【371日目】南アルプス大縦走⑥ 極上の尾根を往く塩見岳

2023-9-10

塩見岳は南アルプスの北部と南部のジョイント部分に位置する双耳峰。日本百名山選定者の深田久弥氏が「漆黒の鉄兜」と評した名山です。これまで歩いてきた南アルプスの名峰たちが一望できる展望の良さも魅力ですが、一番感動したのが北荒川岳から塩見岳までの稜線歩き。バカ尾根と称される仙塩尾根に現れた天才尾根でした( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

目次

南アルプス大縦走 9日目

4:10 熊ノ平小屋

熊ノ平小屋を4時ごろに出発。撤収が面倒なテント泊なのにこんなに早いうちから行動出来てエライ! テントの撤収というのは常軌を逸したクソ面倒作業ですからね。それを日の出前にやるなんて偉業ですよ偉業。

自画自賛はほどほどにして行動開始。目指すは次なる百名山の塩見岳です! 南アルプスの北部と南部のジョイント部分に位置する塩見岳。ようやく南アルプスの中間地点という所ですね。

縦走9日目でようやく半分!? と一瞬驚きますが北岳に行く為にいったん東に道を逸れているので行程としては大体2/3は消化しています。

5時を過ぎるとヘッドライトもいらないくらいの明るさ。山が赤く染まるモルゲンロートはだいたい5:20くらいですね。

しかしお日様が山の向こう側から登るので上手く観察できないだろうなぁ、と思っていると

照らされてくれたじゃないですか!( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

この朝日に照らされた山が今日の目的の山である塩見岳です。おはよう塩見( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

6時になると完全に明るくなりました。なんて爽やかな朝日……( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

後方に見える仙丈ヶ岳も美しい( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
序盤は全然顔を見せてくれなかったこの南アルプスの女王ですが昨日からよく顔を見せてくれます。

6:35 北荒川岳

熊ノ平小屋から続いた樹林帯も北荒川岳でようやく終わりを迎えます。ここはめちゃくちゃ景色が良いですね。

目の前に姿を現したこの迫力満点の塩見岳ったら!

仙丈ヶ岳から始まった仙塩尾根はそのバカバカしい長ったらしさからバカ尾根(山岳用語)呼ばわりされる尾根ですが、この北荒川〜塩見は例外。ここはベストオブ仙塩尾根でしょう。バカ尾根じゃなくて天才尾根。

この目の前に見えている稜線の上を歩くのかと思ったら、少し下がって東斜面に作られた登山道を歩きます。

笑ってしまう程に景観が良い。天才尾根だ……( ˶´ヮ`˵ )

ここからが急登の始まり。踏ん張りどころですね。

登りはきついですが視界を遮るもののない稜線は振り返るたびに絶景を見せてくれます。真ん中奥の甲斐駒岳があんなに小さい……。

何でもない尾根も富士山がいると写真として映えるので助かります。

松竹映画のロゴすぎる。

塩見岳にもだいぶ近づいてきました。あと30分くらいで到着といったところですね。

8:50 塩見岳[東峰]

絶景を心の支えにして何とか歩いてきました。ようやく塩見岳[東峰]に登頂です!

この東峰が双耳峰の塩見岳の最高点になります。

塩見岳の名前の由来は、「山頂から海が見えたから」「昔、建御名方之命が鹿塩の谷で塩を発見した時にこの山が見えたから」など諸説あります。

この眺望の良さよ!

富士山の素晴らしさはもとより、手前の蝙蝠岳もカッコよすぎです( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

目の前の山から『悪』の気配を感じますね……。
これは次のターゲットである悪沢岳。早くこの悪を討ちたい……(▼∀▼)

南アルプスの広大さが良くわかる景色。スタート地点の鳳凰だけはもう見えません。真ん中に甲斐駒ヶ岳が辛うじて見えているくらいですね。よくここまで歩いてきたものです。そしてゴールはまだまだ先。゚(゚^ω^゚)゚。

なんか鳥がいたので撮りました。山の鳥、ライチョウかライチョウじゃないかでしか判別できません(。◔‸◔。)

9:30 塩見岳[西峰]

塩見岳[西峰]を通過。東峰にしばらく留まっていたのでこんな時間になりましたが東峰から5分ほどで来れます。

西峰から見えるのが今日の宿泊地の三伏峠小屋です。まだまだ歩かなければなりません(^-^;

10:20 塩見小屋

塩見岳から塩見小屋までが結構危ないですね。小屋付近は単調なハイマツ帯ですが、塩見岳から下りた瞬間から峻厳な露岩帯なので慎重に歩かないと怖いです。浮石も多い(๑-﹏-๑)

コーラ休憩をとります。もうここで行動終了したい気分ですがまだ10時過ぎ。体感もう午後なんですよね。塩見岳にはテント場が無いのでここで止まるという選択肢はハナから無いのですが。

コーラを飲んだら行動再開です。

塩見新道がめちゃくちゃ封鎖されていて笑いました。

八経ヶ岳? 南アルプス、ちょいちょい奈良を感じますね。

12:00 本谷山

本谷山、展望なし!
三伏峠小屋まであと一時間。

道中、覗き岩なるものが

せっかくだから覗いていきましょう。

西の覗きを思い出す崖ですね。

ゼルダの伝説『ブレスオブザワイルド』ごっこでもしておきますか。

このためにわざわざ三脚まで立てて……。゚(゚^ω^゚)゚。

13:05 三伏山

三伏山までくれば小屋はすぐそこです。

小屋到着前という所でガスもわいてきました。山頂でガスられるとイラっとしますけど、行動終了するタイミングでガスが出てくると「ざまあみろ!!!」って思いますね(▼∀▼)

13:20 三伏峠小屋

三伏山をササっと下って三伏峠小屋へ。テントの受付を済ませましょう。一人一張で1600円です。

またコーラをキメます。テント代が1600円で気分的に400円得しているのでコーラ買ってもいいかなと(テント代一律2000円の思考)。

小屋前のベンチでコーラを飲みながら近くにいたおじさんと話しているとどんどん時間が経っていきます。テント場について一度座ってしまうと中々立てないんですよね。テント張るのめんどくせぇ……となってしまって。あと水場が遠いのも面倒です。片道15分くらいかかります。

しかし面倒くさがっても自分の面倒は自分で見ないといけません。枯れかけたやる気を振り絞ってテント設営。いつも通りに陽が沈む前に食事を済ませて就寝です。また1時ごろに起床ですね。信じられない生活習慣だ……。











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