野塚野営場からおはようございます。
この野営場で三回も夜を越したなんて信じられませんね。
昨夜は一番雨が強く、風は打ち付け、海はうなりと中々ハードな夜でした。
風邪の打ち付ける音が、キツネがテントを突いているのだと思って「ちょっと!」「もう~!」など声を出して威嚇するなどしていた深夜です(メ゚皿゚)
しかし嵐が明けるとこの快晴。
こんな晴れ空は久しく見ていないので興奮しました。
出発にはまたとない天気です。
出発準備
私が6時ごろにのそのそとテントから出ると、隣にテント張っていたタイガさんはもう出発の準備が整っていました。
タイガさん出発前に写真を撮ってお別れです。
三泊四日間同じ場所での停滞。
旅先で出会った方とこれだけ長い時間行動を共にすることは初めでです。
旅の話や将来の展望などこの期間でたくさん話すことができて楽しかったです。
人気のない雨の海岸で長い事停滞で来たのもこの出会いあってこそ。
とても思い出深い野営でした。
名残惜しいですが次の再会を祈ってさようなら!
またどこかで( •̀ᴗ•́ )
タイガさんが出発してからテント片付けて寝袋ともども乾かします。
湿気の多い3日間でしたから、もうすべてをカラッカラに仕上げましょう。
それにしても海が青すぎる。
青いというより藍い。
曇っている時に見る海はこんな色ではありませんでした。
天気によって景色も変わりますね。
今度は四季によっても変わってくるのでしょう。
その土地の魅力というのは一度旅行に行っただけでは網羅しきらないなというのを、この旅でひしひしと感じます。
7時ごろにはキャンプ場にどんどん人がやってきます。
この三日間、全く人気が無かったのに……。
土曜日と青天の力すごい……。
私などは、キャンパーさんに味噌汁を御馳走になる始末。
朝からこんな上等な食事を頂けるなんて……。
食料が尽きかけの停滞後ですから余計に美味しいです。
このあとコーヒーもいただいてしまいました。
こんな贅沢な朝食を御馳走してくださったのは、キッチンカーで日本を回っているというカオルさん。
やはり旅人。
旅人は旅人を引き寄せるなと思うことが最近とても多いです。
当ブログ『ひのもと行脚』の名刺をお渡しすると、なんとカオルさんからも名刺を頂きました。
旅中に名刺をお渡しして、相手からも帰って来るなんてことは稀ですからね(。◔‸◔。)
イタリア料理店オーナーシェフ歴20年。
どうりで料理がめちゃくちゃ美味しいはずです。
タイガさんと別れたそのすぐ後にまた素晴らしい出会い。
朝食に、ご縁に感謝です( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
さあ長いことお世話になった野塚野営場ともそろそろおさらばしましょう。
雨に苦しめられた3日間でしたがそれでもこの場所に無料キャンプ場があったことでとても助けられました。
晴れていればとても素晴らしいキャンプ場かと思います。
キツネに注意(メ゚皿゚)
積丹もそうですけど、北海道は本当晴れているとすべてが美しい。
やはり旅人の聖地と呼ばれるだけのことはあります。
今日のような天気だったならば神威岬もそれは綺麗でしょうね。
まあ荒天時の神威岬にわざわざ訪れる方もあまりいないと思うのであれはあれで味があると満足しています( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
ウニの本場でウニ丼を
本日最初の目的地は野塚野営場からほど近いところにあります。
積丹といえばウニですよウニ。
ウニの本場たる積丹でウニを食う!
これが神威岬に並ぶ、積丹での最重要ミッションです。
そもそもルート案に入っていなかった積丹半島。
羊蹄山が無視できずに小樽から倶知安まで南下したことで実現したこの積丹訪問ですが……
なんで前から楽しみにしていたかのようにウニウニ言っているのかと言いますと、これまた度々ブログで紹介している同じ日本一周勢のチャリダーブロガーおいかわさんの記事の影響です。
「ウニがまずい」と言うとどこからともなく現れてくる謎の勢力。
彼らの合言葉は「本場のウニを食え!」。
曰く、本物のウニを食わずしてウニの味を語るべからず。
なるほど一理あります。
質の低いものだけ体験して全体を評価するなどフェアであありませんからね。
こういう言い分は私の大好きなトマト界隈にもあるんですよ(何その界隈)。
「トマトが嫌い!」という人あれば、音もなくやって来て「美味いトマトは美味いから」と言い去っていく謎の勢力。
まあその謎の勢力の一員が私なんですけどね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
ホンマ皮が厚くてグジュグジュの身のトマトなんか口に入れたときはキレそうになります。
そんなこともあって謎の勢力[ウニ]の気持ちも分かる、謎の勢力[トマト]の私。
ウニが特別にめちゃくちゃ好きというわけではありませんが、それでも一度本物は体験しておかねばなるまい、とおいかわさんの記事を見て思った次第です。
ということでやって参りました『お食事処みさき』さん。
積丹でうに丼と言ったらここという名店です。
店主はうに漁師。朝一に獲ってきたバフンウニ・ムラサキウニがその日に提供されます。
土曜日という事もあってか開店30分前には駐車場をはみ出すほどの行列。
雨が早く上げれば平日に来れたものを……!
入店したら今度は券売機。
券売機でのオーダーだとは思いませんでした。
色々あって迷いますがまずウニはマスト。
いくらにも興味があったのでウニといくらの二色丼にしました。
席についていよいよ本場のウニとのご対面です。
ウニ・いくら丼 3000円
3000円て
海の宝石箱や~(彦摩呂) が冗談には聞こえないんですよ。
宿代かというような値段のどんぶり。
これから私はこの宝石を食います。
これで美味さを感じられなかったらと思うと恐怖すら感じてしまいますね。
値段相応に美味さを感じ取ってくれ我がバカ舌!
いざ!
美ン……味ァ!!!
本当に美味すぎる。
これがウニ!?
じゃあ私が今まで食べていたウニはなんだったんですか。
“腐っていた”のか!?
100円寿司で食べるものとは別物です。
美味いトマトと不味いトマトくらい違う(?)
食事中ずっと笑顔が止まりませんでしたよ。
一瞬でぺろりと平らげてしまったので本当に今うに丼を食べていたのか怪しい気分です。
幻想……?
そう思ってしまうほどに美味しかったです。
でもあれですね。
美味すぎてコスパが悪い。
3000円払ったことに全く後悔はない美味さでしたが、一瞬で平らげてしまうともったいないですね。
しかし美味すぎるが故にゆっくり味わうことなど不可能で。
積丹にはこのウニのためにまた来たいと、そう思わされました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
こうして私も無事に謎の勢力[ウニ]の仲間入り。
「ウニ嫌いやわ~!」という方はぜひ本場のウニをご賞味あれ。
店から出たら先ほど朝食を御馳走になったカオルさんも並んでいてめちゃくちゃ笑いました。
神威岬を見てきた後だそうで( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
今後もまたどこかで会う予感がします( •̀ᴗ•́ )
断崖絶壁に囲まれた渚『積丹岬』
ウニの美味さの余韻にまだ浸っていますよ。
積丹のウニを食べたならもうこのまま余市に進んでしまってもいいんですけど、せっかくの快晴なのでね。積丹の景勝地、その名も積丹岬に寄り道することにしました。
神威岬と同じで駐車場まで登るのが非常にしんどい。
うに丼のカロリーはもうここで消費してしまったように感じます。
どこでもヒグマの気配を感じて恐ろしいですよ。
羅臼などでは一体どれだけの恐怖を感じなければならないのか:;(∩´﹏`∩);:
神威岬のように長い遊歩道を歩くものと想像していましたが、トンネル通ってすぐ岬が見られるようです。
トンネルを抜けるとそこはーー
積丹岬だった……。
これは想像以上のすばらしさ。
天気の影響もあるのでしょうが。
広々とした見晴らしに、透き通るような積丹ブルーの海。
宝の様な自然美ですね。
神威岬と違って積丹岬は下って波打ち際まで出ることができます。
行くっきゃない。
人は、小さい。
はーっ!
泳ぎた過ぎる!!!
岩の荒々しさスッゴイ……。
北アルプスのジャンダルムを彷彿とさせますよ。
この自然のスケール感、たまりませんね。
海岸からトンネルまでは登山道の様なもの。
油断せず戻りましょう。
こういう穴好き。
レアアイテムが採れるか、レアポケモンが釣れる釣り場でしょうね。
積丹ブルーの青さを知る人よ。
コンビニ目指して余市方面へ
大満足の寄り道でした。
積丹、ドラマが多すぎました。
何が起こるか分からないのが旅の怖さでもあり、面白さですね。
今度はバイクで来たいものです。
さらば積丹!
積丹から余市までは結構登りがあって大変。
陽射しも強くみるみる水がなくなっていきました。
道中見つけたKamui Farmで休憩です。
ネコチャン!
ネコ沢山のアイスクリーム屋さんでした。
コーラフロートを注文。
アイスクリームとコーラが沁みますねぇ。
ネコにも癒されすっかりリフレッシュ。
余市まで頑張りましょう。
ネコチャン‼どいて出られない!
20分ほど走らせてようやく……
ようやく見つけましたよセコマ……
あなたを求めてこの4日間、どんな気持ちで私がいたか( ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )
久々のセコマで豪遊します。
パスタに納豆巻き、ゆで卵にガラナ。
満ちる。
体にセコマが満ちてゆく。
どこにでもあると思うなセイコーマート。
思い知らされました。
北海道は広い……。
セコマパワーで元気100倍。
余市まで頑張ります。
北海道らしいデカ風車。
オロロンラインでは見事な風車軍が見られるそうなので楽しみです。
余市ィ……!
ようやく戻って来ましたよここまで。
今日は余市の道の駅で休むことにしましょう。
明日には小樽を抜けて札幌まで出られそうですね。
停滞した分しっかり移動しなければ。
それではまた明日( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
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