうか

Aさんが予約してくれたお店が開いたのでこれからまた食事に連れて行って頂きます。世話になりっぱなしです。本当にありがとうございます。゚(゚^ω^゚)゚。

電動アシスト付き自転車で行こう!

ほこから

電動アシスト付自転車!?

実は電動アシスト付き自転車初体験。普段スーパーヘビーな相棒に乗っている私が電動アシスト自転車ですか。なんだかワクワクしますね。

焼鳥 ささ家ん

Aさんの案内で辿り着いたのはささ家んという焼き鳥屋さんです。電動アシスト自転車に乗ってあっという間に到着しました。というか

ほこから

電動アシスト付き自転車これ……

アカンやつ

チャリダーにとっては麻薬のような快楽物質が脳みそから溢れてきます。沖縄で原付に乗った時も感動しましたが言ってもあれはバイク。自転車とは違う乗り物なので「便利だな!」以上のことは何も思いませんでしたがこれは違います。自転車の形をしていて、それなのに登坂も苦ではない電力のアシスト。これは狂ってしまう。チャリダーは狂う。私の相棒も電動アシストしてほしいですね。衝撃的な楽さでした。すごすぎる。

電動アシスト付き自転車の事はいったん置いておいて食事を楽しみましょう。ささ家んはAさん一押しの焼き鳥屋さん。どんな美味しさなのか楽しみです。

早速ハツが焼き上がったので頂こうと思います。どれどれ……







ほこから

涙が出るわ

マジでちょっと涙ぐむくらい美味い。こういう居酒屋で食べる焼き鳥が久しぶりという事もありますがそれを差し引いても美味すぎる。ハツってこんなに美味しかったのかと感動しました。

私の好物のたまねぎも美味いですし他の料理も全部うまい。感動的な食事です。このお店はまた来たいと思いました。

絶品料理でお腹を満たしたら心地よい眠気。本日はAさんのお宅で休ませていただけることになったので、お言葉に甘えてゆっくり眠らせてもらおうと思います。明日はまた車でAさんが京都観光に連れて行ってくださるという事で、本当なんとお礼を言ったらよいのか。京都初日からとても楽しい一日になりました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )











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