使い古した登山靴をお寺で供養してもらいました

物ではなく人に対する供養、たとえば故人を思って仏壇の前で手を合わせたり、先祖代々のお墓参りに行ったりといった、いわゆる追善供養は誰にとっても身近なものでしょう。しかし物供養となると体験したことのない方も多いのではないでしょうか。今回はそんな物供養についての記事です。

昨年、私の登山靴が「いよいよ靴としての寿命が来たな」という頃合いになったので、長野県上田市にある日蓮宗明玉山『長光寺』で供養のお焚き上げをして頂きました。お寺に登山靴をもちこんだ時の記録はこちらです。

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【356日目】履き潰した登山靴を感謝を込めて供養します 焚き上げて供養する物供養。今日はそれを行ってくれる長光寺へ私が履き潰した登山靴を預けてきました。日本一周で乗っている自転車の事をよく相棒と呼んでいますが、旅のテーマである山に登るために必須な登山靴もまた相棒といえる存在ですよね。そんな相棒が天寿を全うしたわけですからこれは丁重に送ってやらねばと思いお焚き上げを依頼して参りました(・`_´・)

お焚きあげ後にお寺から「無事にお焚きあげが終わったよ」という旨の書類が郵便で届きましたので、それらを確認しながら物供養について書いていこうと思います。

目次

初めて買った登山靴の供養

「登山靴って2万もすんの!? 高けー!泣」

私が初めて登山靴を買った時の感想がこれ。登山靴で2万円は全く驚くほどの値段ではありませんが、山登りを始めたばかりの私にとっては高い買い物だったのです。

そんな気持ちで買った登山靴とまさかこれだけ長い付き合いになるとは予想もしていませんでした。当時住んでいた信州の山々に限らず、日本一周に出てからは全国の山々をこの登山靴で登ることになります。

6年ほど使った2023年夏、さすがに靴底が減ってきたのでに新しく登山靴を購入。この時は北アルプス登山前で、穂高の岩稜地帯を歩くのにグリップ力が衰えた登山靴では心配だったのでようやく新調したんですよね。

そうすると困るのが使い古した登山靴の処分です。捨てようと思えば単純に燃えるゴミに出してそれでおしまいなのですが、ここまで付き合ってもらった装備をただゴミ箱に突っ込むというのはどうにも忍びない……。

ということでしっかり登山靴も供養してもらおうと思い、物の供養を請け負っている日蓮宗明玉山『長光寺』へ預けることに。知識として「物を供養することがある」というのはぼんやりと知ってはいましたがまさか自分の物を供養してもらう日が来るとは驚きです。

ただこの2023年夏は山と神社仏閣をテーマに自転車で日本一周をしている時だったので「お寺で登山靴を供養してもらう」という発想が自然と出てきたのかもしれませんね。もちろん「物供養をお願いするほど思い入れのある品」あってこその事ですが。

長光寺での物供養

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