2023-7-31
裏銀座から始まり6日かけて西穂山荘にまでやってきた今回の縦走。今日は下山するだけの予定でしたが体が「まだまだいける」と言っています。せっかくの大冒険なのでこのままただ家残下野ではもったいない。ということで西穂山荘の目の前にある百名山の一角『焼岳』を登って行こうと思います( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
4:50 西穂山荘
5泊6日で歩いてきた北アルプス裏銀座縦走withジャンダルム。7日目の今日はとうとう下山です。まだまだ北アルプスで登るべき山は残っているのでまた態勢を整えたら戻って来ますが、とりあえずは上高地に下りてバスで松本まで凱旋です。食料ももう尽きかけですからね。
西穂山荘から焼岳方面に5分ほど歩くと上高地との分岐です。あと3.5km歩けば久方ぶりの人里へ下りられるんですね。ここまで長かった。早く下山して温泉にでも入りたい……
そう、思っていたのにーー
北アルプス裏銀座縦走withジャンダルム延長戦
なぜ私は焼岳方面に歩いている!
なんで焼岳に向かっているんだろうね笠ヶ岳くん。
長い縦走でまだまだ体が登山モード。このまま下山するのがなんだかもったいなく感じてしまいました。
そう思ったときに尾根続きで良い山があるじゃないですか。それが百名山の一角焼岳くん。西穂山荘から焼岳に登って、新穂高温泉方面に下山すれば温泉もバスもあるので寄り道にはちょうど良いと思ったのです( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
実は二年前に登っている山。山頂からの景色を見て今何を感じるのか、けっこう楽しみです。
ただこのレベルで笹が生い茂っているとは聞いていません!
なにこれナニコレ!
なにこの笹!?。゚(゚^ω^゚)゚。
登山者で大賑わいの上高地周辺エリアですが西穂~焼岳間は人気が少なくより自然的な道になっています。
気が狂う……!
十勝オプタテシケ縦走ルートの苦い思い出が蘇る……!
どれだけ人気のないコースなんですかここは。゚(゚^ω^゚)゚。
7:00 焼岳小屋
2時間ほど笹の生い茂ったぬかるみロードを歩いてきて焼岳小屋に到着。
小屋で贅沢に小屋価格の朝ごはんをいただきます。もう食料が行動食くらいしか残っていないので、多少値が張っても買ってしまいます。最凶岩場のジャンダルムを通るためにできる限り荷物を軽くしようと一昨日の晩にほぼ食料は食べてしまったので。
焼岳を眺めながらの朝食。小屋から荒々しい焼岳の一角が覗いております。焼岳は北アルプスの代表的な活火山で気象庁の噴火警戒レベルが運用されている山。噴火警戒レベル1であれば登頂可能ですがレベル2からは火口1km以内には立ち入り禁止の登山規制がかかります。
7:25 中尾峠
中尾登山口への分岐。帰りはその中尾登山口へ下ります。この白いモヤはガスではなく噴気孔からの水蒸気。一気に火山っぽくなりましたね。
ここから山頂までの道は火山特有のザラザラとした砂礫道でなかなかに歩きにくいです。
ピンクテープなんて久しぶりに見ましたよ。ずっと森林限界より上を歩いてきたので目印はテープよりもペンキでしたから。天空の稜線歩きももう終わったのですねぇ。
火山というだけあって登り続けるとまた草木も控えめな荒涼とした道になりますが。
硫黄の付着した黄色い噴気孔が見えたら山頂はもうすぐ。噴気孔を右に撒いて山頂直下の岩場を越えると
8:10 焼岳
焼岳[北峰]登頂です!
焼岳の展望は最高です。この山々を越えてここまでやってきたんですね(シミジミ)
ど真ん中の西穂高から奥穂高へ向かう稜線。
北アルプスの盟主たる槍ヶ岳。
野口五郎岳。
これは水晶ですかね。赤牛も見えているか。
振り返れば乗鞍岳です。
そして壁の様な笠ヶ岳。
中尾登山口から下りるとこの集落っぽいところに出るのでしょう。
ここまで下ると笠ヶ岳に上がるのは超大変ですね。双六から尾根伝いに登りたいものです。
新穂高ロープウェイが動いていたなら西穂高口発から新穂高温泉までひとっ飛びだったのですが。現在ロープウェイの調整のために2023年8月9日まで運休しています。まあ運休があったからこそこの焼岳登山ですけどね( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
他の山ばかり見てきましたが焼岳自体の景色も最高です。こちらは荒々しい焼岳[南峰]。立ち入り禁止なので登ることができません。
北峰直下の噴気孔から噴き出す蒸気も迫力満点ですね。
この火口湖は南峰と北峰の間の鞍部、その西にある正賀池。
火山の荒々しい地形が楽しめるいい山です( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
十分楽しみましたそろそろ本当に下山しましょう。
予定通り中尾峠の分岐まで戻って中尾登山口へ下ります。
10:50 白水の滝
このコースもまた冗漫な道を歩かされますね。鬱蒼としていて体感時間がとても長いです。゚(゚^ω^゚)゚。
この滝が久方ぶりの景観の変化。早くこの道から出たくて仕方ありません
川の音が近づくにつれてゴールも近づきます。
11:15 中尾登山口
2時間で下山。体感3時間以上はありましたが(^-^;
あとは舗装路を歩いて新穂高温泉を目指すだけです。舗装路も久しぶり( •̀ᴗ•́ )
笠ヶ岳は麓から見るとさらに雄大。なんて魅力的な山よ。
焼岳登山者駐車場。簡易トイレもあっていい感じ。
『町』になってきましたね。ようやく下山した実感が湧いてきましたよ。
陽射しから逃れるすべのない舗装路歩き。夏は堪えます。
チィ……ッ!
通行止めと来ましたか。また10分ほど歩いて引き返します:;(∩´﹏`∩);:
カラーコーンもへたるほどの暑さ。チンタラ歩いていたら焼き殺されてしまいます。
そんな中で見つけた個人商店。天国に感じますよ。゚(゚^ω^゚)゚。
瓶のコーラが立ったの120円!?
コーラって500円以上するものなのに(山小屋感覚)
完全に生き返りました。瓶のコーラはコーラの中でも最もおいしいもの。下山時にのみたいジュースナンバーワンです( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
中尾高原口バス停
新穂高ロープウェイの新穂高温泉口まで行こうと思ったのですが、そこまで行かなくても近くにバス停はある事に気づき、中尾高原口バス停でバスに乗ることに。行先は高山市です。
新穂高温泉から2000円ちょっとで街に出られるので不思議な感じがします。さすが車。文明の利器。
高山濃飛バスセンター
1時間半ほどバスに揺られてやって来ました高山市。
実はまだ縦走延長戦を行おうとひそかに計画していたんですよ。中尾高原口バス停からさらに2時間ほど歩いたところにわさび平小屋という山小屋があるので、そこで多少値が張っても補給をして態勢を整え直そうと考えていたんですよね。痛い出費ですが小屋泊すれば充電もできるようだったので。
しかし調べてみると高山まで往復5000円しないことが判明。7500円の宿泊代に、山小屋価格の食料で補給を行うのが損に感じたので一旦街に出ることに決めました。
あとこの選択に至る決定打は爪ですね。伸びた爪が不快すぎて耐えられない。一週間以上の縦走では爪切りも必要という学びを得ての下山です。゚(゚^ω^゚)゚。
5泊6日の大峯奥駈道の時は爪切りもって行っていたんですけど、その時使わなかったので今回も必要ないだろうと油断してしまいました。長期縦走では絶対に爪切りを持っていく。覚えました。(^-^;
高山に到着したら即マクドナルド。我が書斎も久しぶりですね。今日はブログを書くために寄ったわけではありませんが。
一週間粗食に耐えたこの縦走。ハンバーガーがとんでもないご馳走に感じます。゚(゚^ω^゚)゚。
勝手に岐阜県観光大使さんとの邂逅
高山のマクドナルドでまったりしていることを何の気なしにツイートしてみるととある方から「高山にいらっしゃるなら一緒に晩飯でもどうですか?」とダイレクトメールを頂きました。
送り主は、なんでも岐阜県の魅力を個人的にPRしているムーさんという方。
んん?
高山にいて、勝手に岐阜県観光大使、ムーさん……?
どこかで聞いたような……。
おいかわさんのブログで見た方だ!
おいかわさんは昨年度日本一周を終えた同期の旅人。チャリダーかつブログもやっているという事でよく交流していました。北海道の小樽では実際にお会いしましたね。
そのおいかわさんが高山に立ち寄った時に交流した方がこのムーさんじゃないですか( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
こんなところで繋がるものですねぇ。面白すぎる縁なので即了承。ムーさんがお仕事終わった後に車でマクドナルドまで迎えに来てくださいました。
合流してからはまずは銭湯。お風呂がこんなに楽しみなことはそうそうありません。本当に奥駈後のお風呂に匹敵するワクワク感。縦走後のお風呂は何物にも代えがたいご褒美ですね。
風呂から上がった後はいったんムーさんのご自宅にザックなどの荷物を置かせて頂いて、徒歩で近所の居酒屋に行きました。このかる食堂はムーさんの行きつけなんですって。行きつけの居酒屋があるって憧れます。
食事が終わったら再びムーさん宅。今日はここで一泊させていただけることになりました。
単なる補給のためだけに出てきた高山でまさかの出会い。美味しい居酒屋さんも紹介してもらって、宿まで提供してもらってと、大変お世話になりました。ありがとうございますm(__)m
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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