【112日目】角の無い鬼神社(2022-9-7)

おはようございます。
昨日は岩木山に登り、岩木山神社にも参拝しと非常に充実した一日となりました。

弘前在住の元日本一周ライダーのsuzuponさんの厚意でご自宅の離れにも泊めさせていただき体の方もリフレッシュ! 引き続き弘前の観光をしていこうと思います。

本日参るのは鬼神社。
『鬼』というにはどこかおかしいこの神社。
祀られている鬼は私たちが想像する悪鬼羅刹とは違うようです(。◔‸◔。)

目次

津軽平野を駆け抜けろ

本日は神社に行きます。山登りが続いていたので軽い観光で体を休めるとしましょう。

青森で頻繁に見るこの『カブセンター』という建物、「そんなに青森ではカブがポピュラーな乗り物なのか?」と思っていましたがよく見ると「生鮮食品」の文字があるじゃないですか。

調べてみるとこれカブを扱うバイク屋ではなく普通のスーパーマーケットのようです。すごい名前ですよね。初見でスーパーだとは見抜けないでしょう(。◔‸◔。)

実際、カブで旅をする人にとっての聖地的な扱いをされることもあるらしいローカルスーパーです。私も『ランドナー』なんていう名前のスーパーがあったら確実に寄りますね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

撫牛子(ないじょうし)は読めんて。
妹背牛(もせうし)と同じ理不尽さを感じます。

牛の文字が入ると難読になる法則でもあるんですか(・`_´・)

岩木山

ああ岩木山

岩木山


本当に美しい形の山ですね。大好きな山になりましたよ岩木山。

現代のオアシス( •̀ᴗ•́  )
東北本当に暑いんですよね。北海道では考えられないような陽射しの強さ。

寒くなる前に南下しなくてはと思って北海道から出てきましたがまだ早かったかな……?

後日談

早くない。急いで南下しろ(2022-11-8現在)

カービィの「とまれ!」カワイイ

俺は止まらねぇからよ……

『鬼』?神社

暑ッつい弘前を突っ切ってやって参りました鬼神社
なんだかんだと15kmくらい走りましたね。市街地の15kmは全然楽しく走れませんよ。゚(゚^ω^゚)゚。

ここは今朝suzuponさんに教えてもらった神社。

実は私も旅前にチェック入れていた神社でした。
しかしGoogleマップにピンを打っておらず言われなければスルーしていたところです。危ない危ない:;(∩´﹏`∩);:

この神社があるのは鬼沢で鬼尽くしの地域。悪神を祀ることで鎮める系の神社というわけでも無く、祀られている鬼は正真正銘、神様として崇められています。

駐輪場も、立てかけられるような壁もないので少し寝ていてもらいます。さすがに境内の木に立てかけるのは無頼漢すぎるかなと思いまして(꒪꒳꒪;)

正面に拝殿が見えております。

あたりは木々に囲まれ、しかし決して鬱蒼とはしていない木漏れ日優しい境内。鬼のイメージとはかけ離れた場所ですね。

この神社は鬼神伝説に関わる鬼を祀っているとされます。

鬼神伝説

むかし、弥十郎という農民が、岩木山中の赤倉で鬼と親しくなり、よく相撲を取って遊んでいた。鬼は自分のことを『誰にも言わないように。』と弥十郎と約束を交わしていた。

ある時、弥十郎は水田を拓いたが、すぐ水がかれてしまうので困っていた。その話を聞いた鬼は赤倉沢上流のカレイ沢から堰を作って水を引いてくれた。

村人はこれを喜び、この堰を鬼神堰とかさかさ堰とよび、鬼に感謝した。

ところが、弥十郎の妻が約束を破り、鬼を一目見ようとしたために、鬼は堰を作るときに使った鍬とミノ笠を置いて去り、2度と姿を見せなくなった。

弥十郎がそれを持ち帰り、祀ったのが鬼神社の始まりである。

弘前市:鬼神伝説

社伝によると坂上田村麻呂が岩木山麓に当社を勧請しその後現在地に移ったと言われます。岩木山神社の事でしょうか。そちらも田村麻呂が社殿を再建していましたしね。

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そんな鬼神社。拝殿の上方には三枚の額があります。
鬼神社と書かれているこの額、なんだかおかしくないですか?

そう。『鬼』の字に『ノ』が無いんですよ。

これは「角が無い」という事で、ここに祀られている鬼は優しい鬼であるという事を表しているのです。鬼沢では鬼が神様なのですね。

軒下に飾られているのは鬼神伝説にちなんで奉納された鎌や鍬。とても大きいですね。それもそのはずこれは人が使うのではなく、伝説の鬼神が振るうものですからスケールも鬼神に合わせたものになります。こういうの伝説のディディールが細かくなって超好きです。

鬼沢では節分はそもそもやらないか、行ったとしても「鬼は内」の掛け声で行うそう。ここでの鬼は神様ですからね。豆をぶち当てるのはけしからん(・`_´・)

また、端午の節句にヨモギや菖蒲を屋根にのせないことを習慣にしている家庭が多いのだとか。

悪者ではない鬼というものを感じる機会はそうそうありませんね。神として親しまれる鬼沢の鬼。大変興味深い神社でした( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

夕食

鬼神社を参拝していたらすっかり夕暮れ。お仕事を終えたsuzuponさんと合流して夕食を食べに出かけました。お店は中華料理屋さん。私はマーボーラーメンとチャーハンを注文したのですが「あっ、写真撮ってない!」と気づいたのは間食後。ブログで必要になるという事は分かっているのに料理が目の前に出されるともう食べることしか頭になくなるんですよね。いつだって飢えているのさ。チャリダーはな(・`_´・)

鳥居の『鬼コ』

食後、suzuponさんに面白い神社があると車で連れてきてもらったのがこの『撫牛子八幡宮』
この神社がそんじょそこらの神社と一味違う事はこの鳥居の写真を見れば一目瞭然かもしれません。

鬼が蹲踞しとる(꒪꒳꒪;)

これは『鳥居の鬼コ』と呼ばれるもので津軽独特の鳥居です。片で鳥居を支えながら災いが入り込まないように睨みを利かせる鬼コ。このような鳥居が津軽には40体以上あるとのこと。そんな鬼コを最初に掲げたと言われているのがこの撫牛子八幡宮の緑の鬼コ。遅くとも明治時代にはもう存在したとのことです。

私が神社も回りながら旅をしているという事で、この独特な鬼コ。その最初の鳥居のある場所を見せてくれてたsuzuponさんです。めちゃくちゃ面白かったです。ありがとうございます( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

暗いので鳥居だけ見てあまり深入りしないことにします。写真も綺麗に取れませんしね。

という事でプチ神社散策終了。次はお風呂で汗を流しますよ。

お風呂に行く道すがら、ご当地標語をsuzuponさんにガイドしていただきました。教えてもらわないと全く注目できなかったと思います。改めて見ると超面白いですね。

津軽の標語まったく意味がわからなくて笑いました。方言での標語は味がありますね。インパクト大です。

ところどころ出現する津軽弁標語を楽しんでいると温泉到着。

旅をしていると温泉はより極楽に感じますね。お湯に浸かってじっくり温まりました。

サウナもsuzuponさんと3周。整いまくりました。サウナはこの旅で好きになったものの内の一つ。旅する前は水風呂なんて自傷行為の一種としか思っていませんでしたけど、ハマるとかなり気持ちいいですね。サウナが無い入浴施設に当たるとがっかりしてしまうくらいには好きになりました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

本日もsuzuponさん宅の離れにお世話になります。本当にライダーハウスの様な居住性。快適すぎて横になったらあっという間に眠ってしまいそうですよ。

しばらくsuzuponさんと語らい夜更かしをしていました。suzuponさん日本一周終わってから色んなことにチャレンジしていてめっちゃやる気がもらえますね。

狩猟免許を持っているとのことで猟銃を見せてもらったりしました。免許がない私が触れると色々規則に違反してしまうらしく、遠目に見ながらしきりに「スゲー」と言っていた気がします( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

こうして日本一周を終えた方がその後の人生も楽しく過ごしているのを見るとより活力が湧きます。日本一周をしている今は旅人という肩書がありますが、要は無職。「旅が終わったら旅人の肩書も金もなくなり不幸な人生になりました」じゃ面白くありません。

旅が終わった後も楽しいことをどんどん続けていく。そのためのアクティブさを養うための旅なのかなと、多くの「やりたいこと」に挑戦しているsuzuponさんを見ると、そう思いました。

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