【143日目】ああ松島や

松島は日本三景の一角で、奥の細道の旅に出る前から芭蕉先生がずっと憧れていた地でした。ルートから外れるために今回の旅出は諦めていましたが縁あって車で連れて行ってもらえることに。旅は何が起こるか分かりませんね。

目次

日本三景『松島』

本日は言わずと知れた日本三景の一角『松島』に”連れてきて”頂きました。昨日、網走で出会ったすきにーさんと再会し、今日はすきにーさんと一緒に来るまで松島を案内してもらうことに。昨日は食事にホテルまでとって頂いてすきにーさんご家族にはお世話になりっぱなしです。


南下中の今、松島はちょっと逆走してしまうので今回はパスしようと思っていたところでしたからまさかの采配。行けるものなら行きたいと思っていた場所なので誘ってもらってうれしかったです。


雄島

まずはかつては僧たちの修行の場であった霊場『雄島』。

岩窟が沢山あり修行場としての雰囲気たっぷり。

緑の中にある朱の橋って映えますよね。羽黒山の祓川にかかった橋を思い出します。

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渡月橋!? コナンじゃん!

渡月橋近くにいた観光案内のおじさんが無料で色々とお話聞かせてくれました。雄島の絶景スポットを教えてもらいました。行ってみましょうか。

集合体恐怖症のツボを刺激しそうな賽銭。上手いこと小銭が張り付いておるわい。

奥の細道ポイント通過。最近は奥の細道ルートにかぶっているせいで何かと芭蕉先生の足跡を見ることが多いですね。奥の細道ポイントにはたいがい句碑が建てられているものなんですけどここでは見当たらず。

松島や
ああ松島や
松島や



の句碑は無いのかよ。と思ったのですがこの句、芭蕉作ではないらしいです。マジかよ。芭蕉先生は松島のあまりの美しさにここでは句を詠むことができなかったのだそう。

いやしかし

実際大したものですね。松島。

その景観のすばらしさによって昔から歌枕の地として有名だった松島。この景色を見るとその評価にも納得です。

近場を歩いていると先ほど話題に出した句碑を発見。

朝夜さを
誰まつしまぞ
片心

これは芭蕉先生が旅に出る前に詠んだ句。朝も夜も一日中松島の事が気になるのはそこで誰かが待っているから。それは松島に対する片思いだろう……という句。松島待つ島がかかっているんですね( •̀ᴗ•́  )

この松島の美しさは天気に恵まれたことも大きいです。

ああ松島や……。

カキ食べ放題

お昼にすきにーさんがご馳走してくださいました。その名もヨシタケ食堂

お昼は松島の焼き牡蠣が美味いと連れてきてもらったこちらの目玉メニューは

牡蠣食べ放題 40分999!!!

贅の極みよ。

言葉は要らぬ。ただ貪り食らうのみ。

バケツ一杯の殻。こんなにカキを食べたことありませんよ。極楽浄土はここか( ˶´ヮ`˵ )

ラストに生ガキも頂きました。臭みの全くない旨味の塊。どうしてこんなに美味しい生物が生まれたんでしょうね。松島の牡蠣、大変満足しました。貝毒で食えなかった厚岸のリベンジ成功です( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

すきにーさんご馳走様でしたm(__)m

牡蠣カレーパン

お次はカレーパンに牡蠣が入ったカレーパン。

イロモノだと思うでしょう? これが美味いんですよね不思議なことに。牡蠣のエキスがパンをふやけさせて触感を邪魔するのではないかとはじめは思ったんですけど、揚げて作るカレーパンだからでしょうか。油分の染みた生地は牡蠣の汁気を吸わず、パンはパンの触感そのままにカキの美味さを両立していて大変オモシロ美味いカレーパンでした。

国宝『瑞巌寺』

お腹いっぱいになったらお次は松島に座す国宝『瑞巌寺』。

正式名称を松島青龍山瑞巌円福禅寺(しょうとうせいりゅうざん ずいがんえんぷくぜんじ)といい、平安時代に創建されました。

戦国時代には荒廃したこのお寺ですが、伊達政宗によって再建され以降はこの瑞巌寺という名前が定着しました。内装の美術品は桃山文化の影響が大きく、桃山美術を現代に伝える貴重な建築物という事で本殿等は国宝に指定されています。

独特なバランスの杉並木ですがかつてはもっと多かったようです。3月11日の東日本大震災の津波による塩害で立ち枯れが目立つことから約300本が伐採されたみたいですね。

こちらは庫裡。禅宗寺院において主に台所の役割を担う建物です。

国宝に指定されているのは本堂と御成玄関、そしてこの庫裡と本堂をつなぐ廊下です。
中は撮影禁止だったので表現が難しいですね。屏風に絵がたくさんかいてありました(。◔‸◔。)

宝物館もぶらりと一巡。30分くらい見ていました。

円通院

瑞巌寺を出た後はすぐ近くにある円通院に行きます。伊達政宗の嫡孫(ちゃくそん)光宗の霊廟があるお寺です。

入り口近くで無料のガイドさんが観光客を募っていました。我々も簡易ツアーに誘われて以降はガイドさんを付けた状態で円通院を楽しみます。

写真映えしそうな場所ですね。

九曜紋が埋まっています。伊達家の家紋はめちゃくちゃ多くその中の一つがこの九曜紋です。これはもともと細川家が織田信長からもらったもので、伊達政宗が細川家に断って使用した家紋なのです。

階段の岩はとても柔らかいもので、何人もの人が上り下りしたことで削られのっぺりと斜めってしまっていますね。

三慧殿

この三慧殿が光宗公の霊廟です。

ガイドさんに撮ってもらいました。

気持ちのいい場所です。

本堂大悲亭

本堂大悲亭は光宗君が親しんでいた家を解体してここまで移築したもの。

蜩ノ記の撮影に使われたこともあります。








ガイドさんからめちゃくちゃ楽しい話を聞いたのですが、聞いた直後が記憶力のピークでした。メモ取りながら回らないととてもブログにはその情報を反映できませんね。

仙台のずんだスイーツ

ずんだシェイクが飲める場所があるという事で入店。名前だけはよく聞きますが一度も飲んだことが無かったので試してみます。ずんだがデザートになるという感覚がよくわからないんですよね。枝豆なんだからそれはおかずだろうと。そんなモヤモヤとケリをつけるために今日はずんだシェイクに挑もうと思います。

挑戦のずんだシェイク~萩の月を沿えて~





飲んでみたらめちゃくちゃ美味くて笑っちゃいました。甘く鼻に抜ける爽やかな香り。青臭くなんかないですし何倍も飲めそうな美味しさ。普通にファンになってしまったのですが。全国で売ってほしいですねずんだシェイク( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

五大堂

おやつタイムを終えて次は五大堂

松島のシンボル・五大堂は、大同2年(807)坂上田村麻呂が東征のとき、毘沙門堂を建立し、天長5年(828)慈覚大師円仁が延福寺(現在の瑞巌寺)を開基の際、「大聖不動明王」を中心に、「東方降三世」、「西方大威徳」、 「南方軍荼利」、「北方金剛夜叉」の五大明王像を安置したことから、五大堂と呼ばれるようになりました。

出典:日本三景松島

橋を渡って島の中。風情のあるお堂ですね。一発参拝してきました。

『幽観』の扇谷

松島まわりまくりましたね。最後に松島の姿を遠くから見て松島収めとします。やってきたのは扇谷。これから登山? と思うような山奥ですが車でアクセスできます。

日本三景『松島』をより美しく観ることができるとされるのが『松島四大観(しだいかん)』。『壮観』『麗観』『幽観』『偉観』というそれぞれ異なった美景が望めるとされ、ここ扇谷は『幽観』の展望地です。カッコよすぎ( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

野宿に適しすぎな東屋ですね……。

そしてこれが『幽観』の松島です。

東屋と茂みが作り出す木のフォトフレームがいい味出してますね。この東屋で寝たら朝とんでもない絶景で目が覚めることになりそうです。四大観の格の通りの絶景、眼福でした。








すきにーさんご家族と夕食

松島観光を終えたときにはもう夕暮れ。仙台市に戻ったら今晩も夕食を一緒にどうかと誘って頂きました。

そうして連れてきてもらったのがお寿司屋さん。本当に恐縮の至り。旅中にお寿司なんて絶対自分一人だったら思い浮かばない選択肢ですからね。昨日の焼肉に引き続いて今日もこんなご馳走頂いてしまって……本当にありがとうございます。

お酒も飲んで旅中では一番酔っぱらったかもしれません( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
食後はここでご両親とはお別れ。また近くに寄ることがあったら連絡頂戴ね、など温かい言葉も貰ってとてもうれしい気持ちになりました。

そして本日もホテルを取ってもらって……本当……。お世話になりすぎてもはや感謝の言葉もありません。こうして受けた恩は次の旅人に還元することと、まずは無事に日本一周を達成できたという報告をすることかもしれません。楽しい思い出に加えて、旅の疲れもリフレッシュでき非常に思い出深い仙台滞在になりました。

また近くに行く時にはご挨拶させて頂きます。つぎ仙台近くに行く時は……。二百名山の船形山かなぁ……。山から逃げられなさそうです。゚(゚^ω^゚)゚。











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