【415日目】神仏習合の札所『龍光寺』

2023-10-24

札所間の距離が遠く、まだ修行の道場にいるのではないかと疑ってしまう菩提の道場・愛媛。前札所『観自在寺』から約50km進んでようやく到着した四十一番札所『龍光寺』は赤い鳥居が印象的なお寺でした。本日打った札所は龍光寺含めて三ヶ寺です。

目次

龍光寺を目指して三間へ

天赦公園からおはようございます。国道沿いの公園なのでテントを張る場所に苦心しました。木の下に張りましたが湿るのでできれば避けたいポイントです。

公園から出たらすぐに次の札所に向かいます。目的地は宇和島市三間町にある四十一番札所『龍光寺』

県道57号線に乗って朝からちょっと登坂。しかし道が走りやすいのであまりストレスはありません。

四十一、四十二番札所の名前が出てきました。まずは四十一番札所『龍光寺』へ。

三間の町は超のどか。こののどかさをどう伝えたものか。

写真だけでは足りないと思って珍しく動画なんか撮ってみたり。とても気持ちのいい町です。

【四十一番札所】稲荷山『龍光寺』

龍光寺に到着。見せて頂きましょうか、龍の光とやらを(▼∀▼)

この四十一番札所『龍光寺』、ぱっと見がもう個性的。ここは神仏習合の面影がいくつも残る札所です。その際たるものが

山門

山門が鳥居だという事。地元では「三間のお稲荷さん」と呼ばれ、親しまれているお寺です。

石段を登るとこの見晴らし。

手水舎には水も柄杓も無し。ウイルス感染対策では仕方ありませんね。

本堂

本尊:十一面観世音菩薩
真言:おん まか きゃろにきゃ そわか

寺の縁起では、807年に弘法大師がこの地を訪ねた際、稲束を背負った白髪の翁と出会いました。翁は「われこの地に住み庶民を救わん」と言い残し忽然と姿を消したのです。

この翁が五穀大明神の化身であろうと悟った大師は、稲荷大明神を刻み、堂宇を建てて祀りました。この時、本地仏として十一面観世音菩薩、脇侍として不動明王、毘沙門天を造像して安置し、「稲荷山龍光寺」と号して開創したと伝えられます。

大師堂

縁起からも分かるように、龍光寺は創建のころから神仏習合の稲荷寺として栄えました。しかし明治の神仏分離令により元々あった本堂は「稲荷社」となり、龍光寺の本堂はその下に新たに建立されます。そこに稲荷の本地仏であった十一面観世音菩薩像を本尊として安置。その隣は稲荷明神像も一緒に祀られて鎮座しています。

稲荷神社

お稲荷さんの方ももちろん参拝。

鳥居からはのどかな三間の穀倉地帯が一望できます。これが三間の住民を守る翁の視界でしょうかね。

納経所

神と仏が仲良く同居する龍光寺。とても居心地の良いお寺でした。御朱印を頂いて参拝終了です。

さてお次はすぐに四十二番札所、と行きたいところですが

龍光寺の参道で売られていたこの柿が気になっていました。ひとカゴ頂いていきます。四国は良いところですね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

無人販売最強は青森岩手あたりのリンゴと梨ですが。

NEXT☞ 四十二番札所『仏木寺』

次の札所までの距離:約2.6km
移動時間(徒歩):約50分

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