【423日目】最後の道場『涅槃の道場』は一発目から遍路ころがしの『雲辺寺』

2023-11-1

発心、修行、菩提と三つの道場を突破してきていよいよお遍路最後のステージに突入です。最後の道場はその名も菩提の道場・香川県。お遍路最後の道場にして、自転車日本一周の旅においても香川県は47県目の都道府県です。つまりお遍路が終わるとともに、全都道府県を回るという私の旅のテーマも達成することになります。ラストステージとしてこれほどふさわしい場所はありませんね。そんな菩提の道場最初の札所はいきなり遍路ころがしの『雲辺寺』。四国霊場最高所にある札所です。何なんですか初っ端から。゚(゚^ω^゚)゚。

目次

香川県入りでいきなり失敗

新浜公園からおはようございます。

これだけ人目につきそうな場所ながらこの公園、周りを川と田んぼに囲まれていて人通りがめちゃくちゃ少ないという穴場でした。ぐっすり休めて三角寺で使った体力も回復です。

その回復した体力は今日すべて使い果たすことになるでしょう……。今日は長らく世話になった菩提の道場を離れ新たな道場へと入っていきます。つまり愛媛県は終わり香川県に突入するという事です!( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

そんな新たなステージにはいるワクワクを感じながら自転車をこぎ、「この七福神社、境内が囲まれていないねぇ~」とか思いながら走っていたら

こんなところを走る羽目になりました。青看板が「松山(愛媛)」を示していますね? そう、知らない内に香川に入っていたんですよ。゚(゚^ω^゚)゚。

香川の標識を見逃してしまいました。さっきの七福神社は香川県観音寺市にある神社です。

もう香川県に入ってしまっている事にファミマで休憩している時に気づいたんですよね(´;ω;`)

すでに県境から5km離れてしまっています。今から戻るとなると往復10kmも無駄にしてしまいます。車通りも多くて走りにくいので1時間のロスタイムになるでしょう。めちゃくちゃ悩んだ末に戻ることにしました。お遍路最後のステージに入るシーンを撮っていなかったらブログを書くのに苦労するなと思いまして。

ほこから(執筆中)

良い判断

「またきてな観音寺市」

すぐ戻ります。

短い別れでしたね愛媛県! 再び愛媛に入ったら振り返ってーー

はい香川県の標識!

なぜこの標識に気づかなかった(メ゚皿゚)

後ろのローソンで休憩を使用かどうかに気を取られてしまいましたね。

無駄に時間をとられましたが写真を撮れたのでひとまずは安心。これで正式に香川県入りです。いわずもがな、お遍路最後の舞台でもあります。

発心の道場・徳島
修行の道場・高知
菩提の道場・愛媛

と来て最後の香川県は涅槃の道場。涅槃とは一切の悩み、しがらみから脱した仏の悟りの境地の事。札所の数は約159kmの遍路道の上に23ヶ寺と、数字の上では徳島県と変わりがありませんが香川県は日本最小面積の都道府県。札所間隔は短くお参りはとんとん拍子で進むことでしょう。山でも旅でも「百里を行く者は九十を半ばとす」の諺をいつも意識するようにしてはいますが、実際お遍路も終わりが近い事を感じて少し寂しさを覚えます。

そんな涅槃の道場一発目が六十六番札所『雲辺寺』。この札所は四国霊場最高所(910m)に建つ讃岐の関所寺です。お参り、とんとん拍子で進むかなぁ?

お遍路は六十番札所『横峰寺』を打ったら後は楽々かと思ったら香川一発目からカマしてくれるじゃないですか泣。

まあ雲辺寺は太龍寺と同じように山頂までロープウェイが通っているので楽にお参りできる札所というのは間違いではありません。

が、そもそもロープウェイ駅に行くまでが面倒ですし(登坂嫌い)、私は太龍寺でロープウェイを使ったことが心残りの一つ。あそこと違って川で阻まれているわけでもないので登山して札所に行かなくてはいけません(いけないことはない)。

滝汗かいて何とかロープウェイ駅に到着。ここまで来るのも本当に……いや、ネタにもならない苦労を語っても仕方ありませんね(っω<。)

それにしても人が多いです。雲辺寺にはお遍路さんだけでなく、雲辺寺山頂公園へ遊びに行く人もいるからかもしれません。私も参拝後に公園を覗いてみます。

自転車を停めて歩き遍路モードにチェンジしたら登山開始です。

【六十六番札所】巨鼇山『雲辺寺』

12:30 雲辺寺ロープウェイ

一応登山という事で山登る時と同じようにコースタイムを書いていきますか。

登山口はロープウェイ駅側。雲辺寺までは4.2kmで約2時間ほどと書かれていますね。

初っ端から分かりにくい。

これは右が正解です。

舗装路が終わると”らしく”なってきました。

普通に登山道ですね。メジャーな遍路道だけあってとても歩きやすくなっています。ただ傾斜は少しきついか。ロープウェイ駅の時点で標高300mほどありますが雲辺寺まではそこからさらに標高を600m上げないといけません。

だれか輪袈裟を落としていますね。輪袈裟が落ちることがある……?

13:25 雲辺寺・大興寺分岐

一時間ほど歩いて雲辺寺と大興寺の分岐へ。純粋な歩き遍路なら雲辺寺を打った後、ロープウェイまで戻らずともこのまま歩いて次の札所に行けるわけですね。

登山道が終わって舗装路が再び姿を現しました。もう急な坂はなさそうです。

雲辺寺が近いのがもうわかります。なんか像がめっちゃ立っているので。

ア、アンタらは一体……?

これは雲辺寺の五百羅漢像。30cmくらいの大きさの五百羅漢は見たことはありますが、ここの像は等身大のスケールでやっているのですごく迫力があります。

山中に羅漢像が散っていて壮観ですよ。すごい。

こっち見てる像わらう。

「お前に食わせるタンメンはねぇ!」

広すぎてなかなか山門につきませんね。

しかしもう見えてはいるのであと少しです。

13:35 山門

ロープウェイ駅から1時間ちょっとで雲辺寺到着。さすがに横峰寺よりも時間がかかりました。しかし四国最高所の札所とはいえ登山としてみれば標高911mくらいならそこまで強度の高い運動にはなりません。手間がかかることは間違いありませんが。

手水舎の水も冷たく感じる11月でも、登山後の今なら涼を得る気持ちのいい水です。山門を潜る前に手水舎が現れたのでここで手を洗っていいのか一瞬心配になりましたが

我らが畑氏の柄杓があるのでここが手水舎で間違いありません( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

山門がめちゃくちゃ立派ですね。こここそが【六十六番札所】巨鼇山『雲辺寺』。山号の巨鼇とは大きな亀の事です。

紅葉の色づきも赤、橙、黄、緑と良いバランスですね。見頃の頃に来れたのかもしれません。

マニ車
厄除不動

雲辺寺って実は行政上は徳島県に属するんですよね。香川県と徳島県の県境キワキワに建っているおへらなのです。古くから涅槃の道場最初の札所と定められているお寺なので気分的にも香川県にいるのですがこの記事のタグに困ってしまいますね。「香川県」「徳島県」両方つければいいか。

まず最初に大師堂が目に入りますが本堂からお参りするので一旦スルー。納経所も通り過ぎ本堂に参ります。境内がデカいので本堂と大師堂の距離が長くて大変。

本堂

本尊:千手観世音菩薩
真言:おん ばざらたらま きりく

戦国時代に長宗我部元親がこの寺に参拝し、当時雲辺寺の住職だった俊祟坊に四国制覇の夢を語りましたが、住職からは「あなたはその器ではない」と諫められます。元親はその進言を聞き入れず阿波に侵攻し、天正の兵火で四国中の寺を焼失させる結果になりました。元親は四国統一を成したその年に秀吉に攻められて降伏しています。ままならぬ。

本堂の隣にはカメさんがいます。天祐の鼇(おおがめ)というカメで山号の巨鼇と同じ字ですね。天祐とは人知を超えた計り知れないものの助けによって物事が上手くいくことです。

お次は大師堂。また納経所を通り過ぎますが大師堂のお参りがおわったらここに戻ってこないといけないという。行ったり来たりする札所だ……。

大師堂

雲辺寺は弘法大師が16歳の時に、善通寺(七十五番札所)建立のために木材を探して山を登ったところ、秀麗な山の霊気にあてられて一宇の堂を建立。その後、大師45歳の時に嵯峨天皇の勅願により再び来山し、千手観音菩薩を刻んで本尊として安置。仏舎利と毘廬遮那法印びるしゃなほういんを納めて開基したと伝わります。

本堂、大師堂だけでなく護摩堂や五社大権現などの堂宇も並んでいて往時の隆盛ぶりを彷彿させますね。雲辺寺にも消長はありましたが、現在でも「四国高野」と呼ばれる名刹ぶりは変わらずです。

納経所

今度は納経所に戻って御朱印をいただきます。良い散歩ですよ本当。

雲辺寺山頂公園

雲辺寺を出たらロープウェイや雲辺寺山頂公園を見ていきましょうか。

弁当でも食べたくなる紅葉の美しさ。残念ながらかんたんな行動食くらいしかありません。

ロープウェイに向かう道にも五百羅漢像が立っています。どれも個性的で見ていて飽きませんね。キャラ祭りすぎる。

雲辺寺ロープウェイ駅はこんな感じですか。ソーラーパネルでかいですね。

下りも歩きで下山するのでロープウェイはチラ見するだけでOK.

めっちゃ目立つ毘沙門天像の方に向かって進みます。

このスノーパーク雲辺寺の建物を通過すると

こんな感じの公園です。なかなか眺めが良いですね。

この天空のブランコが定番フォトスポットのよう。私も漕いでみましたが展望がとても良いですね。崖っぷりというわけでもないので高度感もそれほどでもなく恐怖感はありませんでした。

ブランコの椅子が低すぎて太ももを上げ続けないといけないのがきつかったですね。筋トレだこれは。

雲辺寺を楽しんだら下山します。

下山は55分。あまり登りと変わらないですね。傾斜がきついので慎重になることで下りは時間を使います。

さあこれで難所の雲辺寺も終了。もうあとは楽々遍路でしょう。そうであると信じてます。

ロープウェイ駅からダウンヒル。ほぼ下りきったところで次の札所を示す青看板です。僅か7km先が次の札所『大興寺』ですが現在16:15。少しきついですね。

NEXT☞ 六十七番札所『大興寺』

次の札所までの距離:約9.4km
移動時間(徒歩):約3時間

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