【403日目】難所ふたたび。自転車をはじく『鶴林寺』。文明の利器で攻略する『太龍寺』

2023-10-12

阿波の札所の難所「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」一の焼山寺は一昨日攻略しましたね。続く二のお鶴、三の太龍が本日連続して襲い掛かってきます。特にお鶴こと二十番札所『鶴林寺』は自転車ではとても登っていられないほどの傾斜。ここで私は歩き遍路モードへの変身を覚えました。

目次

快活クラブで目覚める遍路

快活クラブからおはようございます。お遍路中だというのにこんなに快適な場所に泊まってしまうとなんだか申し訳ないですね。誰に謝るという事も無いのですが。

お遍路のルートを見ると当然といいますか近くにネカフェがある様な場所もそうそうないのでもしかしたらこの快活がお遍路編最後のネカフェという事もあり得ますね。そう思うと出発するのが少し寂しい(。◔‸◔。)

8時ごろにまったり出発。トイレ休憩に入ったコンビニのトイレが初めて見るパターンで封鎖されていて驚きました。トイレを汚すんじゃない(・`_´・)

【十八番札所】母養山『恩山寺』

昨日は札所間隔も短くサクサク進んだ巡拝でしたが今日は一発目の十八番札所は前の札所から17kmほど離れています。ゆるふわ遍路はおしまいです。

山門

十八番札所『恩山寺』の山門、こじんまりしすぎていてビックリしましたね。右の小屋っぽいやつです。歩き遍路の人じゃないと通らないでしょうこれ。゚(゚^ω^゚)゚。

小松島市郊外の小高い山の中にある恩山寺。山門を通過してからもしばらく登りがあります。右に進みたくない……。しかし恩山寺右へ、と書いてある……。

山門からここまでがまあまあ距離ありましたね。

奥から3番目の美枝子氏の柄杓で手を清めます。

境内は自然みたっぷり。あと少し行くと「鬱蒼」と形容してしまいそうになります。

本堂

本尊:薬師如来
真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

恩山寺は聖武天皇の勅願により行基菩薩が開いたとされるお寺で、創建時は「大日山福生院密厳寺」と称し、女人禁制の道場だったといいます。

このお寺も当たり前のように「天正の兵火」で焼失していますが、江戸時代になって阿波藩主の庇護をうけて繁栄しました。現在の本堂や大師堂は文化、文政年間(1804〜1830)頃に建立されたものです。

大師堂

このお寺に弘法大師が滞在していた時、讃岐の善通寺(七十五番札所)から大師の母君・玉依御前が訪ねてきたのですが、当時は女人禁制の道場のため母君は入山できません。そこで大師は山門近くの滝に打たれて一七日(一週間)の秘法を修し女人解禁の祈願を成就します。禁制ってそうやって解けるものなんですか?

何はともあれ禁制を解いた大師は母君と対面。母君は剃髪し、その髪を奉納しました。大師は「母養山恩山寺」と山号寺号を改め、自像を刻んで安置。

大師堂右手には「大師御母公剃髪所」の石碑と小さなお堂が建ちます。ここには大師作の御母君像と母君の髪が安置されているそうです。

母君の入山を記念して大師が植えたと伝わるビランジュは県の天然記念物になっています。

納経所

本当に油断すると納経所に行くのを忘れそうになります。気が逸っているのでしょうかね。

暖かな日差しを受けながらまったり行きましょう。お遍路はレースじゃないんですから。

坂を気持ちよく下って山門あたりに来た時に気づきました。ビランジュってここに生えてる木のことですか。行きはまったく気にしていませんでしたね。なんだか雰囲気があったのでこうして写真だけは撮っていましたが( •̀ᴗ•́  )

NEXT☞ 十九番札所『立江寺』

次の札所までの距離:約4km
移動時間(徒歩):約1時間10分

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