2023-8-4
立山から薬師岳・黒部五郎岳を経て槍ヶ岳へ至る縦走路はダイヤモンドコースと呼ばれています。今回の縦走は笠ヶ岳から始めていますからこのダイヤモンドコースとかぶっているのは双六岳~薬師岳まで。大体半分はこの金剛縦走路を通っているという事でハーフダイヤモンドコースとタイトルをつけてみました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
今日登る黒部五郎岳も薬師岳もこのコースの主役級の名峰たち。北アルプスの深部にある百名山巡り三日目スタートです(๑•̀ᴗ- )✩
新しい朝が来ました。朝霧の美しさよ。
笠ヶ岳を今度は後ろから眺めます。あそこから歩いてきたのかと自分のことながら驚きです。
これから登る黒部五郎岳もモルゲンロートで赤面しながらお出迎え。
5:40 黒部五郎小舎
水汲みなど準備を整えたら縦走三日目開始です。今日出発遅いですね。
二度寝してしまいました(^-^;
そういうことです。
黒部五郎小舎を出るとすぐにカール地帯がお出迎え。黒部五郎小舎から黒部五郎岳の山頂へは稜線ルートと、北側からカールを経て山頂へ至るルートがあります。岩の点在する草原の黒部五郎カールがこの山の魅力ですので始めてきた私はカールを通るルートを選択しました。
大正解のルートですね。稜線に出る前からこの美しい草原を拝めるんですから朝からモチベーション爆上がりです。
カールの上部には雪渓が残りその雪解け水によって作られた小川のせせらぎが超ナイス。ピクニックで来たいですね黒部五郎カールは。
ただ傾斜の緩いカール内にはふみ跡が多く、ルートを見失う事もしばしば。見晴らしが効くので多少ずれたルートを行っても正規ルートにすぐ合流できるのですが、視界不良時はより注意が必要かもしれません。
カールの底からつづら折りの急登を行き黒部五郎岳から北東に伸びる尾根に出ます。左に進んでいくと黒部五郎の肩の分岐点。ここから黒部五郎の山頂へピストンして、薬師岳方面に歩いていきます。
7:00 黒部五郎岳
黒部五郎岳登頂!
黒部五郎岳の肩から10分ほどでした( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
ド逆光で参りますね。゚(゚^ω^゚)゚。
同じタイミングで登頂したおじさんに薬師岳をバックに写真を撮ってもらいました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
薬師もカッコよすぎるでしょうよこれ……。
しかし黒部五郎から見るとまだまだ長い道のりですね。今日中に薬師岳へたどり着けるかどうか(。◔‸◔。)
薬師岳もカッコいいのですがその背後の山ですよ。
このただならぬ覇気……!
我が魂の山
剱岳!
この山に登ったことで日本一周をすることになったといっても過言ではありません。
やっぱりめちゃくちゃカッコよくてうれしくなりますよ剱岳( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
反対側を振り返れば
奥から御嶽山、乗鞍岳、笠ヶ岳。綺麗に一直線。
これ全部登ったのかと思うとなんだかうれしい気持ちになります( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
焼岳はこの角度だと笠ヶ岳に隠れるんですね。
この笠ヶ岳から
ぐるっと回ってここ黒部五郎岳までやって来ました。
歩いた歩いた。まだまだ歩くことになります。゚(゚^ω^゚)゚。
肝心の黒部五郎カールの景色はこんな感じ。お手本のようなカール地形。本当デカいお椀です。
千畳敷カールがお花畑だとしたら、黒部五郎カールには枯山水的な風情がありますね。
このうねうねした道を登って稜線に上がってきました。お椀のふちまで上がってくるのはどこのカールも体力使います(^-^;
山頂の景色を堪能したら薬師岳を目指して歩きます。なだらかで楽そうな道に見えるでしょう? 違うんだなぁこれが:;(∩´﹏`∩);:
黒部五郎岳の肩からはハイマツ帯ザレた道をつづら折りで急降下。この景色のどこにこんな急坂があったのかと驚くくらいです。
そして下ったなら登るのが山の常。強い日差しも相まって若干バテてきました。
しかしこうして薬師岳を見ると
赤牛は薬師の2pカラーみたいですね。形が似ている。
9:30 赤木岳
いくつかの小ピークを越え赤木岳。大して文章量も稼げない名もなきピークが私の体力をかなり奪っていきます。゚(゚^ω^゚)゚。
ここから一時間もせずに
10:20 北ノ俣岳
北ノ俣岳へ。
水晶岳が良く見えますが雲のかかりが悪い。
槍からもだいぶと離れたものです( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
北ノ俣岳を越えると大きく、緩やかに下って行きます。
優雅な木道歩き。
11:35 太郎山
太郎山をこえると
ようやく見えてきました山小屋( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
11:45 太郎平小屋
太郎平小屋に到着。ここでお昼ご飯がてら大休止と行きます。午前中にここまで来られたら上々( •̀ᴗ•́ )
お昼ご飯にカレーライスを注文。待っている間に水を汲んでおきますか。
沢から引いた太郎平の水で喉を潤してリフレッシュ。
ちょうどカレーライスもできていいタイミングです。ぺろりと平らげ行動再開。
太郎平小屋から折立に下山できますが今日は薬師岳へ向かいます。明日、下山するときにまた太郎平には来ます。
太郎平のテント場は小屋からかなり遠いんですよね。徒歩15分くらいかかります。
ちょうど正午くらいですがもう結構テント張っていますね。
12:05 太郎平キャンプ場
太郎平キャンプ場(薬師峠)到着。薬師岳に登る前にテントを張ってしまいましょう。ここを拠点としてピストンで登ってきます。
まずはテントの受付。一張千円!? この山行初めての価格です。どこも2000円取るものかと。゚(゚^ω^゚)゚。
受付を済ませたら即築城。テントは多かったですがテント場の広さもそれなりなのでいい場所が取れました。必要最低限の荷物だけ持って残りはテントでお留守番。
身軽になった所で薬師岳へのピストン開始です。最初は樹林帯の沢筋を登っていきます。滑りやすいので要注意。
川のせせらぎが遠のくと今度は大岩のガレ場です。足元注意か所が続きます。
13:15 薬師平
やがて登山道はニッコウキスゲ咲き誇る薬師平へ。ベンチもある休憩適地ですがまだ登り始めたばかりなのでスルーします。
薬師岳にもだいぶ近づきましたが、近づくことで遠さがより正確に感じられますね。北アルプスのいつものパターンだと午後の天気はろくなことにならないので早めにピークを獲りたいところです。
稜線に出て緩やかなガレ場を登っていくと
13:40 薬師岳山荘
薬師岳山荘に到着。
ここから山頂までは大体1時間です。この小屋に泊るのであれば山頂で夕景を狙うのも良いですね( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
休憩は取らずにノンストップで山頂を目指します。
ザレたつづら折りの長いことよ。゚(゚^ω^゚)゚。
一ノ越から立山(雄山)までの道を思い出しました。
ザレた道のピークには避難小屋があります。
いやこれを避難小屋と呼ぶのは酷いでしょう。゚(゚^ω^゚)゚。
ヤマップの地図にも避難小屋として載っているのが怖いですね。これをアテに登山したら結構詰みますよ。悪天候だったらなおさら(。◔‸◔。)
避難小屋もどきの近くには大ケルンがあります。このあたりに東南尾根が合流してくるのですが、その東南稜が1963年の愛知大学山岳部薬師岳遭難事故の場所になります。事故は一月の厳冬期に起きたものですが夏山でも視界不良時は迷いこむ可能性があるので注意です。今じゃん(・`_´・)
ここから東南にルートはありません。
薬師岳の中央カールもこれまた見事なものです。このカールのふちが東南稜ですね。
避難小屋から稜線を辿って来たに進むと薬師岳の山頂はすぐそこです。
14:30 薬師岳
ということで薬師岳に登頂!
来れましたね~笠ヶ岳から始まり黒部五郎岳を通ってこの縦走を締める薬師岳へ( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
黒部五郎小舎からこの山を見た時はその遠さにめまいがしそうになりましたが、歩けば着くものですね。うれしい。
黒部源流域を囲む一角にそびえ立つ薬師岳は、その名の通り薬師如来を祀る信仰の山です。
かつては立山大回峰という縦走形態の山岳修行のために登られていた山と伝えられており、その後は有峰集落の人々によって信仰が寄せられてきましたが、今やその集落もダムの底。
現在は登山口の折立まで車が入ってこられるようになっているので、比較的登りやすい山として登山者に親しまれている山です。
真東には裏銀座縦走2日目に超手こずらされた赤牛岳が。
赤牛岳から薬師岳の姿を見てなんてデカい山なんだと圧倒されたことを覚えています。まさか一週間後に登っているとは当時の私は夢にも思わなかったでしょうね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
水晶・鷲羽方面はもうガッスガス。この暗雲がいつこっちに来るかもわかりませんね。そろそろテント場に戻るとしましょうか。
薬師岳山荘通過。ちょっと雨がぱらついてきました。降られるか……!
16:30 太郎平キャンプ場
何とか天気がもちましたね。小雨も少しぱらついたくらいですぐ止みましたし。
とりあえずテントで一休みしてから、夕食用の水を汲んできますか
と思ってテントに入った瞬間、大雨。とてつもない夕立に見舞われました。このレベルの豪雨をテントの中で過ごすの、旅全体を振り返っても思い当たらないくらいです。雷もめちゃくちゃ近いところで鳴りますね。ピカッとゴロゴロの間にタイムラグがほとんどありません。とても外には出られないな……。
一時間ほどしたら夕立も落ち着きました。外の様子を見るとテント場に川ができていて笑いました。テントが崩れたり、荷物を濡らしたりと皆さん対応に追われている様子。すごい雨でしたからね。ぎりぎり薬師から下山出来てラッキーでした。
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