2023-6-9
崖に建てられた懸造りのお堂、三徳山三佛寺『投入堂』へ参拝しに行きました。ただこの投入堂、危険な登山道を行く為、単独行動が禁止されています。つまり一人で旅をしている私の様な人間は山に入る事すらできないという事。さてどうお参りしたものかと頭を悩ませていると……御縁というものはあるもので( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
目指すは国宝『投入堂』
この朝食も久しぶりでですね。快活クラブのトースト二枚とソフトクリームを朝食にします。フライドポテトがあった頃がもうはるか昔の事のように感じます(๑-﹏-๑)
現在米子市。鳥取市に向かって走っていきますがちょっと山の中に入って寄り道をします。今日は珍しくお寺に参拝しようと思っているんですよね。名は三徳山三佛寺。その中でも特に(というかここに参拝に来る方々はそれを目的にやってくるのですが)見たいのが国宝の投入堂というお堂です。
ちょっと急な山の中にあるお堂で、参拝にはなかなかスリリングな登山が必要になります。白鹿権現や太田神社パターンですね。
ただ投入堂に行くのはちょっと億劫。見られるか分からないので無駄足になる可能性があるからです。登山が難しくてたどり着けないかもという事ではなく、投入堂へは一人では入山できないんですよ。道が険しいので単独行動による遭難リスクを避けるためとの事らしいです。
じゃあお前何しに行くんだよ。゚(゚^ω^゚)゚。
という声が聞こえてきます。一人では入れないことは承知済み。ただ同じように一人で来ている人がいる可能性はゼロではないな? と思いダメ元で行こうと思った次第です。
ただ、ダメ元な訳ですからあまりテンションは上がりません。山の中にあるお寺ですから向かうだけで結構体力使いますしね。しかし行くと決めたならただ行くのみよ……。
ビッグ・ヤマグチ・ステーション。大山を初見でダイセンとは読めないですよね。山好きからすれば大山は超有名な山なので聞きなじみのある読みですが。
大山町のカントリーサインは当然、大山。「こりゃ百名山ですわ」と納得の素晴らしい山でした。
もう京都が青看板に登場してきました。282kmはフライング過ぎるでしょう。兵庫はどうした兵庫は( ´艸`)
旅人封じの道の駅 ポート赤碕
道の駅 ポート赤碕で休憩。ここ情報コーナーあるじゃないですか。自分が泊まるわけでは無いにしろ情報コーナーのある道の駅を発見するとワクワクするのは旅人の性。
「施設内での寝泊まり、長時間の滞在はご遠慮ください」
解散!
自分が泊まるわけでは無いにしろ情報コーナーで寝られないのが分かるとガックリしますね。゚(゚^ω^゚)゚。
ジョイフルで早めの昼食
現在10時でまだまだ昼食には早いですが、この先しばらくジョイフルが無いようなので食べておきます。ジョイフルを見たらジョイフルの腹になってしまったので( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
コナンタウン『北栄町』
食事が済んだら移動。10:40ごろにコナンの町である北栄町に入りました。
漫画『名探偵コナン』の作者である青山剛昌先生の出身地がこの鳥取県東伯郡北栄町なんですよね。コナン駅(JR由良駅)から「青山剛昌ふるさと館」まで約1.4kmの「コナン通り」などを通るとコナンのオブジェやらある様で面白そうではありますがーー
急ぐので先に進みます! 投入堂の入山受付は15時までなので早く到着しないと他の参拝者も減ってしまいます。
投入堂まであと11km! ちょっと三朝温泉に入りたいな~とか思いましたがそんな余裕はない!
私のためのスーパーかと思ってビックリしました。私の健康はトマトに支えられています。九州では柑橘類に支えてもらいました( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
なぜキュリー夫人像?
三朝温泉あたりを走っているとキュリー夫人像が出てきました。なぜキュリー夫人?
調べてみると三朝温泉は世界有数のラジウム温泉。そのラジウムを発見したのがキュリー夫人です。そのつながりで像が立っているようですね。
風呂はシャワーか銭湯で十分ってな旅を続けてきていますがたまには温泉もいいかも知れません。
三朝トンネルには投入堂の絵が!
絵だけを見ると「どんな建物!?」と思ってしまいますね。実物がますます見たくなりました。
三徳山の鳥居が見えてきました。ここからは洗心の道というらしいです。心、きれいに洗っていきましょう。柔軟剤も欲しいな。
激坂ァ!。゚(゚^ω^゚)゚。
投入堂遥拝所
投入堂を望遠鏡で見られる遥拝所があったので寄ってみます。投入堂を直に見られなければ最悪これで我慢しましょう。
ここにきていまさら、望遠鏡覗かなくても望遠レンズでいいなと思いました(。◔‸◔。)
これが投入堂です!
これ!
むむ……
麓から見ても正直イマイチ迫力に欠けますね。やはり直しかない。
一人ではたどり着けない投入堂
ここまで来たんですからね。登れる前提で準備をしましょう。登山用の装備にスイッチして投入堂参拝登山受付で誰か来るのを待つことにします。人事を尽くして天命を待つ……。
単独行動の禁止は一番に書かれていますね。単独行ばかりの登山をしているとちょっと理解できない感覚ではあります。まあ私がどう思おうがダメなものはダメなのですが。゚(゚^ω^゚)゚。
三徳山受付案内所でまず400円を払って境内に入ります。一人であっても本堂までは参拝できます。投入堂まで行く場合はさらに投入堂参拝登山受付で800円の計1200円を納めて入山です。
良い雰囲気ですね境内。
鳥が階段の隙間にいました(。◔‸◔。)
こちらが本堂。
銅鑼?がすごく気の抜けた音で笑いました。
本堂裏側に地蔵堂が見えるようです。
確かに。これもこれでどう建っているのやら。゚(゚^ω^゚)゚。
登山受付へ。現在13:50で受付終了が15:00ですからあと一時間ちょっとしかありません。受付のお姉さん曰く、午後はあまり人が来ないとのこと。。゚(゚^ω^゚)゚。
確かに15:00で終了となると皆さん午前中に登りますよね。
しかし米子からだと午前中にここまで来るのはとても難しいでしょう。まあいまさら何を言っても仕方ありません。人事は尽くしました。あとは待つのみよ……(・`_´・)
ご縁というのはあるもので……
私と同じ一人できてしまった哀れな子羊を待ち始めて10分。
私は投入堂参拝登山受付を越えて入山していました。マジかよ!
私と一緒に登ってくださるのはIさんご一行。そう、Iさん方は二人組なんですよ。パーティを増やさなくても登れる状態なのに「一緒に登っても大丈夫ですよ」とパーティに入れてくださいました。゚(゚^ω^゚)゚。
本当にダメもとだったのでまさか参拝できるとは。感謝してもしきれません。これも御仏の計らいでしょうか。ありがたいことですm(__)m
参拝者はこの六根清浄の襷をかけて山を登っていきます。本格的な登拝ですね。受付でも履物のソールまで確認されましたからガチです。ちなみに靴が滑ると判断された場合は有料のわらじを購入して入山するようです。
いざ三徳山へ!
それでは登山開始。
景色自体はよく見る山ですが、本当は私は入る事すらできなかった場所だと思うと得難い風景のように感じます。
鎖場登場。ここら辺はまだ鎖を使わなくても登れますね。
Iさんめちゃくちゃ写真を撮ってくださるのでありがたいです。まさか投入堂参拝で自分が写った写真を入手できるとは。
文殊堂
最初の鎖場を突破すると重要文化財の文殊堂が姿を現します。この文殊堂は周りをぐるっと回ることができますが
その高度感が凄まじい。普通に”死”を感じるエリアです。
そんな場所で自分の写真を残せるとは。人に撮ってもらうっていいものですね。自分一人だったら三脚を持っていたとしてもここで撮る気は起きなかったでしょう。しかも私のカメラをお渡しして撮ってもらっているのであとの編集も楽。
私もIさんのカメラをお借りしてお二人の写真をパシャリ。撮りあいっこの連続です( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
地蔵堂
文殊堂のお次は地蔵堂。こちらも重要文化財です。
先ほど本堂から見えたお堂がここですね。文殊堂と同じようにお堂の周りを歩けますが、高度感は文殊堂ほどではありませんね。落ちたらタダでは済みませんが。
登山を続けます。
鐘撞堂
この鐘の下を通るという斬新なコース。しかもこの鐘は撞くことができます。こういう鐘って触るなと注意書きされているものがほとんどですから新鮮です。最後に鐘をついたのは砂の器聖地巡礼で行った龍門寺ですね確か。
納経堂
観音堂
観音堂の裏から回って奥へ出ます。胎内くぐりというだけあってなかなか暗いです。
元結掛堂
観音堂を抜けたらすぐ元結掛堂。
木の瓦という感じで目を引きます。
この元結掛堂を抜けるといよいよーー
国宝『投入堂』
ようやくその姿を現しました投入堂!
スッゲ!
遥拝所で見たものとは迫力が違います。
一体どうやってこんなところに建てたのか。建設方法は今もって謎です。伝説では役の行者が法力で投入れたとされています。考察をあきらめていません?。゚(゚^ω^゚)゚。
この「法力で投入れた」というのが投入堂の名前の由来ですね。
投入堂の右に移っているのは不動堂です。
Iさんによる記念撮影。
色んな構図助かります( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
しばらく撮りあいっこタイム。
せっかくここまで登ってきた投入堂。名残惜しくってなかなか下山する気になれませんでした。
10分ほど参拝に時間を使ったら下山です。本当にいいものが見られました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
登山路と下山路が結構分かれているのでまた違った感覚の下山になりますね。
下りの鎖場なども問題なくクリアし下山。
もう単独行動しても大丈夫ですがせっかくの御縁。境内を一緒に見て回ってお寺を出るまで行動を共にしました。
私の相棒も紹介しました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
受付前で私を見た時点で「自転車の人だ!」と気づいたようです。私もだいぶ日焼けしていますからね。普通の生活をしている人間ではないことはもう一目で気づかれるのかもしれません( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
「残りの旅も気を付けて楽しんで!」と応援していただいてここでお別れ。こんな見ず知らずの人間を仲間に入れてくれてありがとうございます。Iさんの御厚意あっての投入堂参拝。投入堂という見事な建築物を見るということ以上の素晴らしい経験ができたと思います。
今回の御縁がまたどこかで繋がったらうれしいですね。いつかまたお会いしましょう。今日は本当にありがとうございましたm(__)m
本日のラスボス『佐谷峠』
大満足の投入堂参拝を終え後は鳥取市に出るだけ。ここに来るまででだいぶ坂を登ってきたので後は下るだけだと思ったらとんでもないですね。ここからは佐谷峠を越えなくてはいけないので延々と登りです。゚(゚^ω^゚)゚。
50分間登り続けてようやく峠のピーク。50分も登坂していたらいろは坂だって登り切れますよ。とんでもない峠でした(^-^;
鹿野越えて
鳥取市街地入り! いつも通りマックでブログでも書こうかと思いましたが電源がUSBポート1つだけだったので断念。
ファミマのイートインスペースで一記事書き上げて公園で野宿です( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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