【370日目】南アルプス大縦走⑤ 嵐を越えて仙塩尾根へ復帰

2023-9-9

台風13号を北岳肩の小屋でやり過ごした昨日。今日は天気が回復するという事で北岳、間ノ岳と戻っていき仙塩尾根へ復帰です。宿泊地の熊ノ平小屋に10時半に到着してテントを張りました。早めの行動終了ですが次のテント場まではさらに8時間歩かないといけないので仕方ないですね(。◔‸◔。)

目次

南アルプス大縦走 8日目

3:00 起床

台風から避難するために初の山小屋泊となった北岳肩の小屋。前日に注文していたお弁当で朝食をとります。料理の手間が省けてありがたいです。

食事、荷造りなどでなんやかんやと時間を使っていたら、小屋は電気がつき人もどんどん起きてきました。そろそろ出ないと日の出にも間に合いませんし出発しますかね( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

4:30 肩の小屋

「北岳に来ただけ」という山界隈では超有名な抱腹絶倒ギャグの看板を撮り忘れていたのでパシャリ。心配だった台風は過ぎ去り風は穏やかです。ただ曇り空ではあるので朝陽が拝めるかは心配ですね。

ヘッドライトの明かりを頼りに北岳の山頂へ向けてスタートです。

5:15 北岳

一昨日ぶりの北岳に到着。5時過ぎた頃からぼんやり明るかったのでほとんどヘッドライトを使う時間はありませんでした。小屋が山頂に近いとゆっくりできてありがたいです。

さて肝心の朝日は……微妙。゚(゚^ω^゚)゚。
日の出の時間にこの雲が退いてくれれば良いのですが。

ご来光を目的に集まった他の登山客も不安そうです。

このままでは何のために肩の小屋まで歩いて、台風にまで耐えたのか分かりません。過ぎた後に張れないのであれば台風に価値は無し……。

日の出の時間から10分が過ぎ、もうモルゲンロートは見られないなと完全にあきらめた時ーー

奇跡

ちょうど日の差す部分の雲が裂けて

この大天弓(੭ु *`∀´* )੭ु

しかも二重虹ー)!!!

それが仙丈ヶ岳にかかり(初めてまともに仙丈ヶ岳を見ました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ ))

なんか甲斐駒ヶ岳がいい感じにけぶり

何もかもがいい感じに収まりました。悪天候の後の晴れは幻想的になりやすいものですがここまでのものは初めてです。これが台風に耐えた者への御褒美……堪能させていただきました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

完全にあきらめた状態からの大逆転絶景。ありがたいことです。こういう景色に会えるから山はやめられません( •̀ᴗ•́  )

まあそのあと北岳山荘に着くまでの間に雨に降られてしまったんですけどね。。゚(゚^ω^゚)゚。

凍えるかと思いました。

6:50 北岳山荘

北岳山荘でトイレ休憩。雲が晴れたタイミングで出発です。

さっきの雨が嘘のような晴れ空になりました。

虹が無くなっても仙丈ヶ岳は美しいです。さすがは南アルプスの女王。

これまで頑なに顔を見せてくれなかったのに……今日は女王陛下の機嫌がよろしいようで。

仙丈ヶ岳も良いのですが今日は雲がめちゃくちゃ本気を出しています。雨の後は尼が水を含むからでしょうか。そこに日が差すと雲の量も動きも凄まじい!

まさに山の闘気! カッコよすぎるでしょうよ。゚(゚^ω^゚)゚。

そして振り返ればこの北岳ですよ。

人間は、ちっぽけや……。

地蔵岳のオベリスクは相変わらずバレバレで笑います。

北岳、本当に贅沢な縦走路です。

7:50 白峰山

往路はガスガスで訳の分からなかった白峰山も晴れればこの通り。

甲斐駒ヶ岳が見えたんですね。ここから見る甲斐駒は荒々しい。

間ノ岳方面はご覧の有様です。ガスガス。

ガスっているけど日光は届き超暑いという良いことなしの状態になっています。早く晴れるか曇りなさい。゚(゚^ω^゚)゚。

8:50 間ノ岳

間ノ岳ふたたび。

三峰岳に戻れば仙塩尾根へ復帰です。またあのバカ尾根(山岳用語)とのシバキ合いが始まる……。

三峰山もこうしてみるとごつい山。

9:25 三峰山

二日ぶりの三峰山です。仙塩尾根に戻って来ました。ここからはまた初見のルートとなります。ピストンも良いですがやっぱり初めての道を歩く興奮に勝るものはありませんね(੭ु *`∀´* )੭ु
※整備された登山道に限ります

三峰岳から見えるのは農鳥岳。一昨日はガスっていてよく見えませんでしたが立派な山よ。

あれが農鳥小屋かな。

仙塩尾根はこちら側。もう今日の宿泊地は見えています。

今日の宿泊地はこの熊ノ平小屋です。

三峰岳から熊ノ平小屋方面は不安定な岩礫の尾根。足元注意で参りましょう。

こういう崩落が混じった景色好きです。

大峯奥駈道味が感じられるようになってきました。

10:30 熊ノ平小屋

熊ノ平小屋到着。まだ10時半ですが今日はこれで行動終了です!

この次のテント場の三伏峠小屋まではここから8時間歩かないといけないのでね……。テント泊での南アルプス縦走は楽をするか超がんばるかの二択しかありません。゚(゚^ω^゚)゚。

デッキの傾きスゴ……。

しかし農鳥岳の眺めがバツグンです。

受付でテント代を払ったら千円札が無くなってしまいました。次は一万円札を使わないといけないのですが濡れてヘロヘロ。このまま人に渡すのは忍びないので諭吉乾燥タイムに入ります。今日は時間ありますからね。干せるものは干しておきましょう。

カルピスソーダも飲んじゃいます。たまにはコーラ以外もいいでしょう。

昨日の台風でびしょびしょになったテントもあっという間に乾いていきます。濡れた装備を乾かすこの快感は何なんでしょうね。いい気分です。

そんな乾燥タイムに興じていると隣のテントエリアに山岳部の学生さんたちが大きなテントを張っていました。その大きなテント、一昨日北岳山荘のテント場で見た気がするんですよね。

学生さんの一人とお話してみると思った通り昨日まで北岳山荘でテントを張っていたとのこと。北岳から熊ノ平小屋に来ている山岳部、もしやと思って話してみるとなんとこの山岳部の学生さんたちも光岳(南アルプス最南の百名山)まで縦走している途中でした( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

歩行ペースも同じくらいですからこれは毎日顔を合わせることになりそうですね。ソロで山に入っているとなんだかこんな縁も心強かったり。なんだかちょっと楽しい気持ちになりました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

さて諭吉とテントとシュラフをカラカラに乾かしたら今度は太陽光発電。ソーラーチャージャーをテント前に展開してお昼寝をします。目が覚めたら15時。もう夕食の時間です。理想は16時就寝なのですが昼寝してしまったので寝つきが悪そうです。あらら。

食事を終えて17時には再び横になります。電気的にも体力的にも大きく回復できた一日でした( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )











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