2023-8-2
まるで独立峰かのような威厳のある山容の笠ヶ岳。その名の通りどこから見ても笠の様な形を崩さない存在感たっぷりの百名山です。笠ヶ岳は登山拠点の新穂高温泉から最短で登ることが可能ですがーー
この山を麓から上がって行くのです。その登りのきつさは推して知るべし。そんな登りごたえのある笠ヶ岳をスタートとして今回の縦走はその他の百名山、黒部五郎岳、薬師岳を辿り富山の折立へゴールするという計画で行きます。計画では3泊4日の山行。前回の裏銀座縦走が6泊7日だったので短く感じますが3泊は長い山行です。油断せずに、楽しんでいきましょう( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
北アルプス百名山巡り一日目
5:10 奥飛騨温泉郷観光案内所
高山での休息日1日を挟んで再びやっていきます北アルプス縦走。最初の山は笠ヶ岳ですが初っ端からきつい山です。一週間ほど北アルプスの稜線を歩いてきましたが徐々に標高を下げて今や山の麓の新穂高温泉です。再び天空の稜線歩きを楽しむためには標高を取り戻さなくてはなりません。そのがっつりと標高を稼ぐセクションが初日の今日です。
ここから笠ヶ岳までは標高差約1700mの登りをクリアしなくてはならないので楽はできませんね。
また面倒なのが笠ヶ岳は登り始めてしまうと道中には雪解け水以外の水場はありません。ここ2,3日の状況を調べてみるとどうやら水場は枯れている様子。一応小屋までたどり着けば一回限りですが1L 200円で販売してくれるみたいです。しかしそれをあてにするのも怖いので念のために5L担いで登ろうと思います。
縦走初日で食料も満タン。その上で5L水を担いで笠ヶ岳の急登。初日が一番負荷がかかります。゚(゚^ω^゚)゚。
まずは蒲田川に架かる橋を渡って
左俣林道に入ったら1時間ほどの林道歩きです。
橋が歪んでいる……怖わ。
6:15 笠新道登山口
笠新道登山口についたらいよいよ本格的な登山開始です。ちなみにわさび平小屋はここから15分ほどの所にあります。そこに前泊する予定だったんですよね昨日は。
水が必要であれば笠新道登山口で補給できます。何L担いでいくかはあなた次第……。
私はお湯が無いと調理できない食材ばかりなので多めに持っていく羽目になりました。゚(゚^ω^゚)゚。
笠新道は登り始めが急登の連続。ブナ林の中をジグザグに刻みながら標高を上げていきます。
レスキューボックスなんて登山道に置いてあるんですね。ビックリ。RPGの宝箱を見ているような気分になります( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
標高2000m付近になると周辺の展望が効くようになります。一昨日登った焼岳もこの通り。
槍・穂高連峰が大きく立ちはだかります。これを歩いてきたのかと思うとなんだかとてもいい気分です( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
笠新道は南向き斜面なので樹林帯から抜けると陽射しが厳しいのもこのコースの疲れるところ。水分&塩タブレットをこまめに補給して歩きます。
9:50 杓子平
森林限界を超えて杓子平に出るとこのご褒美の様な景色。
長い時間かけて登ってきたかいがあるというものです( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
これもう本家のアルプスでしょう!( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
巨大なカール地帯に広がるお花畑。
目指す頂の笠ヶ岳も姿を現し登山のモチベーションも復活。
道は抜戸岳南尾根に向かって斜面をジグザグに登っていきます。
カールの上部には夏シーズン本番まで雪解け水で喉を潤せるのですが、前情報通りそんなポイントはありませんでした。時期によってはこうして枯れていることがあるのでアテにはできませんね。
11:20 笠新道分岐
笠新道分岐までくれば後は極上の稜線歩きです。
こういう道を歩きたくて登山をしているんですよね(੭ु *`∀´* )੭ु
焼岳から新穂高温泉に下りたことで下げた標高を再び取り戻し北アルプスの稜線に帰ってきました。
穂高もこの迫力で拝むことができます。
まさに空の道。たまりません( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
歩いているとあまり感じないのですが遠目に見ると中々スリリングな道。
真っ二つに割れた抜戸岩の間を通過します。
笠ヶ岳の山頂がどんどん近づいてきます。笠ヶ岳山荘も見えてきましたね。緩やかなアップダウンを繰り返していきます。最後がまた急登なのですが行かねば小屋には着きません(๑-﹏-๑)
石がゴロゴロする笠ヶ岳山荘のテント場に到着。
「ガンバ」と書かれた岩に励まされながら山荘を目指します。最初「カバ」に見えました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
テント場から山荘まで結構遠いんですよね。これはトイレに行くのも大変です。゚(゚^ω^゚)゚。
12:30 笠ヶ岳山荘
階段状の石段を一登りして笠ヶ岳山荘到着。笠ヶ岳登山における唯一のオアシスです。
まずはテントの受付を済ませて
回復薬を購入。
ラーメンも注文しちゃうもんね!
ラーメンが600円とかなり安かったので注文してしまいました。インスタントラーメンですが山ではそれも高級品。大変美味しかったです( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
小屋で昼食休憩を取ったら笠ヶ岳山頂へ向かいます。
薄い岩が散らばったガレ場を進んで15分。
13:15 笠ヶ岳
笠ヶ岳登頂! ガッスガスね!
まあ絶景はここに来るまでにたくさん見たので良しとしましょう。夏の北アルプスが午後ガスるのは当然(๑-﹏-๑)
ガス晴れないかなぁと山頂に集まった皆さんと少し待ちます。せめて槍ヶ岳は見たいなと思っているのですが難しそう。
笠ヶ岳は天明年間に南裔上人が開山したのち、槍ヶ岳の開山で知られる播隆上人が再興したという歴史があります。播隆上人は四回目の笠ヶ岳登頂の後にここから槍ヶ岳を望み、かの山の開山を決意したといわれているんですよ( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
そういうお話を聞いていたので槍は見たかったのですがダメだこりゃ:;(∩´﹏`∩);:
ガスどころか一雨来そうなのでテント場に戻って幕営しますか。
タイミング悪いことに小屋まで下りてきた瞬間大雨が降ってきました。いや、タイミングはいいか。しばらく雨宿りさせてもらってから隙を見てテント設営。
急登あり雨ありの縦走初日はこうして終了です。明日に疲れを残さないように早めに寝ましょうか( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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