北穂高岳南峰・北穂高岳 / fawtさんの北穂高岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
先週千畳敷カールの紅葉を見てから紅葉狩り欲が非常に高まっておりました。同様のカール地での紅葉といえば涸沢カールを置いて話はできません。ということで今回は涸沢カールへ紅葉狩りです。
本日は車移動。涸沢カールへの起点上高地はマイカー規制がかかっていますので、沢渡駐車場へ車を停めたらバスで上高地に向かいます。沢渡駐車場には前日入りして車中泊して翌日に備えました。もう防寒をしっかりしないと凍えますね。
早朝のさわんどバスターミナル
券売機が動くのが5時なので10分前に行けばいいやと思ってバスターミナルに向かうと……
冗談でしょう? なんですかこの行列は。
長蛇の列が
どこまでも伸びて
建物回って券売機まで一周しているじゃありませんか!
私は今回が初めての上高地だったのですが、いや紅葉シーズンの込み具合を舐めていました。10分前に行ったところですぐチケットが買える人数ではありませんね。大人しく並びましょう。
18:10
1時間ほど並んでようやくバスのチケットが買えました…… コミックマーケットを思い出す列でしたね。まだ登山口にも立っていないのにゲッソリです(๑-﹏-๑)
到着! 上高地バスターミナル
40分ほどバスに揺られて上高地バスターミナルに到着です! 登山口に立つと元気いっぱいになりました! 天気も良いですし、初めての上高地、涸沢カールにワクワクが止まりません!
7:10 出発
河童橋
5分ほど歩けば上高地のシンボル河童橋が見えてきました。いままで何度もネットで見た景色ですがやはり実際に自分の目で見ると感動しますね。私は上高地にやって来たぞ! とテンションアゲアゲです。
まずはここから明神館へ向かいます。
晴天の上高地は目に飽きが来ませんね。歩いているだけで楽しいです。
穂高の見事なことよ……
明神前の水たまりが凪いで水鏡になっていました。自然の芸術は癒されます……
明神館
8:00
明神館に到着です。少し休憩したら徳沢へと向かいます。
プチ渡渉。
美しすぎる! 青と緑の美しさ! こんな色の川そうそうお目にかかれません。
全力で癒しに来ていますね。生命力に溢れる登山道、堪能させてもらっています。
皆さん写真を撮るために立ち止まっています。シャッター止まりませんよね。私もです( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
徳沢
8:55 徳沢
立派な小屋ですね。道草を食いたいところですが我慢我慢。下山時に寄らせてもらいましょう。
次は横尾に向かいます。
9:10 新村橋
徳沢と横尾の間にあるこの橋、私の通るルートではないのですが寄り道欲が抑えられずちょっと渡ってみることに。
ちなみにこの新村橋を渡ると、屏風のコルを経て涸沢カールに至るパノラマコースに入ります。こちらも目的の涸沢カールに行けるのですが、私は初めての上高地ということで、登山強度の低い横尾経由で向かう計画にしました。
寄り道終了。横尾へ向かいましょう。
横尾
9:50 横尾
横尾大橋を渡るといよいよ登山といった様相。上高地バスターミナルからここ横尾までは起伏も少なくハイキングという感じでしたが、ここからは傾斜もついて楽々山行とはいかないようです。
横尾は憧れの槍ヶ岳への分岐でもあります。いつかここから槍方面へ向かってみたいですね。来年かなぁ……
横尾大橋を渡ると~
すぐに屏風岩が見えてきました。
迫力満点。
11:15 本谷橋
休憩適地ですね。ここから涸沢カールまでは2時間弱。登りもきつくなるということで一息入れられている方が沢山いました。
つり橋の揺れがかなり大きくてとても楽しいです( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
ようやく登山が始まったという感じ。これまでがゆるい傾斜だったのでいきなり疲れます……
しかし同時に山も色づいてきました。涸沢の紅葉への期待が高まりますね。
いやもうすでに良い。
秋の山は本当に美しいです。
小屋とヒュッテへの分岐。小屋側へ進みます。どちらに進んでも大して変わらないのですけどね。
赤色が鮮やか~! 紅葉にメロメロです。
初めての涸沢カール
12:50 涸沢カール到着
言葉もないです。素ン晴らしい。「涸沢の紅葉を見ずして穂高を語るべからず」との有名な文言がありますが確かにこれはそれだけのことを言いたくなる気持ちも分かります。
まあ私は穂高連峰のどれにも登ったことがないので、涸沢の紅葉を見ても語るべき穂高を知らないのですけど( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
幕営と行きましょう。昼過ぎですともうよさげな場所はすでにテントが張られています。テント土台用のコンパネもレンタルされ尽くしていて借りられませんでした。ちょっと岩がゴロゴロして窮屈ですが雨風しのげれば良いでしょう。もう今は飯を食べてテントで横になりたいという欲求しかありません。なんだかんだと6時間以上行動していますからね。
それにしても最高のロケーション。こんなところでテント泊させてもらって良いのですかという気持ちです。
食事はジップロックに入れて持ってきたカレーメシ×2です。ボリューム満点。
コッヘルのカレーはフランスパンでよそって綺麗にします。パンも美味くて一石二鳥ですね。不満点はフランスパン一本持ってくるのは非常に邪魔だということですね…… 次は4,5切れスライスして持ってくることにしましょう。
カメラ機材と間食だけ持ってふらふら散歩します。
涸沢小屋の大展望テラスへ。こんな贅沢な眺めのテラス、最高か。
私の語彙では美しいとしか表現できません( ᐢ ᵕ ᐢ )
涸沢カールに到着してから3時間弱ダラダラ。北穂高へ続く坂道が見えたのでもっと高いところから涸沢カールを撮ろうと少し登ることに。
先ほどいた涸沢小屋も入れてパシャリ。なかなか良いです。でももっと上から撮ってみたいですね。
もう少し上へ……
もう少し上へ……
北穂高岳登山開始(!?)
15:30
涸沢カール撮るために北穂高への道を登っていたらふと「このまま登り切れるのでは」という考えが浮かんできまして…… さすがにどうだろうと、20分くらい悩んでいたのですが、涸沢カールから北穂高岳までは約2時間ちょっと。今から出れば日没までに登頂できるので北穂から夕焼けが見れるかもしれないぞ! と思ったら登り始めていました。
涸沢カールに来るだけでもう十分な登山なのにと、非ッッッ常に葛藤しましたが食事もたらふく食べた。3時間休憩した。天候良好。気力十分。ということでGOサイン。今思うと良い登り方ではないなと感じています……
期せずして始まった北穂高岳登山。私にとって初めての穂高連峰になります。上高地~涸沢カールの登山道と違って浮石だらけのガレガレ場。気が抜けませんねぇ。
しかし前穂の雄々しさから
呑み込まれそうな涸沢カール。非常にカッコいいです。
穂高岳山荘がちらり
すごいところに建っていますよね。
暗くなってきましたね。あっという間に時間は過ぎていきます。
2時間近く登ったところで北穂高岳のテントサイトが見えてきました。本当に見たとき笑ってしまったんですよね。どんな幕営地ですか。
テントが見えてきたので山頂はもうすぐかなと思ったら、ここから20分くらい歩いてようやく山頂ですしまあまあ離れているなと。
18:00 北穂高岳登頂
初めての穂高連峰の一角、とてもうれしいですが夕景を期待してきてみればこのガス。悲しい。
山頂すぐ下の北穂高小屋へ。
晴れていれば最高の景色なのでしょうね……
日が落ちて冷え込んできました。行動食たべてナルゲンの中のアクエリアスをすべて熱湯に変え湯たんぽにします。暖を取ったら下山開始です。ここからの下山、かなり億劫です……
北穂高岳下山
18:20
下山開始小屋泊がこれほどうらやましく感じる瞬間があるとは。
登りでは何ともなかった鎖場や梯子も日が落ちると緊張感増します。安全第一にゆっくり下りていきましょう。
風がなかったので動いているとむしろ熱いくらいでした。こうなると湯たんぽナルゲンが邪魔ですね(ショルダーハーネスに装着していてほんのり暖かい)。
20:20
涸沢小屋が見えるところまで下ってきました。ここまでちょうど2時間。下山なのに登りと同じくらい時間がかかってしまいました。せっかく登って夕焼けも見れなかったでは面白くないのでここで星を撮ることにします。
夜は最高に晴れているのですよね……!
まさに満天の星空! いくらでも居座って撮ってしまいます。
これは天の川なのでしょうか……!? こんなに星が撮りやすいのはカメラを始めてから初のことです! たのしい!
疲労困憊 就寝
20:40
撮影に満足したところで涸沢カールに下りてきました。テント場を目にするとどっと疲れが。もう今はただただ寝たいです……
涸沢のモルゲンロートを最も楽しみに今回やって来たので寝過ごさないように就寝とします。おやすみなさい。
二日目朝 涸沢のモルゲンロート
4:50
新しい朝が来ました。テントから天気を確認。快晴のようですね!
真っ赤なモルゲンロートが期待できます
まだまだ寒いので目覚めの一発にアツアツの紅茶をキメます。
5:30
寒がりなので寒い早朝にテントの外に出るのがかなり労力です(๑-﹏-๑)
皆さんお早い。
朝日が昇る前のこのドキドキたまりませんね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
陽がうっすら差し込んできました。さて山は焼けるか・・・・・・
5:40 日の出
美しいッッッ!!!!!!!!!!!!
ほかの方も全員モルゲンロートに夢中です
こんなに赤いモルゲンロートを見たのは人生で初めてでシャッターが止まりません!
昨日訪れた北穂高小屋も赤く照らされています。穂高の山々から見るとこの朝日はどのような景色なのでしょう。興味が尽きません。
陽の当たり方で同じ山でもここまで色が変化するのかと感動&驚愕しっぱなしです。
5:55
赤みが薄まってきました。深紅のモルゲンロートの時間が終わります。
「美しい……」の言葉以外出てきません。最高の景色、眼福でした。こういう体験ができるから山はやめられませんね。
涸沢カール下山
7:10
日も完全に登りました。朝食と撤収を済ませて下山開始です。
結局昨日は寄らなかった涸沢ヒュッテをチラ見して帰ります( ᐢ ᵕ ᐢ )
次回はパノラマ売店の堪能してみたいですね。次にやりたいことがどんどん出てくる。一度の訪問なんかでは楽しみ尽くせない最高の山だと思いました。
こんな気持ちのいい朝がありますか。山行で疲れているはずなのに気力がモリモリ湧いてきます。
9:30 横尾
かなり遅めのペースで横尾に到着。7時ごろに涸沢から下山を始めるとかなり混んでいて渋滞気味でした。
10:50 徳沢
少し長めの休憩を。ソフトクリームが人気の徳澤園。下山の時は絶対ソフトクリームを食べようと決めていたのです( ˶´⚰︎`˵ )
なんとおしゃれな雰囲気の小屋ですか。
そしてソフトクリームが濃くてめちゃくちゃうまい! 大満足です。
休憩を終えたら明神館へ。水と緑が美しくて全く飽きが来ません。
12:00 明神館
青天を衝く明神岳、雄々しい……
ここまでくればゴールはあと少し
清水橋を渡れば……
12:40
河童橋まで戻ってきました!
どっしり構えた焼岳がカッコいいです。自分が登った山をほかの所から見るのは楽しいですよね。
河童橋をはさんで拝む穂高の面々には圧倒されます。
橋の上からも。
梓川が綺麗すぎるでしょう。
いくらでも時間が潰せてしまいますがバスの時間も近いので帰ります。いやあ名残惜しい。
13:40 さわんどバスターミナル
ここまできて真に下山したという気分。二日間長かったようなあっという間だったような。
振り返り
北穂高まで登ったのは完全に計算違いで、考えていたよりも非常に体力的に疲れる登山となってしまいましたが、終わってみればそれも良い思い出。穂高連峰への憧れが高まる登山にもなりました。横尾からの槍沢ルートをたどれば槍ヶ岳にも行けますし、涸沢カールを主目的とした登山でしたが、上高地から派生して登れる様々な未踏の山への意欲を高められた山行でした。冬の北アルプスを登れる技量はありませんので再訪は来年の夏となるでしょうが、この長い待期期間もまた気持ちを逸らせてソワソワするやらワクワクするやらの複雑で楽しい気持ちにさせてくれます。ともあれテント泊での涸沢カールの紅葉狩り。天気よし景色よしで文句の付け所のない登山でした。
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