2023-9-18
南アルプス大縦走を終えてあとは甲府に置いてきた自転車を回収して旅を続けるだけ……なのですがなんと今度は中央アルプス編に突入!南アルプスから下りて街に出たら目の前に中央アルプスがあるんですもん。これは天の導きです。という事で日本アルプス最後の山脈、中央アルプスに登ってから自転車は回収します。イタズラされていないかだけが本当に心配です。゚(゚^ω^゚)゚。
いざ中央アルプスへ
駒ヶ根駅
駒ヶ根駅近くの駅北公園で野宿。今の時期だと駒ヶ根駅発の駒ヶ根ロープウェイ行きバスの始発は5時ですからかなり早起きしました。
駒ヶ根駅に着いたのが4:55という超ギリギリ。30分ごとにバスは出ているので次の便でもいいかなと思ってはいましたが。
まあ間に合うのであれば急ぎます。自販機で飲み物を買うのと、駅のコインロッカーに不要な装備をお預け。駒ヶ根駅にコインロッカーがあって本当に助かりました。
14泊した南アルプス縦走の時の装備のままですから、そのまま中央アルプスへ入るにはあまりに無駄が多すぎます。中央アルプス編は北アや南アほど大掛かりにはならないので予定では一泊二日の山行です。
しらび平駅
バスに乗り込んで定刻通り5時に出発。こんな時間からバスが動いているのは助かりますね。50分ほどバスに揺られたら駒ヶ根ロープウェイしらび平駅に到着です。今日は月曜日ですが9月の三連休の最終日なので人がかなり多いですね。ロープウェイを使用しての木曽駒ヶ岳登山であれば余裕をもって日帰りできるので納得の込み具合です。さすがに宿泊が必要になる空木岳方面は人が少なくなるとは思いますが果たして……。
ロープウェイのチケットを購入したら列に並んで待ちます。ここからロープウェイで標高を950m稼いだら登山口の千畳敷駅に到着です。
千畳敷駅
約7分30秒の乗車時間で千畳敷駅に到着です。
始発の千畳敷駅は朝陽がまぶしいわい……( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
千畳敷駅で登山届を出したらーー
駅の外に飛び出します。出た瞬間、登山客を迎えてくれるのは中央アルプスの峻峰『宝剣岳』。久しぶりですね宝剣。相変わらずカッコいい……。宝剣岳の名前は近代になって呼ばれるようになった名前で、江戸時代後期の絵図には錫杖嶽と記されていた山です。どこから見ても鋭くとがった三角錐が特徴的な山ですね。今回も登る予定ですよ( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
千畳敷駅の展望台からは壁の様な南アルプスが一望できます。
つい最近まで登っていた南アルプス。縦走終えた後に千畳敷駅からこうして眺めるとすごく不思議な気持ちになります。この山脈を歩き通したんですねぇ……。
富士山はだいぶ隠れていますけどそれでも丸わかりで笑いますね。
縦走開始前に駒ヶ岳神社でお参りしてから歩きだしましょう。二礼二拍手一礼。お参りが終わったらいざ!
中央アルプス縦走 木曽駒ケ岳編
7:00 千畳敷駅
千畳敷駅前は千畳敷カールでここは紅葉の超名所。木曽駒ヶ岳まで行かなくてもこの千畳敷カールを眺めるだけで満足感は高いですし、実際そういう登山客も多いです。9月の三連休だと紅葉シーズンにはちょっと早いのでまだまだ緑でいっぱいですね。
連休の最終日という事でここら辺は特に人が多い。木曽駒ヶ岳に行く為にはこのカールを登ってカールを越えなくてはいけませんが人が多すぎてちょっぴり渋滞気味です。
7:35 乗越浄土
立ち止まっている団体さんを何組か抜かせてもらって30分ほどでカールを登り切った乗越浄土に到着。二年前に登った時は千畳敷駅から乗越浄土まで一時間以上かかりましたが、今回はだいぶサクサクと登ることができました。さすがに成長しているようです。嬉しい( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
乗越浄土まで来ると空の領域に来たなと感じますね。この高度感、最高です。
宝剣山荘を通り抜けまして
小ピークの中岳を目指します。といっても相対的に小ピークなだけで中岳は2925mもあるんですけどね(。◔‸◔。)
振り返ると三ノ沢岳も綺麗な形をしておるわい。
そこから視線を少し左にやるとこの天を衝く荒々しい山ですよ。
これが先ほど私を出迎えてくれた宝剣岳くん(2931m)。登頂するのにちょい注意が必要な岩登りを伴う山です。木曽駒ヶ岳に登ったら次はお前だ。
7:50 中岳
乗越浄土から20分ほどで中岳登頂。
そこから見える目の前のピークが百名山である木曽駒ヶ岳です。鞍部に見えるのは頂上山荘。二年前に木曽駒ヶ岳に来たときはここでテントを張りました。
今回はまだまだ歩くのでここではなく別のところで幕営します。
そうしたら木曽駒ヶ岳への最期の登りです。ちょいちょい立ち止まって振り返るとこの絶景ですよ。中央アルプス、やるね!
ちなみに西側に目をやると御嶽山が見えます。前回来たときはこれが御嶽山だとは気づきませんでしたね。今は分かります。自分が登った山ですから( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
8:00 木曽駒ヶ岳
ということで頂上山荘から10分もせずに木曽駒ヶ岳登頂です!
中央アルプスこと木曽山脈の盟主である木曽駒ヶ岳は当然、中アの最高峰(2956m)。伊那谷では西駒ヶ岳とも呼ばれているのだとか。じゃあ東駒ヶ岳は?というとアイツです。甲斐駒ヶ岳。
山頂には木曽駒ヶ嶽神社の奥社があります。この先の安全も祈って参拝。
記念に自撮りもしておきましょう。前回来たときは木曽駒ヶ岳ガスっていたんですよね。その分も景色を楽しんで写真を撮ろうと思います。
いや、景色良すぎますね。宝剣がカッコいいのか……?
次はこの宝剣岳へと参ります。木曽駒山頂で30分くらい使いましたね。そろそろ動きますか。
木曾駒ヶ岳を下って頂上山荘でトイレ休憩。
ソーラーパネルも出します。昨日充電のためにガストに籠りましたがデバイスたち全部はフル充電できなかったんですよね。普段使っている4ポートの充電器を持っていなかったので。
流石にこのデカイ充電器を半月の縦走には持って行かないですからね。
休憩を済ませたら行動再開。中岳を越えて宝剣岳へ向かいます。
山頂に立っている人がいますね。宝剣岳の山頂に立つのは結構怖いんですよ。前回やったので今回はわざわざ危険は犯しません。
宝剣岳に至るルートは破線ルート(一般登山道と比べてリスクが高い)。油断せずに行きましょう。
鎖場登場。こう見ると険しい山ですよね宝剣岳。
険しいですがそこまで長い登りではないのでサクッと登頂。
9:35 宝剣岳
人生二度目の宝剣岳登頂です!
山頂に居たおじさんに写真を撮ってもらいました。前回はこの岩の上に立ちましたが今回は気が乗りません。不要なリスクすぎる……。
さあ前回はここから来た道を戻って頂上山荘でテント泊したわけですが、今回は南下して中央アルプスもう一つの百名山『空木岳』を目指します。
宝剣岳で危ないのは極楽平側なんですよね。両端が切れ落ちた登山道。足を踏み外そうものなら……怖い怖い:;(∩´﹏`∩);:
鎖などしっかりついているので急がず一歩一歩確実に進んでいきましょう。
ただ、危ないものほど美しいのが世の常。美しいバラに棘があるのではない。棘があるからバラは美しいのだ。
この岩のトンネル、ザックがデカいと通過するのに苦労します。かなり身をかがめないと引っ掛かってしまって進めませんでした。登山中はしゃがむのが億劫なんですよねぇ。
鎖をせっせと登っていきます。
三ノ沢分岐あたりに来ると危ないエリアは大体抜けましたね。
まだ10時だというのにもうガスってきました。撮れ高的には今日はもう十分なので雨さえ降らないのであれば良いですけどね。
10:15 極楽平
極楽平に着いたらあたりは真っ白。
島田娘あたりでちょいガスが晴れてきました。
南西に見える三ノ沢岳、ノーマークでしたがめちゃくちゃカッコいいですね。主稜線から離れているのが惜しいですが。
ガスったり晴れたりの尾根歩きをまったり歩いていきます。アップダウンが多くて大変なのでバテ無いペースで参りましょう。
11:20 濁沢大峰
鞍部から登り返すと巨岩が折り重なる濁沢大峰につきます。何も見えぬ。
12:20 檜尾岳
濁沢大峰からもアップダウン。一時間ほど歩いて檜尾岳に到着です。今日最後のピークですからいい画が撮りたいなと待っていると
応えてくれます中央アルプス( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
後ろに見えているのが今日の宿泊地、檜尾小屋。一旦主稜線から離れてこの小屋を目指します。
明日はこの道を行くんですね。また大変そうです。空木岳が中央アルプスの奥にあり過ぎてなかなか容易にはたどり着けません。そんな山にこの旅中に登れるのはラッキーでもありますが。
受付のために小屋に行かなくてはいけないんですけど、テント場はこのようにだいぶ手前にあるんですよね。
12:55 檜尾小屋
檜尾小屋に到着したらすぐテントの受付。テント一張り2000円です。
ここはトイレが特殊ですね。ブースでビニールに用を足して、もらった凝固剤で固めて捨てるという人手間かかる方式。あまり催したくない喃……。
テント場に戻って幕営する前に水を汲みましょう。檜尾小屋前にザックを置いていきます。小屋から登山道を檜尾登山口側に5分ほど下ると水場があります。
何度も来るのは面倒ですね。一度で済むようすべての容器を満タンにしていきます。計5L( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
水を汲んで檜尾小屋に戻ります。空木岳にかかっていたガスが少し晴れて全貌が見えています。なかなかタフそうな山だ……。明日の対戦が楽しみですね。
明日の行程は長いので早く寝てしまいましょう。テント場に行ってテントを張ったら食事を済ませて16時過ぎごろに就寝。南アルプス縦走と同じ生活リズムで行きます。といっても計画通りなら明日には下山なので今日が最後の生活リズムですが( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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