【410日目】ダブルドラゴン『清瀧寺』と『青龍寺』

2023-10-19

高知市街地から離れてきてまた札所間隔が広がってきました。修業の道場のボーナス区間も終わりが近づいてきましたね。一日に3つも4つも札所を回れなくなってきました。そんな本日参拝したのは清瀧寺と青龍寺。かたや登坂かたや石段とバリエーションの違う”登り”を味わわせてくれました(メ゚皿゚)

目次

モルゲンロート新仁淀川大橋

新仁淀川大橋の下からおはようございます。モルゲンロートかよというような朝日の赤さ、すばらしい目覚めです。

フラットな地面かつ人通りのない橋下は最高ですね。自転車を立てかけるような場所が無いのが惜しいですが多くは望むまい。

【三十五番札所】醫王山『清瀧寺』

パワーのある名前だ

橋から出たら国道56号線に復帰。

三十五番札所『清瀧寺』は清滝山の中腹にあります。

近づいてみると麓から境内が見えますね。はい登坂確定札所。

登り口からしてこの傾斜。自転車は置いて歩き遍路モードで行きますかね。

途中には土佐名物のブンタン畑が広がっていると聞きましたがこれの事でしょうか。黄色い実がついていますもんね。

10分ちょっと歩いて清瀧寺に到着。山門は?

階段の下に目をやるとそれっぽいものが見えます。車道から上がってきたので山門を飛び越えてしまったようですね。帰りに寄りますか。

手水舎どれ!?

いつもの畑氏の柄杓も無いのでここが手水舎!という確信が持てませんね。水が出ているのはここですがあまりにも自然派過ぎる……。ここで清めるしかない、か。

本堂

本尊:薬師如来
真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

境内に入ってまず目につくのはビッグ薬師如来像。縁起によると、723年に行基菩薩が行脚していたところ、この地で霊気を感得して薬師如来像を刻み本尊としたことが始まりです。聖武天皇の勅願パターンではない……! 当時の寺号は「影山密院釋本寺けいさんみついんたくもくじ」と呼ばれました。カッコ良。

薬師如来の特徴は左手に薬壺を持っていることです

薬師如来像は台座を含めると高さ15m。昭和8年、製紙業者による寄贈で台座の中で88段の戒壇巡りができるといいます。公衆電話ほどの人が入れるようなスペースがありましたがあれが受付だったのかもしれません。誰もいなかったので戒壇巡りは体験できませんでしたが。

大師堂

本堂のお隣が大師堂

弘仁年間(810〜823年)に弘法大師が訪れた際、本堂の北の山中で五穀豊穣を祈願して修行をし、満願の日に金剛杖で壇を突いたところ、清水が瀧のようにあふれ出して池ができてことから現在の寺号に改めたといいます。

この水は麓の田畑を潤したり、高知の特産品である「土佐和紙」の原料となる「三椏みつまた」を晒すのに使われたりと、利用されてきた水です。

ここは弘法大師の十大弟子のひとりである真如にもゆかりのある場所で、札所左手にある「不入の山」には真如の逆修塔があります。逆修塔とは死後の冥福を祈るために生前に建てる石塔婆の事で、ここは今でも聖域として立ち入り禁止となっています。

納経所

納経所に参りましょう。

山の上にあるのでやたらと見晴らしがいいですね。境内にある喫煙所とは思えません。というか焼山寺でも思いましたがお寺は煙草に寛容ですね。

山門

最後に、行きに通れなかった山門を見ていきましょう。

こちらが清瀧寺の山門。見どころは龍の天井画です。

山門の天井に描かれているのはどこから見ても目が合うという八方睨みの龍。天井に描かれた龍、八方睨みがち。

龍は水清きところに棲むといいます。清瀧に龍の図とは良い取り合わせですよね。

NEXT☞ 三十六番札所『青龍寺』

次の札所までの距離:約13.9km
移動時間(徒歩):約4時間

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