≪61日目≫麓からは姿も拝めぬ深山「平ヶ岳」!(新潟県魚沼市→福島県南会津郡檜枝岐村)

2024-10-6

百名山バイク旅95座目「平ヶ岳

尾瀬ヶ原の北方にそびえる平ヶ岳は多雪地帯の奥深くにあるだけに周囲の山上からでなくてはその姿を拝むことすらできない深山。

鷹ノ巣からの登山はコースタイム12時間というロングコースです。そんな山を今回は「グループ登山」!

今週いっぱいはグズった天気が続いており今日も天気が崩れるかもしれないと思いながら臨んだ登山でしたが、午前3時に空を見上げたら雲ひとつない星空で勝ちを確信。山頂でも晴れてくれて最高の登山となりました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

目次

平ヶ岳登山

3:15 鷹ノ巣登山口

おはようございます。平ヶ岳登山の日です。

いつもよりもだいぶ早い3時スタートの登山ですがそれもそのはず。平ヶ岳は道中テント場も山小屋もなく、日帰りで登らなければならない百名山の中では最長の山でしたからね(過去形)

現在は短縮登山道が使えない皇海山のアンポンタンのほうがコースタイムは長いのですがそれでもコースタイム12時間というタフな山行を強いられる平ヶ岳。早出に越したことはありません。

それと今回はグループ登山ですから時間に余裕はもっておいた方がゆとりある登山ができるというものです。

そう、今回はグループ登山なのです( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

登山口で待ち合わせをしていたのはUさんMさんのお二方。日本一周中に登った幌尻岳でお会いした方々です( •̀ᴗ•́  )

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「日本一周で大変だったことは?」と聞かれて真っ先に挙がるのが幌尻岳登山。その山中でお会いしたお二人とは北海道以外でも何度かお会いして行動を共にしてきました。

今回はちょうど尾瀬エリアの山を攻略している最中という事で「平ヶ岳に一緒に登ろう」と約束をしていたんですよね。天気が心配でしたが何とかこの日曜日は行けそうだという事で今回の登山が実現しました。この旅中にまたお二人と登れる機会がつくれて本当に良かったですね( ˶´ヮ`˵ )

そんなこんなで今回は三人一組の登山。張り切って参りましょう!

といっても3時スタートですから序盤は景色を楽しむことも無く、写真もほとんどありません。その分おしゃべりができてグループ登山さまさまといった時間の使い方ができました。ソロだと黙々とナイトハイクをすることになるので完全に修行といった山登りになりますからね。

5:30 下台倉山

2時間ちょっと歩いて下台倉山に到着。痩せ尾根や鎖場など通らされてけっこうハードな序盤戦でした。

ここらへんから明るくなってあたりの景色も見えるようになってきました。スタート時は星もはっきり見えるくらいに晴れていましたが、朝日が差すころになると蓋をしたような雲に覆われてどんよりとした雰囲気。結局曇りかと少しがっかりしましたが……

これはこれで幽玄な雰囲気がたまりませんね。魅せてくれるじゃないですか平ヶ岳。

紅葉はようやく色づき始めたという頃でしょうか。今年紅葉遅くありません?

左手に雲海を楽しみながら

曇った稜線を歩き進めていきます。

6:35 台倉清水

水場ポイントの台倉清水で小休止。

これ以降から木道が出てきますがまぁ~これが滑る滑る!

木道があることが完全に有難迷惑になっています。゚(゚^ω^゚)゚。

気を付けていても滑る木道におびえながら慎重に進んでいきます。それでも滑りますが(๑-﹏-๑)

木道エリアを抜けたところで再び休憩です。精神的にも疲れました(;’∀’)

というかめっちゃ晴れだしましたね。さっきまでの雲はいずこへ。どピーカンですよ。

鬼絶景で笑う。

双耳峰が特徴的なあの山は燧ヶ岳ですね。東北最高峰にして尾瀬の盟主。堂々たる威容ですね。登るのが楽しみです。

これだけ景色がいいと歩いているだけで楽しいですね。

平ヶ岳のピークもようやく見えてきました。ここまで登ってようやく姿を拝めるという深山。プレミア感が他の山よりも大きいです。

大地がそのまま天上に浮かんだかのような山頂。というかマジで平らな大地が隆起して平ヶ岳になったと考えられているんですよね。その名に偽りなし。

8:25 池ノ岳(姫ノ池)

見事!

見事すぎるでしょう!

この池塘と平ヶ岳の組み合わせよ。感動した!(小泉純一郎)

思わず小泉元首相になってしまうくらい感動する景色。シャッターが止まりません。

ひとしきり写真撮影を楽しんだらようやく平ヶ岳のピークに向かって再出発。眼福とはこのことでしたね。

こちらの木道は滑らなくて安心安全。サクサク進むことができました。

8:55 平ヶ岳山頂

9時前に平ヶ岳山頂に到着。山頂自体には展望がありませんね。西吾妻山を思い出しました。

山頂から2,3分進むともっと開けたところに出られるので山頂の景色を楽しむならこちらの方がいいですね。

頂上部にして池塘が広がるこの平たさ。まさに平ヶ岳。

長い道のりでしたがそれに見合う絶景を見せてくれました。とても好きになりましたね平ヶ岳。

ここらへんで大休止。お昼ご飯タイムといきます。山頂はかなり賑わっていて落ち着いて休憩という雰囲気でもありませんが。

平ヶ岳ほどの深山でも登山客はかなり多いのです。私たちが登ってきた鷹ノ巣コースとは別のプリンスルートのおかげですね。

この山には昭和61年に現天皇陛下が登るために開削された中ノ岐コース(通称:プリンスルート)がありこちらはコースタイム6時間ほどで登ることができるのです。

……プリンスルートを通行するためには銀山平での宿泊が必要になりますが。

プリンスルートは鷹ノ巣コースの半分の時間で登れるということでツアー客や中高年の登山客を中心にメインコースとなりつつありますが、麓から拝むことすらできないこの平ヶ岳の奥深さを味わうには鷹ノ巣から登りたいところですね。宿予約とれねーし(本音)

お昼ご飯を食べて体力も回復。景色も十分楽しんだのでそろそろ下山しましょう。

ぬるぬる木道や序盤の急登を下りていくことを考えると「やっと下山か~!」と気を抜くわけにもいかないのですが(^-^;

プリンスルートを戻っていく団体さんを見ると少し羨ましく感じたり……。単純にどんなルートか気になるので一度は登ってみたいコースですよね。宿の予約がねぇ……。

姫ノ池に戻ってきた頃には山頂が雲に吞まれていました。いいタイミングで登頂できていたようですね。

撮れ高は十分。あとはケガしないように慎重に下るのみです。相変わらず木道は滑る!。゚(゚^ω^゚)゚。

行きは暗くて見えなかった景色も下山時はよく見えます。

こんなところを良く暗い中登ってこられましたね。飯豊山の剣ヶ峰を思い出します。

ヘトヘトになりながらもトラブルなく無事に……

14:05 下山完了!

下山!

お疲れ様でした! これでコースタイム二桁時間の厄介な日帰り山は全部終わりましたね。残りの山は全部らくらく登れることでしょう(フラグ)

檜枝岐村へ移動

道の駅「尾瀬檜枝岐」

下山したら次は檜枝岐村へ移動します。平ヶ岳登山口付近は温泉も電波もありませんからね。

檜枝岐村は次なる山「会津駒ヶ岳」の登山口でもあります。温泉もいくつかあって拠点にするにはもってこいです。また明日から天気が怪しいですからね。本当に今日は奇跡的な晴れ日でした。

道の駅「尾瀬檜枝岐」にバイクを停めたらUさんの車に乗せて頂いて近くのレストランで早めの夕食を頂きました。あした天気というログハウスの料理屋さん。雰囲気がめちゃくちゃ良かったですね。

ご飯大盛のカレーライスをいただきました。登山後ということもありぺろりと完食。ご馳走様でした( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

食後は道の駅「尾瀬檜枝岐」にリターン。隣に温泉施設があるのでここで風呂に入ります。

営業時間がかなり短いですね。17時過ぎに入ったのでちょっとギリギリでした。

お風呂から上がったらここでUさん、Mさんとはお別れです。お会いするのは本当にちょうど一年ぶりくらい。久々に一緒に登山ができてとても楽しかったです。お二人は静岡にお住まいですからまた会う機会はいくらでもありそうですね。次なる再会をまた楽しみにしております( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

・・・・・・

そうして道の駅で別れた後「今日どうやって夜を越そうかな~」とバイクの前で考えていると

すみません、ほこからさんですか?

と声をかけられてビックリ。なんとフォロワーさんでした( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

ほこから

よく私だって分かりましたね笑

アロハシャツとバイクで分かりました

笑う。荷物沢山のバイクはともかくいつも着ているアロハでも認知されていたようです。

予期せぬフォロワーさんとの遭遇でイベント沢山の一日になりましたね。フォロワーさんは友人と燧ヶ岳・会津駒ヶ岳の縦走をしていたようです。このふたつを一度に登るとなるとこんな時間になるのも納得ですね。

残りの山も気を付けて行ってください( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

と応援して頂いてお別れしました。ご縁ですねぇ。

まさかの出会いで今日が締まりました。こういうことがあるから旅は楽しいですね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )











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