2022-11-12
「この藪余り大きからず。高からず。然れども鬱蒼としてその中見え透かず」
八幡の藪知らず
都会の公園は人気が多いですね……日の出はだいぶ遅くなりましたがあまりゆっくり寝ていられません。テントを片付けたら移動開始です。
ちょっと移動したら同じ公園内に面白すぎる東屋を発見。こんな巨大な麦わら帽子、ワンピース以外で見たことないですよ。さすがに人目に付きすぎるのでここでテントを張ることはなかったでしょうけど。
昨日練り歩いた幕張メッセにお別れです。良い散歩コースでした。
そしてやってきたのは私が千葉県で最も楽しみにしていた場所である八幡の藪知らずです。
不知八幡森、通称『八幡の藪知らず』。江戸時代の紀行文等の多くに書かれたこの場所。描写の仕方は様々ですがどれも共通するのが「一度入ったら出てこれない」「入ったら祟りがある」というように恐れをもって伝えられているということです。
入っては行けない理由としては「これ!」と確定したものはありません。
・最初に八幡宮を勧請した旧地だから
・日本武尊が陣所としたから
・貴人の古墳跡だから
などなど諸説あります。
そんな藪知らずで有名なエピソードとしては、あの水戸黄門がこの藪に入って神の怒りに触れたという話があります。このことは後に「不知藪八幡之実怪」という錦絵となって広まりました。
諸説ありすぎるのは、藪知らずに入ってはならないという本当の理由が忘れられた為に色々取り沙汰されてきた為かも知れません。「入っては行けない」という禁のみ残った理由の一つとして、この地が『放生池』の跡地であったことが挙げられます。
古代から八幡宮の行事に『放生会』というものがあります。この会では生きた魚を放す為、池や森が必要でそれが『放生池』です。藪知らずの中央が凹んでいることから、当地が放生池だった可能性は十分にあります。
市川市周辺地域は中世に千葉氏の内紛で荒廃し、放生会の行事が途絶え、池には「入ってはならぬ」ということのみが伝えられてきたことから、前述のような”謂れ”が作られてきたものと考えられます。
歩道橋があるので上から見てみましょうか。
話だけ聞くと恐ろしげな藪知らずですが場所としては拍子抜けするほど怖くありません。国道沿いにしれっと佇むこの藪は陰鬱な雰囲気とはかけ離れた竹林です。少し離れれば藪知らずの全貌は丸っと視界に収まってしまいます。
駐輪場は藪知らずの裏側。すぐ隣に異界があるというのは不思議な気分ですね。
大変興味深い場所でした藪知らず。つぎは江戸川越えていよいよ東京入り。ここは長い戦いになりそうです。寝床を探すの大変そうですね東京は。
金八先生の聖地『荒川土手』
まずは荒川を見て回りましょうか。ここら辺は金八先生の聖地が沢山あります。好きなドラマなのでいくつか見て回りましょうかね。ちなみに私は第5シリーズが好きです。いじめの主犯、兼末健次郎周りのドラマが最高。演じる風間俊介は武藤遊戯の声を当てているということでアニメオタクとしても好感があります。序盤の兼末健次郎は最低すぎますが。余談余談。
堀切駅
まずは土手そばの堀切駅へ。
金八先生の勤める区立桜中学校の最寄り駅がここ堀切駅ですね。中を見てみましたがだいぶ新しくてビックリしました。
戻って荒川土手を進みます。
OPで金八先生が歩いてくる画しか出てきませんね。劇中では一面草が茂っていましたが今はご覧の通り舗装されています。自転車にはありがたい……。
金八通り
見覚えがありすぎる。
オープニングに出てくる道路で通称「金八通り」。第1、3、4シリーズのタイトルバックで金八先生が歩いてくる姿が映されます。
トラス鉄橋を背景にした画も見覚えがありすぎますね。ここは金八先生OP土手過ぎる。
土手の車止めも久しぶりですね。頑張れば左から抜けられるのでまだ優しいですが。淀川の河川敷の車止めの多さには大変辟易しました。
荒川土手脱出。積載車はなかなか河川敷から出られないものです。
既視感すごい。
劇中たびたび登場した1.7mガード。金八先生の聖地として見なくても目を引く低さですね。
京成線ガード。ガード下に金八先生の面影感じやすい……。
ロケの際、出演者やスタッフが利用したとされる日の出屋。
めちゃくちゃ色あせた金八先生のポスターが貼ってあります。
金八先生が勤めていた桜中学はもうありませんでしたが、周辺を散策するだけで十分楽しめましたね。突発的な聖地巡礼としては満足です( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
荒川アンダーザブリッジ
※実写との比較を目的として使用した作品画像の著作権は「©中村光/スクウェアエニックス・荒川UB製作」に帰属します。
荒川土手からほどなくして千住大橋。普通であれば何も思わず通り過ぎるところなのですがここは荒川アンダーザブリッジの聖地。まあこの橋が架かっているのは隅田川なのですが、荒川の支流なので問題なしです。
ここは第一話でリクがエキセントリックなガキにズボンを脱がされた場所、と思しきところです。あのシーン今見ても笑う。
©中村光/スクウェアエニックス・荒川UB製作委員会
©中村光/スクウェアエニックス・荒川UB製作委員会
ブリッジのアンダーに来ました。構図も同じように撮って満足満足。
今日はこの橋の下で野宿しようと思いましたが村長不在なので無理そうですね。名前を付けてもらえないので。
今回の記事のサムネはよっぽどこっちにしようかと思いましたが、メインは八幡の藪知らずなのであまりふざけてはいけない気がして没にしました。せっかく描いたのに悲しい……。
というかここら辺、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の始まりの句を詠んだといわれている大層な場所で笑ってしまいました。
荒川で遊んでいたら日暮れ……。今日は快活に泊まるとしますか。野宿が難しそうです東京。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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