【日帰りナイトハイク】焼岳(2021-9-19)

焼岳(北峰) / fawtさんの焼岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

今回は北アルプス内で最も火山活動の激しい活火山焼岳へナイトハイクやってきました! 今週は9/20が敬老の日の三連休。本来であれば9/18の時点で登山を始めて2泊3日鹿島槍ヶ岳~五竜岳の縦走を行おうと思っていました。

が、こういう連休を狙ってやってくるのが台風。お騒がせ台風14号チャンス―はまさに9/18に接近する予報でありました。その接近を鑑みて、三連休初日は登山を見合わせたのですが、その日のうちに温帯低気圧と化し霧散。

鹿島五竜行けたじゃん!という悔いは置いておいて、それならば台風一過の快晴に期待してナイトハイクで山頂からご来光を楽しもうというプランに変更。そこで選ばれたのが日帰りで楽しめそうな焼岳でした。

盆にも台風で石鎚山登山をつぶされていますからね;台風でたまったフラストレーションをご来光で癒してもらうこととします。八峰キレット(五竜岳と鹿島槍ヶ岳の間にある日本三大キレットのひとつ)への挑戦はまたの機会に。

目次

3:00  新中の湯登山口よりスタート

さあ冒頭でごちゃごちゃと天気の素人予報を立てていましたが登り始めて10分ほどで雨が降って参りました。小雨でしたが濡れた葉に溜まった水滴がボトボト落ちてくるので実質大雨。またこの時期の夜山の寒いこと。今年一最悪のコンディションでの登山です( ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )

動くと暑い。止まると寒い。体温の調節が難しいです。興味があってやってみたナイトハイクですが雨が降るとこうも厳しいものだとは。

4:30 若干空が明るみます。うっすら見えるのは焼岳のピーク。夜中に見る山はおどろおどろしい。日の出は約1時間後。ギリギリの時間です

雨かつ夜中ということで明るくなるまでカメラはザックの中に仕舞い込んでいました。記録用の写真はスマホで撮っています。それも必要最低限しかシャッターを切っていませんけどね。雨の日の撮影の仕方は悩みます(=_=;)

それにしても雨のナイトハイクは難しい! なかなか思うようなペースで登ることができませんでした。加えて7割がた登ったあたりでもガスが晴れないので「このペースだと日の出に間に合わないかもしれないし、どうせ晴れないだろう」と捨て鉢になってしまったのも良くなかったです(反省)諦めモードでさらにペースを落としてダラダラと登ってしまいました。

足の運びも適当になって踏み外しては余計な体力を使う。そんなことをやって朝を迎えると……

焼岳の稜線が見えてきた頃、向こう側からは赤い光が 「いやこれ東側は雲が晴れてるのでは!?」

あ゛!?
陽が差している!?

下から見上げる南峰を染めるモルゲンロートでこの美しさ。「あと20分早く登れていれば」「あきらめずサクサク登っていれば山頂で日の出の瞬間を見れたかもしれない」と思うとなんとも言えない悔しさが。なんでもそうですけど不貞腐れると良い結果は得られないものですね。悔い改めます涙

振り返れば、いつまで経っても晴れないと思っていたガスを超えています。山頂は端っから晴れていたのかもしれませんね……

6:00 日の出の瞬間は逃しましたが時刻としてはまだまだ早朝。頂上からは素晴らしい雲海が見られるかもしれません。

焼岳[北峰]からは噴煙が。さすが活火山、周辺の岩はほのかに暖かいです。

南峰と北峰の間の鞍部から西に目をやると火口湖『正賀池』が見えます。

もうすぐ山頂。雲が溢れてきそうです。

6:10 焼岳[北峰]

焼岳[北峰]登頂です。 南峰は崩落が激しいようで登攀禁止となっております。

登攀禁止の焼岳[南峰]。これは険しいですね…… そそられるものはありますが。

なんと見事な大雲海!
先週燕岳で見たものよりも雲が厚くダイナミックな印象を受けます。

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荒波のような毛羽立った勢いのある雲。見ごたえありますねぇ。

雲の上に立ったかのような気分です。

笠ヶ岳から槍・穂高連邦まで臨めるこの眺望。一体いくつの百名山が写っているのやら

槍ヶ岳くんはどこにいても分かりますね。焼岳から見るには少し位置が悪いでしょうか?

逆さ絵の様な写真。下から煽りで焼岳を撮っている様でありながら、実は焼岳から下山道を俯瞰で撮っている写真です。この青は空ではなく谷の奥行き。

梓川の美しさよ。上高地が一望できます。

笠ヶ岳

西穂高〜前穂高のU字の鞍部が美しい。

乗鞍岳(剣ヶ峰)。今回の登山、乗鞍か焼岳かでかなり迷いました。こっちも近いうちに行っておきたいです。

焼岳からは西穂高へと続きます。休みがあと一日あれば西穂高まで行きたかった……!

全く退かない雲海。見飽きません

夜中の内から登っているので体感としてはもうお昼なのですが時刻はまだ朝の7時。お昼ご飯の様な朝食をいただきます。メニューは九州の魂うまかっちゃん。袋麺で最も好きです。

食後は2人分のココアを丸飲みして暖とカロリーを摂ります。めちゃくちゃ寒いんですよね。

8:00 下山開始

雲もだいぶ薄まってきました。山頂にも人がどんどんやって来たのでそろそろ下山しようと思います。

中腹まで下りてきました。夜中とは全く印象が違います。本当に過酷な天候でしたね……

登りの時は真っ暗で気づけませんでしたけど、緑が美しい登山道ですね焼岳は。紅葉も素晴らしいのでしょう。

10:30  新中の湯登山口

新中の湯登山口まで下りてきました。夜の雨が嘘のような晴天。絶好の登山日和です。

振り返り

台風一過の晴天を狙ってのナイトハイク。現実は雨の中での登山となってしまいました。天気に対する見通しが甘かったことと、夜の山を歩くことの大変さを勘定に入れずに計画を立てたことが良くなかったかなと反省です。危険な場面はありませんでしたが、日の出を見るという目標を最優先する場合、歩きにくいにしても、もっと良いペース配分の仕方があったんじゃないかなと今は思います。2,30分早く登頂できていればご来光を迎えられていたわけですからね涙。詰めの甘い登山でした。

それはそれとして、日の出を見るという目的はかなわなかったものの、朝からは晴天に恵まれて雲海も見ることができましたし、眺望も最高でした。今度は穂高方面への縦走も交えて再訪したいなと思える山でしたし、まだまだ触れられていない魅力にあふれた山だったとも思います。焼岳は冬が美しいと聞きますしね。冬の焼岳なんかは本当に経験を積んでから臨まないとエライことになってしまいそうなので簡単には手が出ませんが……

何にせよテント泊で来ないと日の出日の入りの美しい山々を目にすることは難しい! 特にこの日曜日は中秋の名月を明後日に控えた月の美しい日。写真は最寄り駅から撮ったものですが、この月を北アルプスの山の上から眺めてみたかった、と悔しがったり台風を恨んだり( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ ) 

次に来るときは時間に余裕をもってゆったりと楽しむことを目標にしたいと思います!

後日談

私が焼岳に登った19日午後5時20分ごろ、北アルプスを震源とした地震が発生しました。午前中には下山していたので夕方ごろのこの地震には遭遇せずに済みましたが、槍ヶ岳では落石が相次ぎ、けが人も出たようです。上記の振り返りのようにテント泊していたらモロに地震に遭遇していました。焼岳の様な活火山で揺れなど感じたら肝が冷えるどころではありませんから、結果論ですが日帰り登山に変更する原因となった台風14号には少し感謝をしても良いかもしれません。地震筆頭に落雷、噴火などはこれから私にも振りかかりうる天災です。予測できない事態だからこそ、それ以外の身を危険にさらす要因はできるだけ削って登山には臨まないとなと感じさせられました。








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