【101日目】始まりの山へ。出会いあり再会あり(2022-8-27)

三泊したライダーハウス小樽ともお別れです。
今日は私の北海道旅で最初に登った羊蹄山を再び拝むために倶知安へ向かいますよ。

北海道ビギナーだった頃の私が通ったルート、いま再び同じ道を進んだ時どのように感じるのか。とても楽しみです。

目次

また来ますライダーハウス小樽

酔っぱらいどもが夢の跡……。

おはようございます。
今日は三泊したライダーハウス小樽をようやく旅立っ函館を目指します!
めちゃくちゃ小樽でダラダラしてしまいましたね。

まずはライダーハウス小樽チャリでセコマに行って朝ごはん買って来ましょう。
自分の相棒以外の自転車の乗り心地、摩訶不思議すぎて笑ってしまうんですよね。

セコマで100円パスタを2つ購入しました。
温めはライハのレンジにて。

セコマのパスタは北海道旅人にとって必須の商品ですが、パスタの温め具合はそのテンポの電子レンジ次第。たまにぬるいパスタにあたることもありそういう時はただただションボリしてしまいます。

ペペロンチーノなど鶏肉が入っているパスタでぬるパスタにあたるととてもガッカリしてしまうので普段あまりペペロンチーノなどは購入しないのですが自分で温められるとなれば率先して選んで買います。

セコマも店舗によっては温めはセルフで行うところもあるんですよね。
全店舗それにしてほしいところです。

ローソンはセルフ温めの店舗が多い印象ですね。
非常に助かります。

ぬるいくらいならヤケドするほど熱く、がモットーです( •̀ᴗ•́  )

ライハに戻りアツアツのパスタを啜りながら壁に張られた北海道の地図を眺めます。
2か月前にこの地図の前で、北海道一周をほぼ終えたおいかわさんに北海道の思い出を地図指さしながら話してもらったなぁ。 シミジミ

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北海道か……みな何もかも懐かしい……。

蛇眼のおやGさんと同時に出発!
二つ名がカッコよすぎる。

お近づきのしるしにと丸い蛇眼のステッカーを頂きました。
蛇眼はバイクチームの名前のようでこのステッカーをつけていると何かいいことがあるかも……とのことです。このステッカーが結ぶ縁に期待ですね( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

お互い気を付けて参りましょう!
またどこかで( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

さて、行きますか。
今日で小樽も最後かと思うとしんみりーー







あまりしませんね(。◔‸◔。)

絶対北海道にはまた来るので。
そして北海道に来て小樽に来ないなんてことは想像つきませんから、またその時を楽しみにすればいいだけです。

ライダーハウス小樽で過ごすうちにそういう境地にたどり着きました。
このライダーハウス、というか何処のライダーハウスでもそうだった気がするんですけど、常連さんがすごく多いんですよね。




北海道は

「一生に一度は行きたい!」

というような異国の秘境ではなく、日本人にとっては常に開かれた場所です。
それでいて日本じゃない様な現実離れした自然や情緒ある街が楽しめるこの国の宝です。

そんな場所に魅せられた旅人が毎年通い詰めて、ライダーハウスの常連になっている様子をこの旅で見続けていると、この土地での別れにあまり寂しさを感じなくなりました。

どうせ来年また来るんでしょ?笑

みたいな( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

私もまた北海道に来ますし、皆さんも来るんだろうなと思うと、
別れというよりはただの解散という感じなんですよね。

そう思わせてくれるこの土地が大好きになりましたし、そこを旅する方々に対する仲間意識も強くなりました。徒歩だろうとチャリだろうとバイクだろうと車だろうとね。

手段は違えどここを遊び場にしているのはみな同じです。
ならまた出会うでしょう。

だからここでも別れの言葉はさようならではなくまたね!

いつか、どこかで( ˶´ヮ`˵ )

始まりの山へ

北海道編 完!!!

みたいな文章でライダーハウス小樽から出てきましたが、ここから函館まで結構ありますからね。全然気は抜けませんよ!

結局きのう悩んでいた函館までのルートはどう行くことにしたのかと言いますと、倶知安を通る内陸ルートにしました。

そう、この道は前回小樽を出発した時に通った羊蹄山へ向かうルートです。

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同じルートを通るのは刺激が無くて嫌だなぁ、と最初は思っていたました。しかし北海道旅の第一目標であったこの地の百名山9座を登り終えたことを考えると、北海道を出る前にもう一度だけ北海道登山第1号である羊蹄山をこの目に刻んでおきたい気持ちに。

また北海道を一周して成長した私が、最初の頃通った道をどれだけ楽に移動できるのか試してみたくなったんですよね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

倶知安までたどるルートは全く同じ。
そんな道を進んでいると当時の記憶が蘇ってきます。

小樽から倶知安へ向かうのが私の北海道旅の本当の始まり。
あの頃は本当に北海道を一周できるのか不安でしたね。

ましてやこの試される大地の名峰9座を登りながらなんて当時の自分からしたらとてつもなくハードルの高いことでした。

見たことある景色に一々テンションが上がります

その予想通り苦労することは多々あったのですが、何とか大事無くここまでやってくることができました。当初の心配は決して杞憂などではなく、こうして無事に北海道を一周できたのはいろんな方のご厚意と、運と、自分の成長によって成されたものだと思っています。

「こんなんあったなぁ!」の連続です

だからこそうれしいものですよね。
なんとなく一周できたのではなく、そこには確実に自らの成長が関わっていると実感できているのですから。

積丹半島の景観は本当に見事

誰でもどんな分野でも、成長するだけなら簡単だと思うんですよ。
やる気のないバイト君だって同じことをずっと続けていれば、態度が悪かろうとレジ打ちもこなれてくるものです。それも新人のころと比べたら確実に成長はしているんですよね。

ただその成長を実感できず価値あるものに感じていないからいつまでも仏頂面でレジ打っているわけで。

成長することではなく、成長を実感できることが一番の幸福だと今は思います。
そしてその成長が自分のためになっていると思えたならこれ以上の喜びは無いでしょう。

私にとってこの北海道はそういうものでした。

ニッカウヰスキー工場

小樽のお隣さん、余市に来ました。
懐かしき余市よ……

ここニッカウヰスキーの余市蒸溜所では工場見学+無料試飲ができるのですがそれは予約制。
かなり人気の催し物で前日予約はかなり厳しいです。

私はこういう旅をしている関係上2日先の予定すら不明瞭なので予約制のイベントにはなかなか参加しづらいんですよね。前回に引き続き今回もニッカウヰスキーのタダ酒は諦めます。飲んだらもうそれ以上進めないのも悩ましい。自転車も飲酒運転になりますからね。

蒸留所の隣にある道の駅スペースアップル余市。
前回野宿した所なのでちょっとルートは外れるのですがわざわざ見に来ました。
ゴミ箱無き道の駅よ……。
ゴミ箱ないのは北海道の道の駅大体がそうなんですけどね。

寄り道終了!
今日中に倶知安に入るつもりなのであまりゆっくりはしていられません。

ここから倶知安までは峠を二つ越えなくてはいけませんからね。
ちなみに前回小樽から出発してこのルートを通った時は、峠を一つ越えた共和町で行動終了しました。

その時よりも長い距離を移動しなくてはならないのでちょっとした挑戦ですね。
成長した私を見せてやる国道5号線。

国道5号線は車通りが多く路肩も狭くと中々の嫌われ者。
前回通った時はそんなこと知らずに通っていたのですが、今回はそういう風に言われていることを知ってしまったのでちょっとナーバス。知らなくてもいいことってありますよね。前回は特に苦手意識なかったんですけど。

仁木町に入ったところで差し入れを頂きました! 差し入れしてくださったのはNさん。
日本一周の看板が見えたので先回りしてコンビニでおにぎりや飲み物を買って待っていてくれました。

恐縮過ぎる。非常に助かります( ˶´ヮ`˵ )

またなんと今日は夜に倶知安に行く用事があるのだそう。
私の目的地が倶知安だという事を知り、今晩食事でもどうかと誘っていただきました。

何たる縁よ。
是非にとお願いしてまだ夕暮れ時に倶知安で待ち合わせることになりました。

差し入れでエネルギー満タン。
また夜の食事も確定して目の前に人参ぶら下げられた状態に。

このテンションなら余裕で倶知安に着く気がしてきました。

グングンと進んでいきます。
どこぞの配管工がいそうな名前のお店を通り過ぎるとーー









前回、野宿しようとした公園が見えて来ます。

しかしなんだか野宿し辛そうなことから、陽も傾いたころに峠越えを決心したんですよね。

思い出しましたけど前回は最初の峠すらやむを得ず越えたんでした。
本当はあの公園で野宿するつもりだったのにねぇ。

思うように寝床を見つけられず困ったことを覚えています。
北海道ビギナーだった頃の私よ( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

それはそれとしてこの稲穂峠は今の私であってもダルいです(๑-﹏-๑)
「~合目」表示のある峠に楽なものはありません。

ぎゃっ!

思い出しましたこのトンネル!
確かに5号線が悪く言われるのも納得の路肩狭すぎ道路!

前回も車が後ろから来るたびに立ち止まってトンネルの壁に身を寄せながら進んだ記憶があります。
このトンネルから北海道の道路の恐ろしさを学んだんでした……。

当時は5号線が特別走りにくいとは知らなかったので「北海道のトンネルは全部こんなんなのかよ……」と戦慄した記憶があります。全部こんなんではないよ( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

トンネルを抜けて峠のピークが共和町との境目。
ここからは下るのみです。下るだけというのも神経使うんですよね。
ちょっと雨に降られて道路も濡れていますし。前回もそんなシチュエーションだったような。

さあ坂も下りきりました。
右手が共和町。左手が倶知安へ進む道です。

倶知安が目的地なので左に進むのが正解なのですが……


いったん右にすすんで共和町方面に少しだけ進みます。

なぜって……

始まりのバス停

この思い出のバス停を見るため!(੭ु *`∀´* )੭ु





北海道を初めてロングライドした日の寝床!
どこにも良い感じの公園が見つからなくて途方に暮れていた時の救世主。

あの時に北海道の洗礼を浴びたんですよね。
本州にいるときの様なアプローチじゃ寝床すら見つからないぞと言われているような。

北海道を回った今だとそんなことないと言えるのですが、当時の私にとって北海道とは小樽~共和町までがすべて。そんな中で上手く寝床を見つけられなかった経験は北海道の難しさを感じさせるには十分な出来事だったのです。

だからこのバス停を見つけられた時はうれしかったですね。
(バス停での野宿を推奨するものではありません)

当時はこのバス停に着いた頃にはもう薄暗かったので正面に交番がある事にも気づきませんでした。゚(´つω•`。)゚。

そうそう、こうしてゴミが捨てられていて決して綺麗なバス停ではないんですよね。

『アレ』は残っているでしょうか?

『アレ』

あった! ツバメの巣!
ここで寝たとき、夜に「カチッ カチッ」と音がしてたんですよね。

いよいよ心霊現象を体験するかと思ったらツバメが出していた音だったというオチです。
今はもう巣は空のようですね。

雛たちは外へ旅立ったか……。

2か月の間に成長したのは私だけではなかったようです。
まさかバス停のツバメの成長に思いを馳せるような日が来るとは。

そうそうそう!
バス停から徒歩圏内にセコマがあってどれだけ助かったことか( ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )

本当に子のコンビニは愛おしいですよ。






さあ、共和町での思い出に浸るのはこれくらいにしておきますか。
名残惜しいですが今日中に越えるべき峠はまだありますからね。

ありがとうバス停!
ありがとうセコマ!

またな!




そんなこんなでようやく倶知安への峠入り。
この時点で17:30です。日もそろそろ落ちるころ。

まあ暗くなる前には峠のピークに立てるはずなので焦らず行きましょう。

道中、着信がありNさんからの電話かと思ってでたら不動産投資のテレアポで

「いま無職で日本一周しているので
  不動産なんか買えません!!!」

といって切ったりなどの障害がありましたが何とか倶知安に入ることができました。

テレアポ業務って過酷そうですよね。
精神擦り切れそう。電話相手にもキレられるでしょうし、契約とれなかったら上司にもキレられるでしょうし、あの営業形態は本当に利益が上がるのか。

久々の倶知安

18:10
すっかり暗くなりましたが何だかいい色の空。曇りですけど。

マックスバリュでNさんに電話を掛けます。
ここまで来るまで来て拾ってもらえることになりました。

前回このマックスバリュではブログ執筆で世話になったのでなんだか温かい気持ちになりますね。ブログを書いている時窓から笠雲かぶった見事な羊蹄山が見えたことを今でも覚えています。


・・・・・・


10分ほどでNさんが迎えに来てくださいました。
そのまま倶知安郊外の中華料理店へ。

中華大好きなんですよね。
ただ一人だと一皿が多すぎていろんな種類のもの食べられないので中々いけないのですが。

ごちそうさまでした!(もう!?)
旅を始めてから結構な頻度で写真を撮る前に食事に手を付けてしまいます。

だいぶ食った跡に「ブログ用の写真忘れた~!」と気づくのです。
だってお腹減ってるんですもん。

せめてきれいに完食して写真を撮るという応急処置。
次こそは食う前に撮りますよ!

Nさんから京極温泉のスタンプカードも貰いました。
あと二回は入ればスタンプたまって無料で入れるようです。

次回来るときはスタンプたまりそうですね。
差し入れに夕食に温泉カードにと本当に良くして頂きました。

Nさんもかつて北海道を自転車で旅した経験のあるチャリダー。
同じ旅人である私を道路で見て興味を持ってくださったとのことです。

この食事では私の旅の話というよりもNさんの生い立ちについて聞いている時間の方が長かったかもしれません。めっちゃ波乱万丈で面白いんですよ。Nさんは旅が終わった後、自分の店を出して今でも複数の会社を経営するやり手のビジネスマン。

旅の跡にそういう進路があるのかととても刺激を受けました。

再びマックスバリュまで送ってもらって「また旅が終わったら連絡頂戴!」と言って別れました。突発的な出会いでしたけど、こういう縁が旅が終わった後もつながっていくかと思うとむしろ旅が終わった後の方にワクワクしますね。

旅をしていても楽しい。
旅が終わった後も楽しみ。

そういう気持ちになれるのは人とのかかわりがあってこそだと実感させられます。

Nさん、今日はありがとうございました!
またどこかで( ˶´ヮ`˵ )



・・・・・・



Nさんと別れた後にマックスバリュでジュース買ってのんびりしているとTwitterの方にダイレクトメールが届きました。

「近くにいるよ!(ラスボスの仲間)」

???(。◔‸◔。)

近くにいるよ?
ラスボスの仲間??

一瞬意味が分かりませんでした。
私を誰か別の人と勘違いしているのかな、と。

だって全く心当たりが……











…………












…………………











幌尻岳(ラスボス)!?!?!?





あ~もしかしてUさんか!!!

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ラスボスこと幌尻岳を一緒に下山したUさん一行は確かまだ北海道の山々を登りに旅している最中でした!

近くにいるよという事は倶知安にいるってことか!

すぐさま確認のメールを返信します。すると……






爆笑しました。

本当にUさん方です。

まさか倶知安で再会するなんて。
幌尻岳登って別れた後、斜里岳など登りに北海道を旅してちょうど今日倶知安にいたようです。どんなタイミングですか。

三人とも笑ってしまいましたね。
誰一人ここで再会するなんて想像もしていませんでしたから。

もう山には登らずに地元への帰路に就いたところだという事で、この旅で余った行動食を持てるだけ私に譲ってくださりました。

めちゃめちゃ助かります。

写真に写っているのは頂いた行動食の一部です。
あまり譲ると旅の荷物になるのではないかと心配までしてくださいましたが、ご安心ください。
明後日にはもうなくなっていますよ( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

なんにしてもうれしい再会です。
お互い北海道旅の終盤にこうして再び会えるとは。

今日はすごい日ですね。
色んな縁が繋がった実感があります。

こういう思いもしない出来事が起こるから旅は楽しい!

名残惜しいですがまたの再会を願ってお別れです。
まあSNSで繋がっていますし、ブログでも私の動向は伝えられますからね。

便利で良い時代になったものですよ。
今日はわざわざ会いに来てくださって、差し入れまで本当にありがとうございます!

それではまた、どこかで( ˶´ヮ`˵ )





さて私はいまから寝床を探さないと(21:00)。
この北海道でも、暖かくて晴れてさえいればどこでも寝られるという余裕を持てるようになりました。

明日は羊蹄山を見て、いよいよ道南の未踏の地へ!
それではまた次回( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

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