今回は、
というか今回も福岡県福岡市の一之宮です。
前回の記事で筑前国一之宮『筥崎宮』を紹介させて頂いたばかりですね。
そう、筑前国には一之宮が二つあるんです(;^_^
「一之宮の定義から外れてんじゃねえか!」とは私も思ったことがあります。
神社も長い歴史の中で勢力が変化したり、それぞれが一之宮を主張したり、などで国の中に複数の一之宮が現在も残っているパターンがあるんですよね。
とはいっても伊達で名乗れる一之宮ではありません。
現在まで一之宮として篤く信仰されている神社はやはり参拝者に対して何か感じさせる威厳に満ちたものばかり。
今回参拝してきた住吉神社も歴史あり。由緒あり。非常に学びの多い神社でした。
ビジネス街のど真ん中にある最古の住吉神社
住吉神社は博多駅から徒歩15分ほどで到着します。
博多のビジネス街の中に、見えてきました住吉神社。
ビル群の中に現れる緑豊かなこの神社はまさに都会のオアシス。
全国には2000を超える住吉神社がありますが、この筑前一之宮の住吉神社こそが最も古い神社とされています。
住吉神社の祭神は天照皇大神、神功皇后。
加えてイザナギから生まれたソコツツノオ、ナカツツノオ、ウワツツノオの住吉三神でこの三神は海の偉大さを表す神々。
いまでこそ内陸部にある住吉神社ですが、古代はもっと海が近く、もともとの社殿は海を向いて建てられていたようです。
住吉大神を祀る神社はそのほとんどが海の側にあるのですが、ビジネス街のど真ん中にあるこの住吉神社も実はその例に漏れないのですね。
また神功皇后は筥崎宮でも祀られている祭神ですが一体住吉神社とどんなゆかりがあるのでしょうか?
朝鮮半島に進出した女傑神功皇后は、玄界灘を渡る前に住吉三神の信託を受けて航海を成功させたとされるんですね。それを感謝して神功皇后は帰国後、この住吉神社を建てたという言い伝えがあります。
さすが応神天皇のカーチャンというような逸話。
その応神天皇を産み落とした場所として筥崎宮は建てられたと言われています。
例大祭では地域の少年横綱を決める少年相撲も行われているようですが、コロナ禍に入ってからはどうなんでしょう。祭り系はどれも中止か縮小でさみしいですよね。
住吉神社参拝
朱が美しい住吉神社の本殿。
これは元和9年(1623)に福岡藩主の黒田長政が再建しました。
いや黒田長政って、同じ筑前一之宮の筥崎宮にある重要文化財の一之鳥居も建設していたじゃないですか! こういう繋がりを発見できるのが歴史の面白いところですよね。
先に御朱印帳を預けて、書いてもらっている間に参拝しましょう。
しかし社務所のクスノキが立派すぎる。
禊払いによって生まれたとされる住吉三神。
その由来から「心身の清浄」によってあらゆる災いから守護する神として信仰されています。
また住吉神社は相撲と縁が深く、2019年にはあの横綱白鵬がこの場所で土俵入りを奉納しました。
古代力士像の手相が「力」の字となっており、触れることでその力が受け取れるとされます。
最後に
帰りましょう。
しかし晴れの日、緑、神社は最強の組み合わせですね。
海に関わる住吉神社、その最古がなぜビジネス街に?
筥崎宮と同じ神功皇后を祀っているのはどんなゆかりあってのこと?
など様々な疑問を解消することができとても楽しかったです。
歴史に触れながら美しい景色や本殿を見、神徳にもあやかってとても充実した参拝でした( ᐢ ᵕ ᐢ )
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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