【419日目】今治ふたたび! 五十四番札所『延命寺』

2023-10-28

松山市内8ヶ寺という札所ラッシュも終わりを告げ、ステージを今治市に移します。今治市は今年の5月に石鎚山に登るため訪れた街。まだ前回走ったエリアには入りませんがとりあえずは五十四番札所『延命寺』を参拝です。

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バンビーズは良い

愛媛の神ネカフェ、バンビーズからおはようございます。とても居心地が良いところなのですが愛媛に4店舗しかないので中々利用する機会はありません。ここから離れるのが惜しい……。

しかしでなければお遍路は結願できず。五十二番札所を目指して出発します。

石手寺から次の札所までは10kmほど。しかし住宅地や市街地を進むので道が狭く気持ち良くは進めません。

【五十二番札所】瀧雲山『太山寺』

やや上り坂に五十二番札所『太山寺』の一の門が見えてきます。

駐車場からまたしばらく歩かないといけないタイプの札所です。

山門

鎌倉時代に建立されたという仁王門。この門を潜ってから本堂までが長いんですよね。

先に納経所が現われて、本堂はここからさらに250m以上先です。

ここからが斜度がきついところ。゚(゚^ω^゚)゚。

突き当りの手水舎を右に折れれば本堂への石段。

なかなか古めかしい手水舎ですね。

山の水場という印象。

石段を登るとようやく三つ目の門です。

本堂

本尊:
真言:

門を通ると目の前には立派な本堂。

この本堂は入母屋造り本瓦葺きで国宝です。

九州の豊後国(大分県)から商いのために大阪へ向かっていた真野長者は暴風雨に遭います。日ごろから信仰していた観音様に祈願したところ、山から光が差し、嵐は静まって助かりました。近くの高浜の岸で救われた後にその光が差した瀧雲山に登ってみると十一面観音を祀った小さなお堂があったので、長者はこの恩に報いるため豊後に戻って大工を集め、再び高浜に上陸後、たった一夜で堂宇を建立しました。これが「一夜建立の御堂」の伝説。現本堂は三代目になるそうです。

その後、聖武天皇の勅願によって行基が十一面観音像を刻み、その胎内に真野長者が発見した小さな観音像を納めて本尊としたといいます。

大師堂

孝謙天皇の頃に寺は七堂伽藍を備えるほど隆盛します。弘法大師が晩年に訪れ、寺を法相宗から真言宗に改めました。

鐘楼

後冷泉天皇、後三条天皇など歴代天皇が奉納した十一面観音もあり全部で7体の観音様が安置されています。観音様は本当は観世音菩薩という名前が正式なもので、仏の名前はすべてその仏の誓願を表すもの。「世音」というのは世の中の音、つまりは人々の願いや祈りを表します。百聞は一見に如かずというように、観世音菩薩は人々の願いを聞くだけでなく見てくれるのです。そうして聞き届けるのが観世音菩薩の誓願という事になりますね。そんな本尊が七つあるのでその御利益は計り知れません。しかも十一面ですもんね。見られまくりです。

納経所

観音パワーを浴びたら納経所へ。納経所もまた遠いんですよね。御朱印をもらったら自転車まで戻ります。

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次の札所までの距離:約2.6km
移動時間(徒歩):約35分

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