日本一周のテーマに「百名山」ってどうだった?

日本一周の旅が終わってはや二ヶ月。日本一周の後日談や総集編の記事もどんどん増えてきましたね。私自身、先達のチャリダー達のブログでは「日本一周総集編」の記事を重点的に楽しませてもらったので、自分も総集編の記事は充実させたく思っています。なのでもうしばらく旅のまとめにお付き合いください( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

さて今回は私の旅のテーマのひとつであった「百名山」についてです。百名山の一角「剱岳」をきっかけとして山にハマり、その趣味が高じてとうとう日本一周にまで出た私。全国に100座ある百名山を巡る旅は楽しかったのか、有意義だったのか。その正直なところをこの記事ではお話させて頂こうと思います。

目次

百名山とは?

羊蹄山

日本一周の動機などでも何度か説明させてもらってはいますが、改めて軽く触れさせて頂きます。

百名山というのは登山家で小説家でもある深田久弥氏著作の山岳随筆のタイトルでありで、同書で氏が選出した「品格・歴史・個性」を備えた百の名山たちのことです。

山好きで知られる天皇陛下(当時は皇太子徳仁親王)の愛読書であったことや、90年代にはテレビで取り上げられることが多かったことから、次第に百名山ブームが始まり、その人気は現在でも変わらないものとして存在しています。深田久弥氏が登っていたころとは交通事情も変わり、八幡平など車を利用して短時間に山頂に立てる山も増えましたがその山自体の素晴らしさは今も現在も変わりません。

「人力百名山完登」はほとんど偉業

利尻岳

旅のテーマに百名山を選びはしましたが「百名山完登」が目標ではありませんでした。その理由はそもそもやれる自信が無いということ。そして最大の理由が

日本一周を食ってしまうから

です。徒歩でも自転車でもそうですが、百名山を人力でひとつなぎにするのは偉業すぎるんですよね。苦労の多寡で旅の価値が決まるわけではありませんが、「自転車日本一周」と「人力日本百名山完登」であれば明らかに後者の方が困難。わざわざ日本一周のテーマにしなくてもそれ一本で大チャレンジとしてやっていけますよ。

完登をテーマにするのであれば日本一周という枠組みでやる必要がありません。もはや自転車で日本一周という主題の方を食っちゃうくらい存在感が大きいですもん。そんな大テーマ「百名山完登」をわざわざ日本一周に組み込むと、そのために山から離れる遠回りルートを通らされるので完全に「日本一周」のほうが足をひぱってしまいます。

日本一周のテーマとしての百名山

岩手山

そんな百名山ですから私はゆる~く旅のテーマに組み込ませてもらいました。日本一周が優先で、進路付近にある百名山を優先的に登っていくくらいの緩さです。それでもこの旅で62座登って現在の登頂数は77座ですから頑張った方でしょう(自画自賛)。

こんな感じで自転車での日本一周が破綻しない程度に登った百名山、旅のテーマとしては実際どうだったかというと……

超良かったですね。

この百名山のおかげで400日以上もマンネリ化することなく旅を続けることができたと言っても過言ではありません。

磐梯山

このテーマの何が良かったかというと一山登るごとに達成感があるという事です。日本一周の最中にこういう達成感を得られるポイントを作ることはとても重要。ただ単に自転車で日本一周をするというだけだと達成感を得られるポイントは「北海道を一周した」など、本土5島(北海道・本州・四国・九州・沖縄)を周り切った瞬間くらいのものです。日本一周達成というどのチャリダーにとっても共通の達成感は置いておいて。

旅をすることの非日常感なんかは一カ月もやっていれば日常に成り下がります。そうなるともう自転車で日本一周をすること自体で刺激を得るのは難しいんですよね。だからそこは旅のテーマでカバーするのが、日常となった旅生活の中でも毎日を有意義に過ごせるコツだと思います。

日光白根山

そういう面で百名山というのは実に素晴らしい。もちろん百名山だけが山ではないので他の山も登りましたし、それらも素晴らしいものだったという事は大前提ですよ。

山に限らず百名城や百名瀑などナンバリングされている何かの名所は旅のテーマにしやすいというのはありますね。実際に旅のテーマを決めるときは、テーマにしやすいものではなく自分の興味がある事をベースに考えるのが最善なことは言うまでもないことですが、それはまた別記事にしましょう。

結論

日本一周のテーマに百名山は超オススメ!

なぜならば

全国各地で百名山に登るたびに得られる達成感は旅の刺激になるから!

旅の最中に小さなゴールを設けておくのはマンネリ化を防ぐためには非常に重要ですね。私はその小さなゴールを「山の頂に立つ達成感」としたわけですが、それが何かは旅人によってさまざま。こんな記事を書いていて言うのもなんですけど「旅にオススメなテーマ」というのもおかしな話です。テーマはその旅人の個性そのものなんですから。

自分の興味が向き、かつ小刻みにゴールを設置できるようなテーマがあると長旅は飽きませんね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )











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