2022-7-7
素晴らしい朝に感謝! 昨日といい朝は良い天気見せてくれますね!( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
どうせ昼からガスるんでしょう(疑心)(・`_´・)
そんな素晴らしい朝日で目覚めた本日は日本一周50日目!
もう50日も旅しましたか……一つの節目ですね。
登山中は自転車にも乗らず、距離も進まずで日本一周のカウントを進めていいものか迷いますがね(๑-﹏-๑)
まあこれも旅。大雪山縦走2日目は忠別岳避難小屋からスタートです!
5:30 忠別岳避難小屋
まずは雪解け水を補給。北海道の生水はアホのキツネ由来の寄生虫エキノコックスのリスクがあるので、煮沸するか浄水器を通さないといけません。北海道に来てからキツネとカラスが許せない……!
そういう浄水の手間がありますが味はめっちゃ美味いですね! 汲みたてはキンッキンに冷えているのでその冷たさも上手さの一因かもしれません。
水も汲んだところで出発しますか。団体さんたちは5時には出発していきました。30分遅れで私も出ます。
昨日すこし苦しめられた雪渓も視界がクリアならば恐れることはありません。ガス、というか悪天候がどれだけ登山の難易度を跳ね上げるかですよね。
今日行くトムラウシは絶対に晴れてほしいです。あそこに向かう登山道で天候崩れるのは怖すぎます。
トムラウシにビビっている理由はこちらからどうぞ(๑-﹏-๑)
昨日も通った忠別岳避難小屋分岐まで戻って来ました。朝露で濡れたハイマツに撫でられて結構濡れましたね。今日は日も出ているのですぐ乾くでしょう。
もしかしたら今日の天気は期待できるのか……?( ˶´ヮ`˵ )
分かっていましたよ、そんなに思い通りにならないなんてことは(๑-﹏-๑)
6:45 五色岳
めっちゃ手書きの五色岳標識。ガスが湧いてきたので展望は悪いです。
東に向かえば石狩岳。西に向かえば大本命のトムラウシに行けます。
トムラウシの文字が出てくるとテンション上がります。気持ちが逸りますが小休止。行動食とりましょう。
今回もってきてみたのが蜂蜜です! とうとう蜂蜜を直飲みする領域に入りましたか。
コンデンスミルクを行動食にするという話は有名なので(有名か?)じゃあ蜂蜜でもいいのでは?と思ってのチョイスです。
蜂蜜をそのまま飲むなんて『罪』の意識にさいなまれますよ。しかしその背徳感もあってより美味い( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
登山はどれだけカロリーを摂っても許される最強のアクティビティです。
しかし日本一周のために仕事もやめて、蜂蜜まで啜るようになったらいよいよ
くまの無職(プー)さん
ですね笑
無職ネタ、擦りすぎかな?( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
ガスは薄いですね。ちょいちょい切れて晴れ間が見えるので気分が上がります。
どことなく尾瀬を感じます( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
ハッ……
溜息しか出ない美しさ。
まさに天上の楽園よ( ˃̣̣̥ヮ˂̣̣̥ )
木道の老朽化は結構激しいです。
あるだけで大変助かりますけどね。
化雲岳・天人峡温泉への分岐。昨日泊まった忠別岳避難小屋でご一緒になった団体さんは天人峡で降りると言っていましたね。ついに追いつくことはできなかったのでもう下山コースに入っているのでしょう。
本当に歩いていて楽しいです( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
素晴らしすぎますよこの山域は。
さあここからがトムラウシの本領。
これまでの美しい湖沼を楽しむ緩やかな道は消えて、一気に岩場が増えてきます。
ゴロゴロと巨大な岩が敷き詰められたトムラウシまでの道。
ロックガーデンと呼ばれる要注意ポイントです。
6.1kmも歩いてきましたか。
トムラウシまで4km弱。
まだまだ先は長いですよ(・`_´・)
本当に縮尺バグります。
写真だと大きく見えないですよね。
実際は大体身の丈以上の巨岩。
巨人の国に迷い込んでしまったかのような威圧感があります。
ヒサゴ沼が見えて来ました。テントが張られているのが見えますね。
本来の予定であれば今日はここにテントを張って宿泊するつもりでした。現在8:40分。巻きすぎです。良いペース!
ミックスナッツ入れている容器の持ち手がぶっ壊れた!!!
カラビナでザックの外に取り付けていたのですがもう寿命ですか。100均で買った容器なので大したものではありませんが、ナッツへのアクセスが悪くなりますね……。ザックの外ポケットの中に収納します。
さあさあさあ!
ロックガーデンの本領発揮!
私が恐れているのはトムラウシの中でもこのロックガーデン!
晴れていても目印のペンキがイマイチどこにあるのか分かりにくいです。こんな所でガスに覆われたら不安になってしまいますよ。
この岩々がトムラウシの景観の良さに一役買っているのは事実ですが、2009年の大量遭難事故ではこの見通しの悪いロックガーデンが仇となってしまいました。
写真で見る分には「稜線見えているし方角分からなくなってもただ坂を上がっていけば良いだけでしょう?」とか思ってしまいますけど、山は甘くないですね。登山道として設定されたところ以外から登るのはとても、とても難しい。怪我のリスクも跳ね上がりますし、体力の消費も尋常ではありません。何度か登山道を外す経験をしていると、やっぱり登山道というのは「ここしかない!」というようなルートを丁寧に整備されているんだなと感じます。だからこそ登山道を見失ったらヤバいという緊張感に、このトムラウシでは常にさらされていました。
幸い恵まれた天気の中ロックガーデンを抜けることができました。ガスっていると怖い道でしょうね。雨ならなおさら。
今時GPS機能付いているスマホを持たずに入山する人もレアでしょうから、そうそう道を見失うことも無いでしょうが、目視で道が確認できないロックガーデンというのは恐ろしいと思います。
サンキュー太陽。
無事にここまで照らしてくれて。
トムラウシそばにある北沼です。
ここまで来たなら念願のトムラウシはもうすぐそこ。
0.6kmを丁寧に登っていきます。
そうしてーー
11:00 トムラウシ登頂( ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )
トムラウシイイイ!!!
私がどれだけあなたに思いこがれたか……
まさか本当にここまで自分一人で登ってこられるとは。感無量とはこのこと。
憧れでもあり、恐い山でもあったトムラウシ。絶好の天気に恵まれてトラブルなくここまで登れたことには感謝しかありません。
自分も写ってパシャリ。
他の山々は真っ白。
本当にこのトムラウシだけが晴れているんです。
逆に幻想的ですね。
欲を言えばここから旭岳や十勝連峰を望みたかったですが、無事に登頂できただけで十分。これ以上は望みすぎというものです。
しかしわざわざ旭岳からここまでねぇ……。
既にこれだけでやり切った感あります。
というか本来はもうここからトムラウシ温泉へ下山する予定でしたから。昼前にトムラウシ登頂できたのであれば余裕で今日中にトムラウシ温泉へ下山できます。
2泊3日の予定が1泊2日のペースで消化できています。
しかしもう昨日の内にターゲットは十勝岳へと定めました。
軽く昼食を済ませてトムラウシを下ります。
トムラウシ温泉方面へ?
いやいや
向かうは十勝岳。そのためにまず超えるべきはオプタテシケ山。こいつは日本三百名山の中の一座です。大雪山から十勝連峰へ渡る間の最大の障害はこいつです。
こいつを越える十勝岳オプタテシケ山縦走コースへこれから入っていきます。
オプタテシケ山縦走コースとトムラウシ温泉との分岐にはキャンプ指定地があるのでまずは水を補給。
さあ、行きましょうか。
ふたたびガスに覆われます。もうロックガーデンで晴れてくれたので今日はどれだけガスってくれても構わないという気持ち。
そんな中でもチングルマのお花畑は美しいですしね。
それにしてもオプタテシケ山縦走コースに入ってからただの一人とも遭遇しません。それだけマイナーなルートです。
そもそも十勝岳もトムラウシも旭岳もそれ単体を目標にして登りに行く方がほとんどですからね。旭岳~トムラウシならまだしも十勝まで行こうなんて人間は中々……。
学生や勤め人はシンプルに時間的な制約もあって難しいでしょうしね。大胆なスケジュールの縦走は無職の特権( •̀ᴗ•́ )
写真で見ると寂しくて心細くなりそうな登山道ですが、当時の私は念願のトムラウシを登れたとあって気分上々↑↑の無敵状態。足取りは軽いです。
最初の内はね!
ここら辺から「この登山道おかしくね?」と思い始めます。
遭難していないですよ。
ここ登山道なんです(๑-﹏-๑)
冗談でしょう!
オプタテシケ山縦走コース、この道は狂っている!
笹ヤバイという事はさすがに事前に調べて知っていましたし、他の方の活動記録も見ていたのでそういうコースだという事は知識として知ってはいましたが、実際に自分の目で見ると狂っている!
昨日避難小屋でご一緒したガイドさんの話では、2年前に笹刈り入ったとおっしゃっていたので幾分マシだろうとルンルン気分で突入したらこの状態ですよ(。◔‸◔。)
植物の成長の早さったらもう……。
当然ヒグマ生息しているエリアですから初めはビビります。人もいない様なのでハンディスピーカーから音楽でも流しながら歩いていきましょう。日本一長い直線道路の回でも使いましたね。
お気に入りの歌を爆音で流しながら藪に突入していきます。人の歌を聞けヒグマよ。中々人が多いと使う機会がないスピーカー。よっぽど装備リストラ会議で送り返そうと思いましたよ。
ただオプタテシケ山縦走コースではありがたい。持って来て良かったと本当に思います。
どんどん天気は悪くなりますが音楽があるとウキウキです。というかもう藪漕ぎしないだけで天国。ガスでもOK!
というかこのコースはガスっていないと厳しいとすら感じてしまいますね。烈日の下あんなハイマツ帯漕いでいられませんよ。
オプタテシケ山まで10.5km。
冷静に考えると果てしない距離よ……。
麓の双子池キャンプ場でテント張る予定なので今日オプタテシケ山を越える必要はありませんが。
再びハイマツ帯。腰をかがめないと通れないくらいの隙間です。動物か私は。
そうしていたら見つけた人の痕跡。登山道で間違いはないようです。
勘弁してください~( ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )
どヤバいですねこのコース。野性味あふれ過ぎでしょう。今まで味わったことないタイプの辛さの登山です。
めっちゃ笑う。落し物サンダルコンプリート。
初めはクマに会うかもと恐れていましたが、もうビクビク進んでいたら全く距離が伸びません。慣れてくると『あ~もう知らん知らん知らん!』状態でグングン進んでいきます。
ツリガネ山の急登。その名の通りに釣り金が垂れ下がっているじゃないですか。
こんな人気のない登山道なので鎖という人工物があるだけでなんだか安心してしまいます。疲れて来たので急登にはキレ気味ですが(メ゚皿゚)
レンズフードが ……(。◔‸◔。)
畜生ォ
・・・・・・・
持って行かれた……!!
地味な打撃。2000円くらいするのでねレンズフードも。まったくやってくれるオプタテシケ山縦走コース。
振り返るとツリガネ山。すごいところを登ってきたな……。
オプタテシケ山縦走コース、オプタテシケ山だけが厳しいかと思いきや道中いくつか山を越えるのでアップダウンが多くて挫けそうになりますよ。
粘りの体力が必要なコースだ……。
ようやくオプタテシケ山が見えて来ましたよ! この麓がキャンプ場なのでもうすぐ休めます。
しかしコースタイムを見ると麓から山頂に行くまでに2時間かかるとあるんですが、そんなに難しい山には見えないんですけどねぇ。
それもそのはず、さっきのはオプタテシケ山じゃなくてコスマヌプリぃ! 今日登らないといけない山でした( ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )
麓に行ってもキャンプ場がないのでもしやと思ったら私が地図読み間違えていただけでした。なんというぬか喜び。
ドッと疲れますよ。
雲に隠れていますがこれがオプタテシケ山!てっぺんが見えず、奥行きもすごい。これは登りに2時間はかかりますわ……。
19:30 双子池キャンプ場
コスマヌプリ1時間かけてキャンプ場に到着。
藪漕ぎに時間取られてコースタイム以上に時間がかかりましたね。
少々天気も悪く、急いでテントを立てて逃げるように籠りました。
タフな山行だった……。
忠別避難小屋~トムラウシよりダントツできつかったですオプタテシケ山縦走コース。
しかし本番は明日。
朝からオプタテシケ山を越えなければなりません。
まだまだ元気に動いてくださいよ私の体!
50日目終了です。
というか今日七夕じゃないですか。北海道の山奥で何やってるんだ。
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