旭ヶ丘公園キャンプ場からおはようございます。
いや最高のキャンプ場でしたね。
羊蹄山登った日に休むにはもってこいの場所です。
炊事場あってテント場も広くて。
ここ無料ですよ?
倶知安市内にあるのに全くのノーマークだったこのキャンプ場。
知ることができたのはそれこそ羊蹄山でした。
下山時に私の自転車の大荷物に興味を持ってくださったお兄さんが色々と周辺の名所を教えてくれたんです。
今日は公園で野宿するつもりだと話したら、近くに無料キャンプ場あるよ?と言われ調べたらここを見つけたという。
寝床を地元の方に教えてもらうというのも旅っぽくて最高ですね。
叶う事ならばもう一泊したいところですが、時間は有限。
積丹を通って小樽へ戻らなければなりませんからね。
あまりゆっくりしてはいられません。
名残惜しいですが先へ進みましょう。
35日目開始です。
神威岬へ向かって
まずは朝ごはん。
長い移動になるのでカロリー摂っていきましょう。
今回のルート説明。
羊蹄山のために、小樽からの時計回りというルートを捻じ曲げましたが、せっかく南下したなら神威岬を通って帰りたいところ。
本来のルート案では積丹方面はスルーする予定でしたからね。
これも巡り合わせよ。
ですのでその手前にある道の駅『オスコイ!かもえない』まで行ってそこで野宿しようかなと思います。
登山明けに50km近く走るのは骨ですが、北海道は道も広いですし行けるでしょう!
不思議と体は元気なんですよね。
運動してしっかり食べれば好調は維持できるようです。
しっかり食うというのがとても難しいのですがね……。
野菜なんかは日持ちしないですし、結局保存のきくインスタント系になりがちで。
目についたトマトは買うようにしていますよ!
(トマトにすべてを担わせる男)
北海道で最初の野宿をした国富のバス停まで戻って来ました。
ここでお巡りさんと羊蹄山の話をしたのがはるか昔の事のように感じます。
一日の密度が濃いからですかね。
大変結構。
北海道は直線が多くて助かります。
その分飽きが来て眠くなりますが。
この眠気が結構シャレにならないんですよね。
お昼寝タイムが必要なくらい眠いんですよ。
特に昼飯後なんかは。
北海道はトンネルもめちゃくちゃ多い!
こういう歩道が広いトンネルは歓迎ですけどね。
新潟の親不知あたりを彷彿とさせますね。
なんでもない景色すら美しいですね北海道は。
晴れている北海道は天国そのもの。
泊まれそうな東屋を見るたびに視線を奪われるようになりました。
職業病みたいなものですね。
いま「無職が職業病ってwww」言ったか……?( ’ ω ’ )
岩すら形がいいのが揃っていますよ。
登ってみたくなりますね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
あああ美しい!
人工物と自然のマリアージュ!
カメラが楽しい旅ですよ本当。
青看板に目的地の名前が!
こういうのを見るとさらにやる気が出ます。
ウニトラップ!
新潟にもありましたねこのトラップ。
海岸沿いはウニにも気を付けないといけないようで。
道の駅『オスコイ!かもえない』で停滞……?
今日の宿の道の駅『オスコイ!かもえない』!
道の駅の名前にエクスクラメーションマーク使っていいんだ……という変な感動。
そもそもオスコイ! とは?
「オスコイ!」はニシン漁に使っていた船を漕ぐ櫂(かい)の動きを合わせるためのかけ声「オースコーイ」が由来です。
https://www.vill.kamoenai.hokkaido.jp/hotnews/detail/00000142.html
この「オースコーイ」というかけ声は、今でも神社の御神輿を担ぐかけ声にも使われていて、ニシン漁で栄えた時代を偲ぶことができます。
オスコイ! 到着!
道の駅に植物にかえられた人間が:;(∩´﹏`∩);:
おもしろいオブジェだ……。
しかしこの道の駅……
小さい!
無料の休憩室など当然なく、テントを張る様なスペースもありません。
売店もせんべいやクッキーの様なお土産のお菓子類はあるんですけど、おにぎりやお弁当といった食いでのあるものは売ってありません。
めちゃくちゃ困りました。
なぜならば明日からはしばらく雨の予報。
ここまで来たら神威岬は絶対見たいと思っていたので、晴れるまでここで停滞しようと考えていました。
道の駅なら食糧豊富で、パソコン使うための電源もあるだろうと思っていたんです。
しかし実際に訪れてみれば本当にちょっとした休憩所の様なスケールの道の駅。
建物は綺麗で駐車場も広いので車中泊の方々には快適なのでしょうけど……。
これから雨に耐えなければならない私にとっては絶望的誤算。
しかし嘆いていても仕方がありません。
とにもかくにも食料。
近場のセイコーマートで買い込むしかないでしょう。
ちなみに現在地はここ神恵内村の『オスコイ! かもえない』
Googleマップで「セイコーマート」を調べます。
あ゛っ……!?
この先にセイコーマート全くない!?!?
いやいやこの際コンビニだったらなんでもいい!
セコマの激安パスタがいいなんてワガママは言うまい!
「コンビニ」で検索します。
ウッソでしょうあなた!?
神恵内から先にコンビニの類がない!?!?!?
さすがにそんなことは無いと思いますが万が一この先に補給地点が無ければ面倒なことになります。
道の駅オスコイ!で割高なお土産用スナックを1000円分購入しておきます。
困ったことになりました。
神威岬には行きたい。
しかし明日以降は雨なので停滞して晴れの日に向かいたい。
しかし停滞するような食料と設備がない。
めちゃくちゃ考えて出した結論は
今日神威岬に行く
でした。
本日は晴れ。
天気が崩れるのは夜中からです。
夕暮れの神威岬はそれは美しいはずなので、私の欲は今日満たすことが可能です。
あとは体力の問題だけ。
今日は既に50km走っています。
いつもは大体これくらい走れば行動終了してるので、ここからさらに神威岬までの20km超を走れるかが心配。
時刻は17時。
日没が19時くらいなので1時間半ほどで神威岬に着かなければなりません。
いや私には遠い。
羊蹄山のぼった翌日で疲れてもい……
あまり疲れていないんですよね。
運動を続けているのとトマトのおかげか。
(トマトに全幅の信頼を寄せています)
行くとなれば今日の宿泊地は神威岬からさらに10kmほど進んだところにある野塚野営場。
つまり今から30kmばかり移動しなくてはなりません。
神威岬行ってからの10kmはナイトランになるでしょう。
しかし気力体力十分。
道も広く明瞭。
車通りもめちゃくちゃ少ない!
神威岬、行きます!!!
(車通りが少ないのはここから先に何もないことをみんな知っているから説ありますね。神威岬なんかは休日に観光客が行くくらいで、平日のこの時間に神恵内から積丹方面に向かう人なんていないという……? そういう所からもこの先の店の無さは察せたか)
予定変更! 今日中に神威岬へ!
トンネルでもなんでも来なさい!
本当に車が来ないんです。
二つ目!
続きますねぇ!
トンネル、あの後マジで数えきれないくらいあってもう撮るのやめました(๑-﹏-๑)
これが休日でめっちゃ車通り多い日だったらと思うと考えたくもないですね。
これめっちゃいい岩じゃないですか?
夏なのに初冠雪のアルプスの如くある。
急がないといけないのに岩が見事でねぇ!
どうしたらこんな形状になるのか。
トンネルも単体で見ると味気ないですけど、掘られている岩山含めて写すと、よくこんなところに穿ったなと感心します。
積丹町!!!
今日中にここまで来る予定ではありませんでした( ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )
しかしここまでくれば神威岬はもうすぐ!
目標通りに18:30頃に到着できそうですよ。
今日の私は本当に頑張った( •̀ᴗ•́ )
さあ神威岬よ!
さあさあさあ!!!
うそだろ承太郎!!!!!!!!!
神威岬に閉園も開園もないでしょう!!!(あるんですよ)
完全にリサーチ不足でした。
岬というから勝手に行ける景勝地かと思っていたら、開演時間を決めて管理されているんですね……。
神威岬に行っている方々のブログはいくつか読んだことがありましたが、特に開園時間には触れていなかったので完全に油断していました。
そりゃこんな日暮れギリギリに来るやつもないか……。
となると非常に悩みます。
ここまできて神威岬をスルーすることは考えられません。
今日は入れない以上、明日以降来るしかないわけですが、明日から雨だから今日見ようと頑張ってここまで来たというのに……。
どちらにしろここまで出た以上予定通り野営場でテントを張るしかないのですが、そこで停滞できるか? という問題が今度は降りかかります。
食料が無いんですよ。
保って明日いっぱい。
つまり明日の食糧は次の店がある場所まで進むために使わないといけません。
しかもおそらく雨の中を。
どう考えても神威岬に行ける余裕はありません。
まさかこんな形でピンチを迎えるとは。
とにかく今の状況が変わらない限り、神威岬はあきらめて明日雨だろうと出発するしかないという状況。
とにかく今日はどうしようもないのでここからさらに10kmほど先にある野営場へ向かいます。
その道中に何か食料調達できる場所があれば、晴れるまで停滞という択を取れます。
野営場までの道中。
奇岩を撮るだけの余裕はあるようです。
近くに食事処と宿があったんですよね。
食事処はテイクアウトもやっているようなので食料は最悪高くついても外食とテイクアウトで賄えそうです。
宿も日帰り温泉あり、物販ありと、最悪の事態にはならなさそう。
宿価格でこれまたお金はかかりますが。
あと閉まっていましたが個人経営のコンビニ的な場所もありました。
開いていればここで食料調達はできるかも。
少し希望が見えて来ましたね。
停滞できるなら晴れを待ちます。
そしてテントに重いものを置いて、身軽な自転車で神威岬まで行く。
これで行きましょう。
すっかり暗くなりました。
一日に80km以上走ったのは初めてです。
北海道だったこれから一日に100kmを超える日を観測しそうですね。
海岸沿いのキャンプ場野塚野営場へ到着。
砂地にテントを張ります。
野営場には先客のお兄さんが居ました。
テントの横に自転車を置いていたので「もしやチャリダーか!?」と思い話しかけます。
私「こんにちは! 自転車旅ですか?」
お兄さん「そうっす! あ、気を付けてくださいね。ここキツネ出るんで」
私「ええ!? キツネ出るんですか?」
お兄さん「今ちょっと目を離していたら食料漁られてたんすよね。ちょっとテントに穴開けられちゃって」
もう本当に嫌ですね。
ヒグマにおびえて次はキツネですよ。
どっちも一生関わり合いになりたくない動物です。
お兄さんに至ってはテントを壊されるという実害が出ています。
人を全く恐れていないようで、キツネに餌付けしている人間がいたのですかねぇ。
人が固まっていた方がいいかも知れないという事で、お兄さんの横にテントを張らせてもらうことに。
テント越しに自己紹介を済ませてそのまま語り合い夜を迎えます。
お名前はタイガさん。
ネットでお仕事しながら色んなところを旅しているそう。
本当に私が一番憧れる働き方ですよ。
タイガさんからペットボトルにいいちこを分けてもらい晩酌しながら話をします。
ペットボトルにいいちこ分けてもらうって最高に旅人の酒盛りという感じがして楽しかったですね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
タイガさんも明日からの雨に悩まされているそう。
停滞するなら明日も同じ場所で過ごすことになりそうですね。
夜の海岸沿いは波の音が恐ろしいのと、キツネのアホも出るという事で隣に同じ旅人がいるというのはとても心強くありがたかったです。
食糧問題もなんとかなりそうですし、ヒヤッとさせられながらも安心した感情の起伏の激しい一日でした。
さっそく試される大地の片鱗見えましたね。
油断せずに行きましょう。
それではまた明日。
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