七年に一度の盛儀 善光寺御開帳!① ~回向柱建立式~

「遠くとも 一度は参れ 善光寺」

古くからこのように詠われ、今もなお多くの人々から崇拝される善光寺。



いつ参拝しようとも一大イベントとなりうるこのお寺ですが、2022年4月、

いまの時期の善光寺は普段とは大きく状況が異なっています。

その理由が 御開帳 です。

御開帳

本尊や秘仏、または経巻の納めれらた厨子の帳が開かれること。
善光寺における御開帳は、数え年で七年に一度、丑と未の年に行われる。

特に善光寺における御開帳は、絶対秘仏の一光三尊式阿弥陀如来を模鋳したものである前立本尊を拝むことができます。

この一光三尊式阿弥陀如来は日本における仏教の始まりともいえる仏像。

538年(だか552年。諸説あり)に百済の聖明王が欽明天皇にあてて一光三尊式阿弥陀如来と経典を送ったことで公に仏教が日本に伝わりました。

そんな阿弥陀如来のお身代わりである前立本尊の御開帳が今年の四月から六月まで行われるのですよね。

「ちょっと待てと、今年は寅年だろ」

と思われた方、おっしゃる通りです。

今回の御開帳、本来は丑年の去年行われるはずだったのですが、このコロナ禍の影響で延期。

通常よりも一年延びた、待ちに待った御開帳というわけですね。

長野住の私は何度かすでに参拝している善光寺ですが、御開帳となるとさすがに参拝経験がありません。

自分が長野に住んでいる内にこの盛儀が行われるのも何かの縁、ということで早速善光寺に行って参りました。

目次

回向柱建立式

善光寺最寄り駅『長野駅』

行って参りましたとは言いましたが実際に御開帳するのは明後日の四月三日なんですよね。

じゃあ何しに行ったんだよ、ということなんですけど今日は回向柱の建立式を見学に来ました。

回向柱

御開帳のシンボル。
御開帳期間中、本堂の前に建てられる約10mの柱。


御開帳期間中は様々な法要が行われますが、我々一般参拝客にとっての最大の目的はこの回向柱に触れることと言ってよいでしょう。

回向柱からは綱が伸びており、これは御開帳された前立本尊の右手中指に繋がっています。

つまりこの回向柱に触れることは、本来秘仏である前立本尊に直接触れるのと同じだけの功徳があるというされます。

前立本尊との結縁を果たす、まさに御開帳ならではの体験といえるでしょう。

その重要な回向柱が建てられるのがまさに御開帳二日前の今日でした。

最寄り駅の長野駅から25分ほど歩くと本堂前にある山門が見えてきます。

ここ実は二階に登れるんですよね。

仲見世通りは多くの店が並んでいるので、時間があれば色々とお買い物を楽しむことができます。

私は駅に着いたのが12:45ごろだったので汗だくでここは駆け抜けました(建立式は13:00)( ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )

門の中の人だかりの奥ではもう建立式が始まっているようです。

回向柱もう建ってる!? と思いましたがこの二本の柱は蝉竿

滑車がついており、木製の手動ウィンチ神楽桟を使って手作業で約3tの回向柱を持ち上げていきます。

これらをすべて人力で行うというのですから大変な儀式ですね。

白い布に包まれたこれが回向柱。

建立中は住職たちがずっと読経されていましたね。

厳かな雰囲気です。

こんな重いもの、見ている方もひやひやしてしまいます。

あがれあがれあがれ!!!!!!

おおおおお…………!!!!!!

回向柱が立った!

石畳のくぼみに回向柱が刺さったら隙間に木杭を打ち込んで固定。

これで直立するんですから職人の技術には舌を巻きます。

建立後は住職方の読経です。

この天を衝く回向柱の威容よ。

畏れを感じずにはいられません。

大変貴重なものを見せていただきました。

都合が悪くて参加できなかったのですが、本来は三月二十七日に回向柱の受け入れ式もあったんですよね。

この建立式が御開帳最初の儀式というわけでは無いのですが、それでも建立を見ることができたのは今回の盛儀のスタートから参加している気持ちになれてとても有意義なものでした。

明後日の御開帳本番が楽しみです。














まあ明日も善光寺に行くんですけどね( ᐢ ᵕ ᐢ )





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