【64日目】本当にさらばみどり湯! 白い道を越え宗谷岬へ(2022-7-21)

さあ旅立ちの時。
合計7泊したみどり湯との別れです。
7泊て。一週間よそれは。1/4ヵ月。

……いや、私には必要な時間でした(;’∀’)

目次

さらばみどり湯(3日ぶり2回目)

9時半ごろに1階へ下りてきました(遅いな)。
リビングにはレンさん以外誰もいません。

そのレンさんももう出発間際。

ここでは多くの楽しい時間を過ごさせてもらいましたね。
本当に名残惜しい。

人との別れ。
場所との別れ。

旅には付き物ですがなんだかんだとセンチになってしまいます。

「一日しか話せなかったですけど別れるとなるとさみしくなりますね」とレンさんに言うと

「一度でも乾杯した人と別れるのはさみしいよ」との返事。

沁みるわほんと( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
私もこの言葉しれっと使っていこうと思います。

でも実際そうですよね。
袖振り合うも他生の縁。
乾杯して旅の話をするともなればどれほどの縁か。

出会いあり別れありの良い旅の一ページでした。

私がダラダラと朝食をとっている間にレンさん出発。
素晴らしい時間をありがとうございます。
またいつかどこかで( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

タバコも再び封印の時。吸いながら過ごせるライダーハウスなどここくらいのものでしょう。残った分はどこか喫煙所で消化するとします。

遅くに起きて飯食って荷物をまとめていたらもう12時前。
今日は宗谷岬に行くくらいしか用事が無いので余裕ぶっこいています。

流石にそろそろ出るかと思っておかあさんにあいさつしに行ったら

「昼たべた!?」とおかあさん。

昼、というか朝ごはんを1時間くらい前に食べたくらいなんですけどね。
「昼はまだです」と答えると

「昨日の残り食っていきなさい!」

めちゃめちゃ惣菜もらいました。
マジで出発する直前だったのでちょっと笑ってしまいました。

しかしせっかくの心遣い。
餞別だと思って食っていきましょう。

お皿に移してレンジにかけて、あっつあつの惣菜を楽しみます。
食っている間におかあさんは銭湯の方に行きました。
出るときにまたあいさつしましょうか。

食べ終わったら食器を洗ってゴミ捨てて準備完了。
出ようと思ってからのアクション数が多いな。
しかし今度こそ本当に出発です。

外に出ておかあさんを探します。
しかし見つかりません。

銭湯の方もまだ営業時間じゃないのでなんだか尋ねるのも気が引けます。
しばらく待っていると人影が。

なんとチャリダーでした。
昼に到着した女性チャリダー。
宿泊の手続きをしたいらしいのですが、肝心のおかあさんのことは私も探しています。

宿帳に住所、電話番号、氏名を書いて、後はリビングで待っているように案内。
7泊していますからね。手続きの仕方など赤子の手をひねる様なものです(・`_´・)

世話話ついでに名刺を渡しておきました。営業かよ。

しばらく二人でおかあさんを待っていましたがどうもくる気配がありませんね。
まあ飯食ったら出ることは入ってあるので今回はあいさつしなくても良いか、という気持ちに。

稚内には礼文島という宿題を残してきているのでね。
再訪の機会はあるでしょう。おかあさんに会うのはその時の楽しみということで。

それじゃあ

7日間お世話になりました!
また来ます!

日本の最北端めざして

本当に久々に旅に出た感じがします。
まずは第一目標の宗谷岬へ。
27kmというのはみどり湯でだらけ切った旅人のリハビリにはちょうどいいかもしれませんね。

しかしそれよりも気になるのは『網走322km』よ。
絶望の『新潟248km』をはるかに超える長距離。
この距離を自分の力で漕ぎきるんですか……(。◔‸◔。)

利尻島に渡ってからなんだか天気運が向いてきました。
ただ最高の天気なんですけど雲が汚いですね。
暗雲を無理矢理白レベル上げて明るくした様なこのダーク羊雲。

さてなんだか突端が見えて来ました。
風車が立ちまくっているあそこは宗谷丘陵でしょう。
宗谷岬は射程圏内。

昆布干ししているところ初めて見ました。
北海道で昆布と言えばこの前行ったばかりの利尻昆布ですが、利尻島ではついぞ干しているところ見られなかったんですよね。

私が利尻島一周した時の天気が良くなかっただけかもしれませんが。
昆布を干せる晴れの日以外、仕事がほとんどないのであまり安定した収入が得られないとみどり湯で聞きました。

北海道の短期バイトと言ったら真っ先に昆布干しのバイトが思い浮かぶんですけどねぇ。
自然を相手にする仕事ですから、決まった期間に決まった額というわけにはいかないのでしょう。

北海道でカラス以外の黒い鳥見たの初めてで立ち止まって撮ってしまいました。
オロロンラインの由来となったレア鳥『オロロン鳥』か!?と思って切ったシャッターですがどうやらこれは鵜っぽいです。チェッ。

宗谷丘陵『白い道』

宗谷岬へ至る白い道の入り口が見えて来ました。

沿岸部をなぞるように進んでも宗谷岬には着くんですけどね。
むしろそう進んだ方が自転車的には楽なのですが、苦労を取ってでもこの白い道を通る価値はあります。その真価は後程。

白い道は宗谷丘陵上にあります。丘陵ですってよ。丘も陵も勘弁願いたい。それはどちらもアップダウンを示す言葉だからです。自転車旅の敵ですね(メ゚皿゚)

出だしから激坂。
日も強くてしょっぱなからやる気が削がれます……。

熊はどこにでもいる。

さてこの激坂。
登りきるとすぐに白い道の本領が発揮されます。
それがこちら。

これが白い道よ!!!

白い道とはそのまま読んで字のごとく白い、道なんです。
この道には砕いたホタテの貝殻が巻かれており、それが道を真っ白に染め上げているんです。

白い直線に、青い空。
その中にたたずむ利尻岳が最高にフォトジェニックでしょう!
このためにわざわざ丘陵に入ってきたのです( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

手間がかかりすぎるので普段はやらない自撮りなんかしちゃったり。

地面に座ったりね!
これは自分も写った写真が欲しくなるでしょう。

これから向かう道と我が相棒。

線対称の青い空と白い道。
ホタテという自然を使った芸術ですねこの道は。

どっこいしょとお休みさせていただきます。
タイヤもうっすら白くなっていますね。

キャッキャッ!

ハッハッハァ!!!

アラサーを童心に帰す素晴らしい景色です( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

超の付く面倒くさがり屋の私に三脚まで出させるかよ白い道ィ……!

道以外の眺めも素晴らしいんですよね。

ピントが風車にあっていない……!!!

こんなに進むのが楽しい道も無いですね。
勾配会って体力的には決して進みやすい道ではありませんが。

風の通りがいいんでしょうね。
風車がこれでもかというくらい設置されています。
実際いい風吹いていますよ。

この広々とした丘陵……。
緑の美瑛という感じ。

白い道、終わりは突然に。
白い道は全長3kmほどしかありません。
十分堪能したのでそれくらいで良いですが。

後はアスファルトの上をいつも通り走りましょう。
いつも通りにつらいアップダウンの道をね……。

まあしかし絵になる場所です宗谷丘陵。
白い道のワンマンかと思いきやこの丘陵自体の実力がすごい。

海がこぼれて来そうですよ。
真ん中の白いのが海です。テカりすぎて真っ白だ。

風車、あまりにも多い。

ようやく宗谷岬の名前が出てきました。
もう16時過ぎ。

出発が遅く、さらに宗谷丘陵で多くの時間を使ってしまいました。
はやく宗谷岬にたどり着かねば。

ラストの登りを越えたらあとは

ご褒美の下り!
避けぬけて岬まで行きますよ!

到着!
宗谷岬( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
これが最北端のモニュメントか~。

人少なくない?

少ないというか人気がありません。

鹿士しかおらぬ。

シカ、シカ。

あっちもこっちもシカシカシカ!

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