【163日目】下野国一之宮『日光二荒山神社』と『日光東照宮』

2022-10-28

社寺の建造物群が世界遺産に登録されている日光。社寺を巡る旅がテーマの一つですから行かない手はありませんね。その中に一之宮もありますし。という事でわざわざ標高差のある日光を抜けて群馬に向かいます。計画段階は楽しいですけど足を動かす未来の自分の事を考えているかな過去の私よ……。

目次

日光へ

一夜越すのも中々手間が必要な季節になってきました。まずは目覚めの紅茶をキメて体を温めますか。

単純に気温でも冬になったことに気づきますが、一番冬を実感するのはモバイルバッテリーの減りの早さですね。寒いと電池の持ちが悪い……。

朝食とティータイムを済ませて出発しようと思ったときにザックに異変が起こっていることに気づきます。なんか白いんですよ私の赤いザックが。何かと思って調べてみるとーー

オオオオオ!!!!!  
非常食の練乳が爆発している。゚(゚^ω^゚)゚。

また掃除するのが手間なものが爆発してくれたものですね。ずっとザックのサイドポケットに入れっぱなしでしたからいよいよ弾けてしまいました。ウェットティッシュで簡単に掃除して綺麗にします。

これはザックもどこかで丸洗いしないといけませんね。

ちょっとしたトラブルに時間を取られましたが、改めて準備完了。出発しましょう。

まずは物資調達のために昨日泊まることを断念した道の駅日光へ。セブンイレブンがあるんですよねここ。

自転車を停めていたら旅行中の御夫婦から差し入れを頂きました。朝飯の王様バナナじゃないですか。あとはキャンディー。とても助かります。ありがとうございました!

道の駅を出てしばらくは快適なサイクリング。今日は天気がいいですね。雲一つない青空です。

男体山に女峰山など、日光の名山たちがくっきりと見えます。男体山は百名山ですが一度登ったことがあるので今回の旅ではパスします。

緑の道『日光杉並木街道』

また美しい道ですね。朝から贅沢なサイクリングですよ。

柔らかなみどりに癒されながら自転車を漕いでいきます。

柔らかな……

いや今日、日光つよい! すぐ汗だくになりそうな予感がします。





世界遺産『日光の社寺』

世界遺産の日光エリアに到着。今日はここにある社寺を巡っていきます!

日光の表玄関と謳われる神橋(しんきょう)

日光の玄関『神橋』に迎えられてまずは駐輪場を目指します。

観光地なだけあって人の多さが凄まじいです。車通りも多いですしね。どこに停めようかと自転車でウロウロしていたら駐車場の係員さんが声をかけてくださって、自転車を停められるところを案内してくださいました! とても助かりましたm(__)m

駐輪してカメラを用意したら参りましょう『日光の社寺』! まずは下野国一之宮の日光二荒山神社です! ん? どこかで聞いたことのある神社名……。

標高高いですね。これからさらに今日は上らないといけないのですが今は参拝を楽しみましょう。

あの徳川家康を祀る日光東照宮を目的に来られる方が多いでしょうか。学生の団体も見かけましたね。修学旅行では人気のスポットでしょう日光は。

人の海や……。

五重塔前が小学生の待機場所になっていて五重塔をローアングル撮影するのは憚られますね。不審者極まる。これくらいの角度で撮るのが精一杯でした。

日光二荒山神社参拝している内に東照宮の人が掃けることを願いますか。

下野国一之宮『日光二荒山神社』

何処かで聞いたことある二荒山神社ですが昨日行った宇都宮にもありましたね。


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そちらと区別してこちらの二荒山神社は日光二荒山神社と呼ばれます。そしてどちらも下野国一之宮だという……何なんだ一体。

おまえは二荒山神社で、オレは日光二荒山神社だ! そこになんの違いもありゃしねぇだろうがとニンジャに文句を言いたくなりますが

違うのだ

そもそも読み方からして日光二荒山神社が「ふたらさんじんじゃ」宇都宮二荒山神社は「ふたらやまじんじゃ」です。祀っている神も全く違います。ほんと同じ地域で同じ名前で一之宮を主張しないでほしい。゚(゚^ω^゚)゚。





その国一の神社を回る一之宮参りは日本一周するにあたってこれ以上ないくらい良いテーマだと思って始めましたが、一つの地域に複数あったりと、言ったモン勝ちな印象を受ける機会も多いです。いうだけあって由緒正しく面白い歴史をもった神社ばかりではありますが。

こちらは重要文化財 世界文化遺産の唐銅鳥居

1799年に創建された銅製の鳥居で、二荒山神社の額の周りには社紋である三つ巴紋が配置されています。両柱の下部には蓮の文様が施されていますが、これは江戸時代の神仏習合の様子を物語るものですね。蓮は仏教においては観音菩薩の乗る花と考えられていますが、それが神社の鳥居に施されているのはまさに神仏習合のならい。面白いですね。

唐銅鳥居を境内から撮影。朱塗りの山門らの中にあって異質な雰囲気ですが不思議と調和するものですね。由緒を知るとよりがっしりとして見える鳥居です。

日光二荒山神社は百名山の一角でもある霊峰男体山を御神体とした神社です。男体山の別名は二荒山ですからまんまのネーミングですね。二荒(ふたあら)を音読みして「ニコウ」、これに「日光」の字を当てて「ニッコウ」と読みます。このことが日光という地名の語源であるという説もあるようです。じゃあ日光二荒山神社ってニッコウニッコウのダブルニッコウ神社じゃないですか( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

ゴールデンウサチャン……

男体山の山頂に奥宮、中禅寺湖畔に中宮祠、東照宮西奥に本社の三社が鎮座。大己貴命(おおなむちのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)の三つの山の神を総称して二荒山大神として、二荒山神社の主祭神としています。

撫で系の御利益石像、このご時世だと少し怯みますよね。

全身撫でまわしてきました。

それでは手を合わせて御朱印貰ってきますか。

御朱印貰ったら次は日光東照宮へ向かいます。

こっちが大鳥居でしたか。毎回参道から神社に入らないな私は。

鳥居そばに打ち出の小づち発見。令和元年に天皇陛下の即位の奉祝し、良い縁を願って奉納されたもの。最近じゃないですか。願い事を唱えながら振ると、願い通りのものが現れるという宝物ですが、デカすぎてとても振れないので触ることで良縁を祈るようです。

日光廟大猷院は徳川三代将軍家光公の廟所で国宝でもあります。現在の東照宮にある主な社殿群は、1636年に家光公によって造替されたものなんですよ。せっかくなので覗いていこうかと思いましたが入場料がかかる様なのでパスです。東照宮と二荒山神社でお腹いっぱいになる予定なので( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

今日は天気が良すぎて写真のコントラストが強すぎますね。肉眼で見る分には最高に趣深いのですが。そこは私のカメラの腕か……。



世界遺産! 日光東照宮

という事でようやく日光のメインディッシュである日光東照宮を見て回ります。日光東照宮は言わずと知れた徳川初代将軍徳川家康公を祭神として祀った神社です。見どころは沢山ありますが私の目的は『猿』と『龍』のふたつ。これが見られれば満足ですね。

修学旅行生であふれかえっていた五重塔に戻り、ここで東照宮への拝観券を購入します。では参りましょうか世界遺産。

ものすごい人です。

神厩舎

日光東照宮と言えばこの三猿ですね。神厩舎とは神馬をつなぐための厩。ここに猿が配置されているのは昔から猿が馬を守るとされているからです。初代の神馬は関ヶ原の戦いで家康公が乗馬していた「立黒」で、その後は第代将軍家より奉納されました。

見ざる。

聞かざる。

言わざる。

見えざる……なんてね( •̀ᴗ•́  )




神厩舎には三猿だけでなく、人の一生を猿で風刺した十六匹の猿が八面に彫られています。三猿が彫られているのは第二面です。三猿は人の一生のどの部分を表しているかというと幼少時代。子どもには悪いものを見せず、聞かせず、言わせない。そうして素直な人間に育ってほしいという愛ある彫刻なんですね。

以上、他七面でした。

輪蔵

一切経を収めた建物。一切経、意味がカッコよくて大好きです。

陽明門

お次は日光東照宮の大トロ部分、陽明門。日本を代表する最も美しい門とされ、宮中正門の名をもらったと伝えられています。当たり前のように国宝。いつまでも眺めていられるくらい美しいことから「日暮れの門」の異名を持ちます。

2017年まで平成の大修理をしていた陽明門。現在はこの通り輝きを取り戻しています。

陽明門でめちゃくちゃ好きになったのが逆柱という概念。陽明門は12本の柱が支えており、それぞれにグリ紋と呼ばれる渦巻き模様が刻まれています。このグリ紋の向きが北側の二本目の柱だけ下向きになっているんですよ。

これが通常のグリ紋で

こちらが逆柱です。一本だけ逆柱にする理由がめちゃくちゃ好きで、完璧な状態にはすぐに魔が差すとされているんですね。だから立派なものほど意図的に文様を逆にしたり、作り残しをして完璧を崩すわけです。あえて崩す。完璧を目指したいところであえて崩すこの精神、超カッコいいんですけど。

陽明門にはこのあえて完璧にしない精神を表すものがありまして、それが目貫きの龍というものです。龍の彫刻なんですけど目が貫かれていない(彫られていない)んですよね。これは龍の絵の仕上げに目を描き入れたら龍が昇天したという『画竜点睛』の故事を踏まえたもので、目を彫ってしまうと竜が飛んで行ってしまうのであえて彫らずにいるというものです。

ここにも完璧にしない精神が現れていますね。龍を留めるためのあえての未完。超カッコいい。日本一美しいといわれる陽明門でこれをやるのがすごいといいますか。見習いの習作じゃないんですよこの門は。見た目の美しさ以上にこの門に施されたこだわりに目を引かれます。

というかこういう文脈で画竜点睛が使われることに新鮮さを覚えました。この故事って物事を完璧に仕上げるためには締めの作業が大事という意味合いで使われることが多いのに、じゃあ完璧にならないように目を彫りませんというのが超逆のアプローチに感じて笑ってしまいましたよね。そういう解釈するかと楽しませてもらいました。

まあ私はその目抜きの龍を撮り忘れているのですが(๑-﹏-๑)
目抜きの龍まで撮ってしまうと東照宮の見どころを完璧に撮り尽くしてしまうのであえて撮らずにいました(๑•̀ᴗ- )✩

※普通に取り忘れました

唐門

こちらも国宝の唐門。江戸時代の参拝基準になった門で、ここより昇殿できるのは将軍に拝謁できる身分以上の幕臣や大名に限られていました。

屋根上には恙(つつが)と呼ばれる唐獅子が。この唐獅子は夜の守りで

恙の両隣にいる龍は昼の守りとされています。

御本社

ここからは撮影禁止。写真が無いと何を話したものか困りますね……。

拝殿の天井に描かれていた百体の龍が印象的でした。この龍は一体一体すべて違うポーズで描かれています。あとは巫女さんのお話を聞いて拝殿で手を合わせてから外に出ました。

参拝者が一気に全員は入れないので順番待ちがあって結構時間かかりましたね。参拝に30分くらいかかりました。

眠猫

ねむねむにゃんこだニャンฅ^•ω•^ฅ
これも国宝です。スルーするところでした。

江戸時代には正式には将軍社参の時にしか開かれなかった坂下門の前に位置しており、家康公の御墓所に続く奥社参道の入り口を護ります。護る……寝とりますが……。

裏側には2羽の雀の彫刻が。猫が安眠し、雀が戯れる様子から、強い者が弱い者を虐げることのない共存共栄の平和な世の中を表現していると考えられています。

坂下門

眠猫の微睡む門です。門を抜けて石段を登っていくと家康公の眠る奥社に通じます。その名の通り坂の下にある門ですね。坂の下の門。




天井には菊の彫刻がほどこされており、その下には寿命千年と言われる鶴の彫刻があります。鶴は現世と幽世を結ぶとされる鳥です。

本殿・石の間・拝殿からなる御本社
奥社参道

坂下門を抜けて奥社へ向かいます。廻廊から奥社に至るまでの石段は207段。ここからの長い石段が東照宮建築の見どころの一つです。

石段は一段ごとに一枚岩が用いられ、傾斜部分の石柵は全て一枚の岩をくりぬいて作られています。

到着。

奥社宝塔。御祭神である家康公の墓所です。昭和40年の東照宮350年祭を機に公開されました。

塔の前には鶴の燭台、唐獅子の香炉、花瓶からなる三具足が据えられています。

奥社拝殿

奥社は御宝塔に参拝するための社殿で将軍のみ昇殿参拝を許されました。

デカ杉……!

祈ると願いが叶う叶杉(かのうすぎ)があります。めちゃくちゃ願いが叶いそうな名前ですね。叶い過ぎ……!って( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

私も一発願っていきますか。

奥社を後にして楽しみにしていた『龍』を見に行きますか。本社の百龍の事ではなかったんですね。天井にいる百体の龍の事は今日初めて知りました。あれも圧巻です。

鳴き龍

私が楽しみにしていた龍は鳴き龍です。

この薬師堂には龍が潜んでいるのです。その鳴き声を聞けるというのでね。男心くすぐります( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

土足厳禁なのでビニールに履物いれて持ち歩くのですが、私の長靴を見て係の人が「棚の上においていいですよ」と言ってくれました。あめでなくてもこの防寒防風の長靴ずっと履いているのです。

さて鳴き龍、土足厳禁もそうですが撮影も禁止なんですよね。結論だけ言うと龍はいました。あと鳴いた(꒪꒳꒪;)

鳴き龍というのは龍の天井画で、この龍の真下でのみ打ち鳴らした木の音が反響するという不思議空間なんですね。

「キィィィン!!!」

と鳴きました。これが龍の鳴き声か……満足です( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

そうしたら東照宮を出ますかね。楽しませてもらいました。

陽明門に見送られて東照宮を後にします。くっ……! 美しすぎる……! しかし日暮門の由来通り日暮れまで眺めているわけにはいきません。今日はまだ登坂も残っていますからね。

日光は今が紅葉の盛りっぽいです。いい色合いだ……。

現在13時20分。自転車を回収したらすぐ出発しなくては。最近はもう17時には暗いですからね。

しかし自転車専用の信号とは面白い。

お待たせ相棒。では出発です。




本日の日光のボスキャラ『いろは坂』

ここからが辛いところで今日はもうずっと登りです。日光を抜けるまで楽はできませんね。早く群馬に出たい……。

今日のラスボスいろは坂です。まさかここを自転車で登る日が来るとは。

この壁の様な山よ。もう挫けそうです。

しかし行かねば先には進めません。いろは坂、勝負!

景色は素晴らしい。景色は……。

まずは第一カーブ「い」! 

いろは坂はカーブにひらがなが当てられています。あてられる文字はいろは歌。「い」の次には「ろ」のカーブが来るという事です。登坂の進行度が分かりますね。

猿ゥーーー!!!

彫り物じゃない本物の日光の猿を見ることができました。猿に囲まれながらいろは坂を攻略していきます。

いろは坂は上りと下りで道が分かれていてどちらも一方通行二車線なので車との接触をあまり恐れず漕げるのが救いではあります。那須岳に至る県道290号とくらべると天国のようです。











明知平

50分ほどの戦いでなんとかいろは坂登りのほぼピークの明智平に到着。非常に疲れましたがたったの50分しか走っていないんですね。ずっと登りの1時間弱はきついのですけど、道が広い事と、4時間登り続けた那須岳の事を思うと比較的に楽な登坂だったかもしれません。

明智平から車道が見えますが、客観的に見るとスゴイつづら折り。車は車で神経使うでしょうね。

日も暮れ始めました。休憩は終わりにして今日の寝床まで駆け抜けましょう。

中禅寺湖

17時ピッタリに今日野宿する中禅寺湖エリアに到着しました。

男体山の見事な事よ。

今日は駐車場の隅っこにテントを張るとしましょうかね。

日が暮れた頃に中禅寺湖畔で月を撮りました。美しい……月の道や……。

この中禅寺湖は江戸時代までは修行の霊場。そのため殺生禁断の地としされ魚が住んでいませんでした。明治時代になって日光二荒山神社2代目宮司の柿沼広身によって宗教的戒律が解かれ中禅寺湖に魚の放流を許可し、自らも魚を放流しました。現在中禅寺湖で魚釣りができるのも2代目宮司の功績なんですね。

鳥居や紅葉がライトアップされていて非常にフォトジェニックな光景。しかし寒いので月さえ見たらテントに引っ込みます。

今日は見たものが多く、移動も頑張ったので疲れましたね。明日も峠越があるのでまだまだ楽はできませんがそれは明日の私に任せるとします。それではまた明日( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )











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