【131日目】出羽富士『鳥海山』と一之宮『鳥海山大物忌神社』

2022-9-26

本日は百名山登山に一之宮参拝。そしれそれら二つが鳥海山という一つのもので繋がっているんですから気持ちいいですよね。登って詣って大忙しの131日目スタートです。

目次

出羽富士『鳥海山』

6:40 登山開始

さあ行きましょう山登り。

本日登る山は出羽富士の異名で呼ばれる鳥海山。東北第二の高峰であり、その山体は秋田と山形を隔てています。

山頂がどちらにあるか秋田と山形で争いになることが多々あったそう。宮崎と鹿児島における霧島じゃないですか笑(私は宮崎出身です)。

麓には『鳥海山大物忌神社』があり鳥海山そのものが御神体となっている信仰の山でもあります。

昨日、信じられないくらい苦労させられた鳥海ブルーラインの最高峰であるここ鉾立から登山スタートです。ここから展望台までは舗装道路なので足を取られることもありませんね。舗装路は下りで足にクるのですが(๑-﹏-๑)

7:00 鉾立展望台

鉾立展望台到着。寄り道ですが景色を楽しんでいくとします。

石段を上がるとそこはーー

ああ~いいですね。

朝の澄んだ空気が遠く鳥海山までの素晴らしい展望を開いてくれています。というか遠いな鳥海山(。◔‸◔。)

登山口がまだまだ視界に収まる高度。ウォーミングアップですね。

進んでいきましょう。

8:00 賽の河原

中々インパクトのある地名『賽の河原』。

鉾立から続いていた石段は、この賽の河原で一旦途切れます。8月頃までは雪渓が残あるので給水できるようなのですが……9月も下旬となると流石に枯れてしまっていますね。

賽の河原でケルン(積み石)は洒落が効いとるわい……。

賽の河原

三途の川の手前。親より先に亡くなった子供たちがここで石を積み上げる。積んだ石は鬼に蹴散らされる。ひどい……。

ケルン

分岐点などの登山道における重要な地点に積み上げられた石。目印となる。

8:25 御浜

御浜小屋到着。ここでで吹浦口、長坂道の登山道と合流します。
他の登山客の姿も増えてきましたね。

ここからしばらくすこし歩けば

鳥海山本体、その全容が確認できます。

雲が這ってきました。山頂さえ隠さなければいくら上がって来ても構いませんよ( •̀ᴗ•́  )

こう見ると浅いというか、なだらかな山のように思えますが……

寄ってみると……

この傾斜です。゚(゚^ω^゚)゚。

ぱっと見の印象以上に険しい山なんですよね。岩登りの様なクライミング要素はありませんが、注意深く登っていかないといけません。

おーおー人の小さき事よ( •̀ᴗ•́  )

9:20 《千蛇谷ルート》《外輪山ルート》分岐

ここから先は千蛇谷(せんじゃだに)コース、外輪山コースに分かれます。どこから行くか迷いますね。

名前だけなら千蛇谷なのですが(カッコいいので)谷の名の通り一度下らねばなりません。鳥海山のピークを視界に収めながら登りたいので外輪山コースから行くことにします。帰りは千蛇谷通って下山しましょうか。

振り返ると中々の高度感。

外輪山はハイマツの生える尾根沿いの道となり、道も狭く注意が必要です。しかし見晴らしがよく何よりも千蛇谷の素晴らしい景観が楽しめます。

ここからだと山対人のスケールの違いがよくわかりますね。山の雄大さがはっきり見て取れます。千蛇谷から登る人たちはかなり大変そう……。

山頂直下の御室小屋が確認できるところまで来ました。

しかし外輪山コースは千蛇谷ほど高低差がありませんがグルっと回って山頂に至るので山頂はまだまだ先です。

雲はこれ以上あがってくる気配はありません。

雲海がいい感じですね。鳥の気分で空中散歩。まさに鳥海山。

望遠レンズだとすぐそこに小屋があるように感じますがまだまだ遠い(๑-﹏-๑)

山頂なんてすぐ登れるように感じてしまいますが、人とのスケール差を見ると果てない道だという印象を受けますよ。

人間の大きさこんなものですからね。
え、見えない?






これですこれ( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

良く登りますね登山客というのは……。

曇り空にも青色が差してきました。ますます山頂への期待が持てますね。

これが見たくて山登ってるんです!!!

ナイスな天気、ありがとうございます。

10:30 大清水・唐獅子平避難小屋 分岐

天空や……。

ここはどこなんです。標識がひっくり返っているのか擦り消えているのか。

10:40 七高山

七高山登頂!
最短で鳥海山のピークを獲るのであれば通らなくても良い山なのですが鳥海山のお隣の山という事で眺望すばらしいだろうと思い足を運びました。

すぐ目の前には鳥海山。

人が集まっていますね。
この鳥海山[新山]が目的地です。

七高山は最高の見晴らし。写真が撮り放題です。

空の山ですねここら辺は。雲の出方も良い。

雲海というようにまさに雲の海。溺れそうなくらい湧いています。

岩の山 鳥海山[新山]

山を登りに行くのではない。空を歩きに行くのだ……。

撮り飽きませんがいい加減鳥海山[新山]に向かいましょう。

新山・外輪分岐からはゴッツゴツの岩場。慎重に慎重に。

ここはまだ雪渓が残っているんですね。万年雪でしょうか。

頂上は近いですよ!

ほんとにね……。

この岩のデカさを伝えたかったですがちょうどいい人間がいませんでした。

11:25 鳥海山[新山]

ということで東北編6座目の鳥海山[新山]登頂です!
鳥になったかのような高度感。雲海の広がる展望。素晴らしい山です( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

外輪山コースを歩く人。

七高山。

広がる雲海。

どこを見ても楽しい風景です。

天気も良いとあっていくらでも山頂でまったりとしたくなります。
しかし下山して自転車で平地まで下りないといけませんからね。写真を満足いくまで撮ったら下山開始です。

岩場は登るより下るときが怖いもの。

どこを通らせるんだよと笑ってしまいますね(˃▿˂๑)

少し下っていくと、先ほど外輪山からみた御室小屋に到着します。

振り返ると鳥海山。写真だと険しそうに見えませんね。

さて鳥海山大物忌神社[本殿]もここにあります。参拝していきましょう。

一之宮たる鳥海山大物忌神社の本殿ですがつくりは簡素なもの。

賽銭箱もありません。お金はここに置いていけば良いでしょう。岩木山の鳥海山もこういう風に賽銭が散れていましたね。

合掌!


……さあ下山です。

12:10 下山開始

帰りは宣言通り千蛇谷から下ります。谷ですから下って登るのですが。
鳥海山の千蛇谷、全部名前が強い。鳥の海の山に千の蛇の谷て( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

外輪山から見るとかなり険しく思えた千蛇谷ですが一人称視点だとそこまで危なっかしいルートにも思えません。

道は狭いので登山客で詰まりがちです。

外輪山との分岐まで戻って来ました。ここからは登りでも通ったルートです。

しかし向きを変えると初めて見るような景色に感じるので新鮮ですね。

キワキワトラバース。

もうすぐ御浜小屋です。

( ,,`・ω・´)ンンン?

御浜ってこんなにきれいでしたっけ。行きよりはるかに素晴らしいです( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

小屋をスルーして……

さあさあ鉾立の駐車場が見えて来ました(˃▿˂๑)

14:30 下山完了

下山! お疲れさまでした!

無事下山したことを小屋の管理人さんに報告します。するとなんと30分ほど前に私にお客さんが来ていたという事を聞きます。

そのお客さんというのが昨日ヒルクライム中に水を差し入れてくださったおじさんです。昨日くださったお水が飲みかけのものだったことに私と別れてから気付いたとのこと。そのお詫びをしたいという事で、新しいお水や飴の入った差し入れを届けに来てくださったらしいのです。恐縮してしまう:;(∩´﹏`∩);:

30分前に帰ってしまったようなのでお会いすることができませんでしたが、この場でお礼を言わせて頂こうと思います。

差し入れありがとうございました( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

自転車の荷造りをしていると今度は登山客の御夫婦にコーラをごちそうになりました。もらい尽くしでなんだか申し訳ない気持ちになりますが、とてもうれしかったです。ありがとうございますm(__)m

荷造りも終わったらダウンヒル。下界へ向かいます。

さらば鳥海山。そして鉾立よ。
二度と自転車では来ません( •̀ᴗ•́  )

グッバイ秋田。

ハロー山形。

いい景色ですねぇ。登っている時は景色楽しむ余裕はありませんが、下りだと世界が美しく感じます( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

鳥海ブルーラインを下り切り、光の向こうへ行けばようやく下界です。

そして向かうはーー

出羽国一之宮『鳥海山大物忌神社』

出羽国一之宮鳥海山大物忌神社。鳥海山の何がクールって百名山にして一之宮というところですよね。私の旅のテーマにドンピシャ。

鳥海山祭祀の中心的存在となっている鳥海山大物忌神社。これは先ほど参拝してきた鳥海山山頂の『ご本殿』、そして二つの里宮『蕨岡口ノ宮』と『吹浦口ノ宮』で構成されています。いま来ているここは吹浦口ノ宮の境内です。

活火山である鳥海山はたびたび噴火し、異変があるたびに朝廷から奉幣があり鎮祭が行われました。

下拝殿

祭神は神社名の通り『大物忌神(おおものいみのかみ)』。神社に『忌』の字マジ? とおもってしまうインパクトの強い名前ですが、物忌みとは身を慎み不浄を避けることを表します。

古くから鳥海山自体が大物忌神であり、祭祀を疎かにすると噴火鳴動する恐るべき神として認識されていました。

また大物忌神は伊勢神宮の豊受大神と同神とされている神。社殿も伊勢と同じく20年ごとに建て替える式年造営の制となっています。

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カランカランが封じられているだと……。

参拝しましたら朱印をもらいましょう。最近の神社は書置きのところが多いですよね。

ご時世ではありますが書置きばかりだと朱印帳の意味を問いたくなります。全国の一之宮の朱印を収めて夏目友人帳のようにしたかったのですが書置きばかりだと少し張り合いがありません(๑-﹏-๑)

最近は朱印帳に直で書いてもらえるだけでうれしさを感じるようになりました。

この吹浦口ノ宮は鳥海山の神『大物忌神』と月山の神『月山神』を主祭神としているため『両所宮』と呼ばれています。

少し登るとその月山神社本殿と吹浦口ノ本殿があるのでそちらも参りましょうか。

石段あがって

拝殿到着。

二礼二拍手、と……。

なにか”降りて”きそうで物々しい雰囲気。

この境内の一番奥、最高所に月山神社本殿と吹浦口ノ本殿が並列して並んでいます。かつて鳥海山詣りの道者たちはこの本殿後ろの石段から山に向かったと言われています。

本殿まわりはこのようにタブノキで覆われていて鬱蒼としています。

暗い……。

よき参拝でした。自転車に戻り今日の寝床に向かいましょう。

道の駅 鳥海ふらっと

しばらく街中を走ってみ道の駅まで向かいます。

コンビニで晩飯を済ませたらすっかり日が落ちてしまいましたが本日の宿道の駅 鳥海ふらっとへ到着。

この道の駅も24時間開放の休憩室があるので夜を越すのに苦労はありませんね。東北の道の駅、旅人に優しすぎませんか。こんなに甘やかされると東北以外で旅ができなくなってしまいそうです( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

無料Wi-Fiも飛んでいて至れり尽くせり。

え……。

スマホ通信制限食らいました( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

おわった……。世の中そう旨い話ばかりではありません。

おとなしく寝て体力の回復に努めましょうかね。
ということで131日目終了です( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )











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