【2日目】罠×花粉×国宝(2022-5-20)

快活クラブからおはようございます!いや船内泊にネカフェ泊と続くと旅というよりは全然旅行の延長ですね。大阪は都会過ぎるという言い訳で野宿は避けましたが、まあまだまだ旅人ビギナーの私。ゆっくりと順応していきましょう。

というわけで、緊張の1日目を終えて二日目です。

目次

快適な道なのに地獄 淀川

さて最初の目的地は片埜神社です。道順は分かりやすいですね。淀川にぶつかったらずっと川沿いに北上します。

川もデカい。河川敷もデカい淀川は歩道もでっかいです。ロードバイクに乗ったサイクリストがビュンビュン飛ばしていますがそれでも窮屈ではないゆとりある広さ。

初心者チャリダー(自転車日本一周勢の通称)にはうってつけのコースでしょう( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

と思っていたんですがねえ!

チャリトラップ!

こんな隙間も通れないのです。積載車は。

しかし昨日もさんざんひっかかったトラップ。いちいちこれくらいのことで泣き言は言っていられません。

一個ずつ縁石にタイヤを乗せていって、また一個ずつタイヤを向こう側へ戻していく。これで攻略です。あまり私を舐めるなよ( •̀ᴗ•́  )

トラップさえ抜ければ走りやすい道です。すいすいと距離を稼いでーー

ーーいけないんですねえこれが

ただこのパターンはまだ容易いです。

円弧の手すりの側はギリギリ通れます。

デカすぎて長すぎるのですよ淀川は。道が長い分要所要所にバイク除けの罠が設置されていて困ります。

しかしここまでで結構なパターンのトラップを越えてきましたから大体対応できそうです。

そう思うと多少気が楽でーー




自転車は自転車でも

「バイク通行禁止。自転車通行可」

のバリケードが通れない自転車ってな~んだ?





















私のチャリだ!!!




幅が狭くてどうにも通れません。

あきらめて昼食タイムに入りました。
荷物をばらすしかなさそうですね……。

ただこんな大荷物で悲しそうな眼をしながらバリケードを見つめていると、
サイクリストの方々が「どこまで行くの?」と話しかけてくれて楽しかったです。

別の重大な問題もあってこの日たぶん淀川、めっちゃイネ花粉飛んでる!!!

私はイネ科の花粉症で、そんなに苦しめられた経験がなかったんですけど今日に限っては多大な苦しみを味わいました。

全く爽快感はないサイクリング。

自転車の天国のはずの淀川でこれだけ苦しめられるとは。
旅での苦難ランキング更新しました。

現在ダントツで淀川トップです。

一之宮? 片埜神社

苦難乗り越えたどり着きました片埜神社。例によって一之宮です。


主祭神は建速須佐之男大神、菅原道真

野見宿禰が素盞嗚尊(スサノオ)を祀って当地を一族の鎮守としたことが起源です。
野見宿禰、バキで見ましたね。
あの宿禰の名前を旅先の神社で見るとは、と驚きです。

平安後期には宿禰の後裔の中に姓を菅原に改めた氏があり、その中にのちに天神として祀られる菅原道真がいたことから、道真公も配祀されることとなりました。


また豊臣秀吉とも所縁があります。
戦乱で荒廃した片埜神社ですが秀吉により復興され、大阪城の鬼門の方角にあることから鬼門鎮護の社となりました。

そんな片埜神社では節分の時に「鬼は外」ではなく「鬼は内」と言うそうです。
鬼門鎮護の役割を持っていた片埜神社において鬼というのは厄除けの神であって、排除されるべき悪ではないのですね。



御朱印にもデカデカと鬼のスタンプを押していただきましたし。
縁起の悪いものであれば、

そんな鬼なんて縁起の悪いものを朱印帳に押すな~!

と暴れなくてはいけませんからね( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
ここまでオープンに鬼というキャラクターが使われているのは、それが悪いものではないことの証明でもあるでしょう。


また一之宮とされてはいますがこれは交野郡一宮であって河内国の一宮ではありません。
つまり国一のスーパー神社という定義からは離れてはいますが、些細なことですね。

宿禰に始まり鬼の加護を得るようになった神社。
大変興味深かったです( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

寄り道で行くような軽いところじゃないぞそこは

さて、初日に三つも神社を回ったので今日は片埜神社だけ参りしたら寝床探しがてら自転車こいで距離を稼ごうと思っていました。

移動に注力する日も作らなくてはなかなか日本は回り切りませんからね。

京都伏見あたりから抜けるか~とGoogleマップを見ていると通り道近くに石清水八幡宮の文字が。



国宝の本殿を擁する名神社です。近くを通るならばスルーするわけにはいきません。

という事で本日は最後に石清水八幡宮を参拝することに。ちょっと寄ってみるだけだし!と思っていた私。

この高低差に気づいていません。








出会いあり 石清水八幡宮



いや辛ッッッ!!!
途中でさすがに気づきました。これ登山だな?と。

120mアップなど通常の登山からするとなんでもない高さのようですが40㎏弱の荷物を載せた積載車だと乗っても辛く押しても辛い!

また石清水八幡宮周りは住宅街になっていて少しでも横着して地図を無視しようものならすぐ袋小路に迷い込んでしまいます。

一つだけ言える確かなことはちょっとした寄り道では断じてないですね(;;)

でももう来ちゃったものは仕方がありません。
行ったりなさい!



さすがにもう漕ぐことはできないなと自転車を押して歩いていると

あともう少しですよ

地元のおとうさんが話しかけてくれました。

おとうさんなんと毎日自宅から石清水まで参拝しているのだそう。
齢70は超えていそうなおとうさんですがこんな登山を毎日!?と驚いてしまいました。パワフルすぎる。

日本一周をしていることを伝えると

いいですね!本殿バックに写真撮ってあげますよ!

とのありがたい申し出が。ぜひお願いしますという事で、一緒に参拝させていただくことになりました。

これ体育館で学生が剣道の合宿なんかに来たりしますね!

駐車場すぐのところにある大きい建物は体育館。
地元の方に解説していただけるのは本当にありがたいです。

自分一人だと視界に入っても意識には引っ掛かりませんからね。
それが何なのか調べることもないですし。
パンフやら公式サイトやらで情報がたくさん載っている本殿優先になってしまいがちで。

実際にこうして教えてもらえれば「石清水八幡宮で武道とは気も引き締まるやろなぁ」と感想を持つことができますし。

旅の醍醐味はどれだけ情報を入れられるかではなくどれだけ感想が浮かぶかだなあとつくづく思います。感想なくして感動はありません。

言葉にならない絶景も「言葉にならない」という感想ありきですからね。



こちらも案内していただいたエジソンの記念碑。

なぜ神社のにエジソン?とおもったら、石清水八幡宮の鎮座する男山の竹で作ったフィラメントが最も長く発光したのだそうで。

一人できていたら絶対スルーしてしまいましたね。どうにも一人だとせかせか動いてしまって視野が狭くなりがちです。

電球のフィラメントに竹が使われたことは知っていましたがまさかその竹が男山のだとは。

さて御本社が見えてきました。

重要文化財は多数見てきましたが国宝たる御本社となるとまた一段と雰囲気感じます。

いざ。


国宝 石清水八幡宮 御本社!

おとうさんもカメラをやっていたそうで私のカメラでいろんな角度から撮ってくれました。一人で行動しているとなかなか自分が写った写真というのは難しいですからね。ありがたいことです。

最後に記念にツーショット!

石清水の景観、国宝の見事さもさることながら、この出会いによってより一層思い出に残るであろう参拝にすることができました。感謝です。


おとうさんとは御本社でお別れ。
来るときは見られなかった参道を観察して自転車のところまで戻ります。

神域の中の異物(私の自転車です……)

今晩の宿へ

通り道にあるからと寄った石清水ですがはるかな寄り道となってしまいました。

非常に有意義な参拝だったので大満足ですがね。

宿は2連続快活クラブです。旅とは?

長い日本一周。毎回宿泊するわけにもいかない滋賀に入ったら節約します……!

という事で2日目終了です。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • いやぁ、トラップたくさんかかってますね笑
    クスクス笑いながら見させていただきました笑
    快活の魔力スゴイですよね…今は北海道にいるので行きたくても行けません😭

    • おいかわさん

      駆け出しチャリダーには堪えるトラップばかりでした(^-^;
      はやく罠に心揺らされないようになりたいものです……

      北海道だと旅人が通る様な場所には本当に快活なんかなさそうですね笑
      北海道に行くまでに私もおいかわさんくらいの野宿レベルを目指して頑張っていきます( •̀ᴗ•́  )

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