八甲田山を終えてすぐさま東北2座目の岩木山(いわきさん)登山。
スパンが短いですがまだまだ元気いっぱいです。
午後から天気悪い予報なのでサクサク登りますよ( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
岩木山登山
3:45 起床
エライ早起きしましたね。コースタイム7時間ほどの山ですから、5時までに登山開始すれば午前中に登り終えられるという目論見です。午後から天気が悪い様なので。
チャチャっと朝ごはんを済ませて登り始めましょう。
日の出の空の赤み……。
午前中は天気よさそうです。
4:50 登山開始
桜林公園の桜並木を抜けて百沢スキー場のゲレンデに入っていきます。
春にはここも見事な桜に覆われるのでしょうね。
ゲレンデ突入!
登山道の標識がお出迎えです。
なんと見事な岩木山。
この頂上にこれから行くんですよ。
マジ……?
めちゃくちゃ遠く感じますが。
日も顔を出し始めました。
麓からもう見事な雲海を見ることができて期待が高まりますよ。素晴らしい。
5:40 姥石
注連縄が物々しい雰囲気を醸し出しております。
しばらくは単調な樹林帯の登りですね。
早起きという事もあってあくびが出てしまいます。
6:25 焼止避難小屋
避難小屋到着!
ここら辺の樹林帯はドングリ?がひっきりなしに落ちてくるので物音がすごい。
動物がいるのかと一々ビックリしながらここまでやって来ました。
少し鬱蒼とした場所にありますが上等な寝床ですね。山+自転車旅をしているともう雨風しのげるだけで天国ですよ( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
小屋を通り過ぎるとコースの核心部となる大沢へと入っていきます。
大沢の名前の通り沢沿いを登っていくのですが結構な急登&道幅が狭いです。
山中唯一の水場である錫杖清水。
初めは狭い道を歩かされる大沢ですが登り進めていくと次第に展望が開け、足場も広くなっていきます。ここまでくれば最も危険な箇所は通り過ぎた感じですね。
7:30 種蒔苗代
いい感じの空じゃないですか!
山頂まであと40分ほどといったところです。このまま天気がもつことを祈ります。
花期には固有種のミチノクコザクラが見られるようなのですが、さすがに9月はもうシーズン終わったようです。
7:40 大館鳳鳴ヒュッテ
津軽岩木スカイラインが8合目まで伸びているので車を使えばそんなに大変な山ではないんですよね。その8合目からの登山道と合流するのがこの大館鳳鳴ヒュッテ。身軽な格好の登山者が増えてきました。
それにしてもこれくらいの日帰りの山に2つもコース上に小屋があるのかと驚いたものです。
この小屋はかつてあった遭難事故を受けて建てられたもの。
1964年1月6日に大館鳳鳴高山岳部部員4名が遭難しました。
その遭難事故の翌年にこの大館鳳鳴ヒュッテができたんですね。
驚きなのが当時、遭難の連絡を受けた弘前署は冬山捜索の装備などは持っていなかったこと。
端麗な容姿の岩木山は遭難とは無縁だと考えられていたのです。
岩木山は、本当に私たちにとってはホームグラウンドだったのに…。考えを甘く持ってはいけません。毎年山で亡くなる人がたくさんいるのに、また次から次へと人々は山にいく。もちろん山の魅力もあるが、誰もが自分だけはそういうことにはならないと思っているからなんですね。でも、何かひとつ歯車が狂うと遭難は起こってしまうものなんですよ
唯一の生存者 村井氏のコメントより
八甲田山死の彷徨で、八甲田山での雪中行軍に臨む前に三十一聯隊が登っていたのが冬の岩木山でしたね。青森のこの二座はどれも恐ろしさなど感じさせない様な穏やかな山容をしているのに、実際は全く油断ならない山。こういう小屋の歴史を知る事でも自然の恐ろしさを感じさせられます。
7:55 登頂
大館鳳鳴ヒュッテからは急な岩場。
注意しながら登っていくと岩木山の頂上です!
岩木山山頂にも避難小屋があります。
独立峰ならではの遮るものの無い大展望!
天気も崩れることなく絶景にありつけました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
山頂の南隅には岩木山神社の奥宮が。
なんという良いロケーションの神社ですか。
ここまで登ったかいがあったというものです( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
社務所が経つ予定なんですか。
岩木山の山頂、建物めっちゃ多くなりますねꉂꉂ(˃▿˂๑)
弥生登山道方面。
津軽平野のこの広がりよ。
なんとも胸のすく光景じゃないですか。
八甲田山の存在感。
自分が登った山がクリアに見えると嬉しいですよね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
奥宮に来たんですから参拝しないわけにはいきませんね。
この奥宮、まあまあ崖近くにあるので後ろを気にしてしまいます:;(∩´﹏`∩);:
最後に鐘のあるモニュメントの前で記念撮影。
津軽富士こと岩木山(いわきさん)は、樹林帯に大沢の岩場、まさに岩あり木ありの名山でした。
東北編2座目の山となります( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
8:50 下山開始
下山してすぐに寛永通宝みつけて笑いました。
信仰の山ですから小銭なんかは結構落ちているんですけど、まさか寛永通宝があるとは思いもしなかったので驚きです。
いつの時代のお賽銭か分かりませんがいいものを見れましたね。
特に触りもせず放置して下山を続けます。
岩木山頂の東側にある抉られたような火口を見に少しルートを外れます。
スカイラインの通っている8合目に進む感じですね。
途中に鳥海山というピークがあるのでそこから岩木山を見たいと思います。
9:05 鳥海山
鳥海山これ?
特に標識も何もないんですよね。
やたらと小銭が散らされている岩があるのでここが鳥海山ピークでしょうか。
GPS的にもここが鳥海山なのでそういう事にしておきます。
鳥海山から見る岩木山めちゃくちゃカッコいいですね。
本当に岩と木の山だ……。
もっといいアングルがあるかもしれないと思い、行き止まりの鳥ノ海南観測点まで行ってみます。
枝に体を撫でられて不快な気持ちになりながら進んでいきますが、
まだトムラウシ~オプタテシケ間よりはマシです。
雰囲気変わりましたね。
9:10 鳥ノ海南観測点
鳥ノ海南観測点到着。
世界観変わりすぎでしょう(੭ु *`∀´* )੭ु
岩木山の南側、森深すぎる。絶対古代遺跡が眠っているやつ。
……戻りますか。
進みながら岩木山を確認。
さっきとあまり変わりませんね。
火口は素晴らしい。
9合目リフト。
スカイラインの通っている8合目から9合目を結ぶリフトもあるんですよね。
今日は動いていなかったようですが。
七里長浜と津軽平野。
浜のこのカーブの気持ちよさよ。
鳥ノ海噴火口迫力満点!
縮尺バグりますけどこの岩は人よりもはるかに大きいですからね。小粒に見えるものも。
大館鳳鳴ヒュッテまで戻って来ました。
日も高くなりどんどん登山客が増えてきました。平日ぞ。
11:50 下山完了
いやよく歩きました。
日が出てからの樹林帯はサウナ状態で、早朝に歩くのでなかったら蒸し殺されていたかもしれません。東北まで来たら北海道の感覚で山を歩いたらいけませんね。環境が全く違います。
キャンプ場まで下りて、あとは荷造り。
それがかなり時間かかるんですけどね(๑-﹏-๑)
津軽国一之宮『岩木山神社』
超面倒な荷造りを終えて岩木山神社まで下りてきました。
それにしてもいつぶりの一之宮ですか。
北海道神宮が最後ですから2か月ぶり!?
なんだか久しぶりで緊張しますね:;(∩´﹏`∩);:
霊山たる岩木山がど真ん中に来る最高の鳥居の配置。
「お岩木さま」と親しんで呼ばれ、陸奥津軽の開拓の神、農海産物の守護神、また祖霊の座すところとして崇められてきました。
参道横というすごい立地にあるラーメン屋。雰囲気凄いですね。
楼門の迫力よ。石畳を進んでいきます。
奈良時代の末期(780年)、古代から霊山として崇敬を集めていた岩木山の山頂に社殿が造営されたのがこの岩木山神社の始まりとされます。
間違えてはいけないのがこの神社の読み。
いわきやま
岩 木 山 神 社
ですからね。
岩木山は「いわきさん」なのになんで神社の名前になると「いわきやま」なのかというと、この神社ができた780年時点では『山』に「さん」という読みはなかったからだと言われています。オモシロ。
800年に坂上田村麻呂が社殿を再建。
しかし1589年に岩木山が噴火。
1602年から津軽藩主によって代々再建が行われてきました。
岩木山が火山であるという事を再認識させられるエピソードですね。
末社(まっしゃ)の稲荷神社にも参拝。木漏れ日が神秘的。
こちらは手水舎。参拝した後に来てしまいましたよ。
しかし、いや、これ
オエー鳥やないかい!!!
,, -―-、
/ ヽ
/ ̄ ̄/ /i⌒ヽ、| オエーー!!!!
/ (゜)/ / /
/ ト、.,../ ,ー-、
=彳 \\‘゚。、` ヽ。、o
/ \\゚。、。、o
/ /⌒ ヽ ヽU o
/ │ `ヽU ∴l
│ │ U :l
|:!
U
↑オエー鳥
ビジュアルはともかく今まで参拝した中で最も豪勢な手水舎ですね。
ここからあふれる水は岩木山の伏流水。
岩木山に降り注いだ雨や雪がいったん地中に潜り込み濾過を重ねてあふれ出した水なのです。
まさに自然の恵み!
吐いている龍も面白いですけどこの神社一番の見どころは狛犬だと思います。
この画像に既に写っていますが普通の狛犬じゃないんですよ。
こいつらです。
柱に張り付いて上下逆さまの狛犬たちです。どういう体勢なのよこれは。
向きによってご利益が違うのだとか。上向きは金運、下向きは恋愛運。恋愛が下向きで大丈夫?
こういう体勢がユニークな狛犬は初めて見ました。このオモシロ狛犬は楼門の前の柱に張り付いています。柱の裏にくっ付いているので見逃す参拝客も多いかもしれませんね。本当に笑ってしまいますよこのポーズ。
満足しました。町に出て温泉にでも入りますか。
さらば岩木山!
本当にいい形してますね。
近場の温泉でひとっ風呂あびて。
フルーツ牛乳でシメる!
完璧! もう今日は体力使うことしませんよ(=_=)
私の故郷宮崎の方でイベント発生
温泉に入ってさっぱり。
日も傾いてきた頃、母から電話がかかってきました。
実は今日おいかわさんが私の故郷を通過するという事で、ウチの両親と食事するんですよね。どういう状況だよという面白イベントが発生しています。
その段取りの確認電話がかかってきたところでした。
私「はいもしもし」
母「今日なんだけどおいかわくんは何時ごろ迎えに行けばいいやろか」
私「19時って話してるからそのころに行ってくださいな」
母「待たせてしまわないやろか?」
私「いや絶対ブログ書くのに忙しいと思うから(確信)時間通りに行ってくれればいいよ」
母「みんなで迎えに行っても大丈夫かねぇ」
私「何人で押しかけるつもりなんだよ(。◔‸◔。)」
母「お父さんと妹(私の伯母)だけよ」
私「まあそんくらいなら……」
私「大丈夫大丈夫。おいかわさん人見知りしないから。また連絡する!」
というやり取りがありました。
おいかわさんが実際に私の実家を訪れた時の記事は以下よりどうぞ。
私はめっちゃ笑ってしまいました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
旅先で出会った方が旅の途中に実家に寄る……縁ですね( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
ぎんりんさんのチャリみっけ😌 pic.twitter.com/swSltncw7K
— ほこから@日本一周161日目 (@fawtMT) September 6, 2022
移動中快活クラブ通ったらぎんりんさんのチャリあって笑いました。
ニアミス( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
私の方も旅人の先輩とのイベント発生
さて実家の方でイベントが起こる中、私の方でもイベントが発生です。
実はバイクで日本一周を達成したことのある旅人の先輩suzuponさんから食事のお誘いを頂いていたのです!
今日は色んな人の名前が出てきて混乱しますね。
はじめましてこんにちは
— suzupon@チンパン人寄りの一般人 (@suzuponnu5) September 5, 2022
明日はどこまでいかれる予定でしょうか?
もしよろしければ凸したいのでDMお願いしたいです
suzuponさん、弘前在住という事で岩木山登りにやってきた私のツイートを見かけて声をかけてくださったんですね。suzuponさんも旅人の頃、周りから良くしてもらったとのことで、その時の恩をこうして今の旅人に還元されているのです。本当にありがたいことです。私も旅が終わった後は新たな旅人を少しでもサポート出来たらなという気持ちになります(・`_´・)
ごちそうしていただいたのは煮干しラーメン。
弘前でラーメンと言ったら煮干しが強いんですって。
ラーメンと言ったら豚骨、味噌、醤油、塩しか知らない私にとって煮干しは未知の領域。
なんとなく「薄そう」という先入観を持ってのファーストコンタクトでした。
しかし食べてみると
(੭ु *`∀´* )੭ु
美ッ味い!!!
煮干しでこんなコクが出ますか!
カロリーが大正義のチャリダーも大満足するパンチの強さ。
スープも結構塩気が強め。とても私好みのラーメンでした。
登山した日だったのでエネルギー切れ間近だった私の体に染みる染みる。
弘前に再び訪れる理由ができました煮干しラーメン。
suzuponさん、ごちそうさまです。
さて食事もごちそうになり、ここで解散かと思いきやsuzuponさんから今日の寝床の事を聞かれました。そこら辺の公園で野宿する予定だと答えるとなんと実家の離れを貸してくださるとのこと!
ありがたすぎる。お言葉に甘えさせてもらって本日はsuzuponさん宅の離れに泊めさせてもらうことになりました。゚(゚^ω^゚)゚。
教えて頂いた住所に自転車で向かいます。
そうして到着した場所がこちら。
( ゚Д゚)
ほぼライダーハウスじゃないですか!!!
ガレージみたいなのを想像していましたが(それでも雨風しのげるだけでめちゃくちゃ助かります)
蓋を開けてみるとこの超高級な空間です。
食事までごちそうになったのにこんないいところに泊めてまで頂いて……。
本当にありがとうございます。
函館のミートハウス以来の屋内じゃないでしょうか。
リラックスして寝ることができそうです( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
就寝するまでsuzuponさんと旅の話をして111日目終了です。
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