【186日目】伊勢の神宮につぐ第二の宗廟、豊前一之宮『宇佐神宮』

2022-11-20

宇佐神宮はかなりスケールのデカい神社でしたね。九州編一発目の一之宮に相応しい格敷高さ。大変勉強になる参拝でした。そして本日は初めて旅行支援を使用した宿泊。これは……とんでもないキャンペーンですよ(。◔‸◔。)

目次

豊前一之宮『宇佐神宮』

ネカフェで目覚めたら即出発! 本日は九州最初の一之宮参りです。目指すは豊前一之宮『宇佐神宮。全国に約4万6千社ある八幡様の総本宮です。

全国には約11万の神社があるといわれていますが、八幡神社はその半数に迫る数を持つどメジャーな神社。その総本宮となるととてつもない箔ですね。伊勢の神宮につぐ第二の宗廟(そうびょう)として天皇家も御崇敬されているという凄まじさ。本殿は国宝に指定されています。

それにしても神宮はいつぶりでしょうね。北海道神宮以来でしょうか。

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宇佐神宮へは表参道ではありませんがこの勅使街道を通っていきます。あまりに風情ありますからね。この道を通りたいと思わせる道。奈良時代以降、勅使参向等に使用されたので勅使街道と呼ばれています。昭和初期まではこちらが表参道だったようです。

寄藻川に架けられた神橋の呉橋は保存修理中で渡れないようです。

迂回迂回。

さすが九州、まだまだ紅葉の色付き良いですね。

おっ、放生池じゃないですか。八幡の総本宮ならそりゃありますか。放生池については千葉の禁足地『八幡の藪知らず』に行った時に学びました。

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了解です。

夫婦石。似た形の石が二つ寄り添うように配置されているという事で昔から縁起がいいといわれています。

上宮西大門は修理中。この大門は我々参拝客にとっては上宮への参入口。修理完了は3年後の令和7年ですと。令和の大修理なんて銘打たれています。

上宮西大門の書かれた幕が下がっていて写真で見るとコラ画像みたいですね。

上宮

上宮到着。参拝しましょう。

勅使門(ちょくしもん)

勅使門。この奥に本殿があります。

一之御殿:八幡大神(はちまんおおかみ)

この八幡大神は伝説上の話ですがめちゃくちゃ顕現するんですよね。奈良東大寺大仏建立道鏡事件の際もこの八幡大神の神徳によって丸く収まっています。

東大寺の建立は、疫病や社会不安から国を鎮護するための国家的大事業として聖武天皇が始めたのですが、莫大な費用を使って仏教寺院を建立すれば、貴族からどんな反対の意見が出るか分かったものではありません。

そんな時、宇佐の八幡神から「われ天神地祇(てんしんちぎ)を率(ひき)い、必ず成し奉(たてまつ)る。銅の湯を水となし、わが身を草木に交(まじ)えて障(さわ)ることなくなさん」という託宣が出ます。「八幡審は天地の神を率いて我が身をなげうち東大寺の建立に協力します」という託宣です。大仏に塗る金が不足した時は「金は必ず国内より出る」という託宣を出し、実際に陸奥国から金が献上されてきました。

道鏡事件は弓削道鏡(ゆげのどうきょう)が皇位を狙って、太宰主神(だざいのかんづかさ)習宣阿曾麻呂(すげのあそまろ)という者にうその奏上をさせた事件です。その奏上が「道鏡を皇位に就かせたならば国は安泰であると宇佐八幡大神が言っていました」というもの。

天皇は確認のために官僚であった和気清麻呂公を宇佐神宮に派遣します。そこで清麻呂公は「我が国は開闢以来、君臣の分定まれり。臣を以って君と為すこと未だあらざるなり。天津日嗣は必ず皇緒を立てよ。無道の人は宜しく早く掃除すべし。」とのお告げを受けます。

「我が国は始まって以来、君主と進化との区別がしっかり決まっている。臣下が君主となることは未だかつてない事。天皇は後続のものが継ぎ、君主の地位を狙うものはさっさと追放しなさい」ということですね。この託宣を持って帰った清麻呂公は道鏡の怒りを買って一悶着あるのですが、ともかく道鏡の政治的陰謀は阻止されました。

どちらも国家運営に関わることに八幡大神が介入しており、道鏡事件においては皇位の継承にまで関わるなどその信仰の篤さが伺えるエピソードです。すごい神社なんですよここ。

他には

二之御殿:比売大神(ひめのおおかみ)

三之御殿:神功皇后(じんぐうこうごう)

と三柱の祭神が祀られています。

通常の神社の「二礼二拍手一礼」の作法とは違い、ここ宇佐神宮では「二礼四拍手一礼」の作法で祭典が行われています。昔からこの形で行われていたので現在まで続いていますが、史料はなくその起源は不明なんですよね。

私も「二礼四拍手一礼」でお参り。いつもと工程が変わると動きが硬くなってしまいますね。

大元神社の遥拝所。左手の山に宇佐神宮発祥の聖地として大元神社が鎮座しています。

上宮はこれくらいにしますか。

つぎは下宮に行きます。

下宮は上宮の分神を鎮祭し創祀されました。上宮と同様崇敬篤く、特に宇佐地方では「下宮参らにゃ片参り」と言われる親しまれようです。

下宮

下宮到着。分神を祀っているので祭神は上宮と変わらないのですが、一之神殿に限っては、宇佐八幡宮を創建した大神比義命の霊を祀る大神祖神社が相殿として奉斎されています。

下宮もお参りしてあとは御朱印を頂くだけですね。

天下の宇佐神宮なので御朱印を求める人は多いですね。時間がかかるので参拝前の受付を推奨しています。こういう神社結構あるんですけど、御朱印は参拝を終えた証として貰うものという観念があるので時間節約のために先出しというのに抵抗があります。

まあ神社側が良いと言っているので下らないこだわりではありますが。頭も年々頑固になっていきます。こういうもんじゃない?と自分で決めたことを中々変えられないんですよね。かくあるべし、くだらない……。

散歩でもして時間を潰しますか。

絵馬殿あたりは池や紅葉があってとても侘しい。

天気が今一つですが……。

自然の絵画よ……。

こんな曇天には彩度の低い紅葉もオツですね。

御朱印も貰えたので神社を出ましょう。

表参道近くアジアの露天っぽいですね。

呉橋が見えてきました。自転車回収したらすぐ出ましょう。現在12時ですがここから今日の目的地までの累積標高600mありますからね。もたもたしていると日が暮れてしまいます。




大分市内へ向けてヒルクライム

案の定キツくて泣きそうです。私が許容できる1日あたりの登りは400mです。600mなんて全く……。

無心で行くしかない……。

青看板に故郷宮崎の名前が出てきましたね。待っていなさい宮崎。それにしてもここら辺はなんだか積丹を感じます。

別府入り。「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」のキャッチコピー耳心地良すぎます。

あと昨日感動したばかりのカントリーサインですがもう感動が薄れてしまっていますね。北海道と全く同じタイプのカントリーサインなのですが、やはり北海道でそれ見る以上の感動、というかワクワクはないですね。目にするスパンが短すぎるからか……?

由布岳ずっと雲に隠れていましたけどただものじゃない感がすごかった……。

旅行支援サイコー!

16時過ぎには600mアップの70km終了。もう寝床についている……観光もしましたしめちゃくちゃ『ちゃんとした日』になりました。秋田のかづのあんとらあに泊まった日以来のちゃんとした日ですね。

そして今日の寝床はビジネスホテル。セレブですか? いえいえこれも全国旅行支援のおかげ。ようやく宿で利用できましたよ。関東では予約で埋まっていたり、配布のクーポンが尽きていたりとなかなかありつけなかった旅行支援。九州ではまだまだ利用できる宿があったので泊まってみました。

日本一周なんていう貧乏旅で能動的にホテル泊ができるこの無敵感。素晴らしい。これのおかげでワクチンを打っていて良かったと思いました。ワクチン三回摂取済みがこのキャンペーン受けられる条件の一つですからね。

さてもらった3000円分のクーポンで夕食たべに行ってきますか。

絵面が出張で笑う。

私の大好きなジョイフル。何日連続できても良いですねこのお店は。居心地がとても良いです。食事を済ませたら近くのコンビニでクーポンを使い切ってホテルに戻ります。旅行支援でもらったクーポン、使用期限が貰った翌日までなのでさっさと使い切らないといけないのがちょっと焦りますね。

ホテルに戻ったらブログ執筆。寝床の事を考えずに0時過ぎまで悠々と作業できるの最高すぎます( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )











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