【342日目】北アルプスのピラミッド『常念岳』

2023-8-12

北アルプスの安曇野から西に連なるエリアは常念山脈と呼ばれる、槍・穂高連峰の展望が魅力的な縦走路。その中でも均整の取れたピラミッド型の山が百名山の一角『常念岳』です。コースタイムこそ10時間を超える日帰りには少し厳しい山ですが、鎖場や梯子などの急峻な岩場はほとんどありません。北アルプスビギナーにもおススメできる歩きやすい山です。そんな常念岳に今回は徒歩でアクセスして、そのままピストンで登山してきました。そうなると山の難易度もまた話が変わってくるのですが。゚(゚^ω^゚)゚。

目次

常念登山前にプチトラブル

マイカーも無ければバスも通っていない常念岳の登山口へアクセスするためには自力で向かうしかありません。という事で昨日の時点で穂高駅から登山口の一ノ沢を目指して歩いていました。雨も降らないだろうと適当なベンチで夜を越して朝5時に移動再開です。

穂高駅から一ノ沢までは12kmほど離れているので歩きだと大体3時間ちょっとかかるくらい。昨日で4kmは進んだのであと8km歩けば登山口です。7時には一ノ沢に到着しているはずです。そんなに悪くない時間。この常念岳はどうやってアクセスするか、それに苦心しましたが結局シンプルな策が一番ですね。

さて昨日はずっとサンダルで移動していましたが、今日は登山口についたらもうそのまま登り始めたいので最初から登山靴に履き替えておきますか。サンダルを片付けて、靴下を履いて、今度は登山靴を履いて、履い、は……

ほこから

は?












ほこから

靴下を忘れている!!!

そんなことある!?

登山に行くのに靴下を忘れるなんて初めてですよ。゚(゚^ω^゚)゚。
ここまでサンダルで来たのが仇となりました。最初から靴を履いていれば出発前に気づけたのに……!

いや、そんなたられば言っても仕方がありません。大事なのはどう対処するか。

2km戻ってコンビニで靴下を買います。゚(゚^ω^゚)゚。
昨日進んだ意味よ。しかし仕方がない。徒歩圏内にコンビニがあるだけありがたいと思っておきます。

昨日、夕食を取ったセブンイレブンまで戻って来ました。信じられないロスタイムよ。

朝日に照らされる靴下がまぶしい……。
ぺらっぺらの靴下ですがはだしよりはマシです。戒めの靴下になりますねこれは。゚(゚^ω^゚)゚。

再び今日のスタート地点に戻ってきたときには一時間経過。初っ端からやってくれる(自業自得)

ここからは黙々と歩くのみです。何台のタクシーに追い越されたか分かりませんね。

3時間ほど歩いてようやく駐車場が見えてきました。

一ノ沢登山口到着です。もうここまでで軽い登山を一つ終えた感じ。今からがスタートとは信じられませんね。

常念岳登山

9:00 一ノ沢登山口

ウォーミングアップは十分。かなり遅めのスタートにはなりましたがテント泊の予定なので十分明るいうちに山頂に着けるでしょう。

9:20 山の神

歩き始めて20分ほどで山の神。トチノキの大木の根元に祠が祀られています。山の神ですから手を合わせないわけにはいきませんね。合掌。

常念岳は沢がとても豊富。水に困ることはなさそうです。斜里岳を思い出す登山道ですね。

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【71日目】地獄の斜里岳&クリオネキャンプ場③(2022-7-28) かなり過酷な登山でした。クリオネから登山口の清岳荘までの往復が地獄過ぎる。大変勉強になった日です。戒めとしてね……

10:00 大滝

休憩適地の大滝ベンチ通過。

沢の水でびっしょびしょです( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
ここから斜度が少しきつくなります。

10:45 笠原沢

丸太橋で笠原沢を渡ります。

笠原沢を通過して明らかにルートをミスってることに気づきます。笠原沢を上がると沢が二股に別れていてその左に進んでしまいました。戻ってみると右のほうにピンクテープがちゃんとついていましたね(^-^;

11:20 胸突八丁

胸突八丁という名前の場所が急登でなかったことがあったろうか。いやない。

ここからは木道の急登です。木道なだけまだ良心的ですね。

11:35 最終水場

胸突八丁の終わりは早いです。15分ほど進んだら最終水場に到着。

休憩適地かつその名の通り最後の水場です。顔でも洗っておきますか( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

ここから常念乗越まではコメツガ林をジグザグに登っていく急登です。途中休憩用のベンチが3か所あります。

12:15 常念乗越

常念乗越に到着した時はもう正午過ぎ。ガスに追いつかれてしまいました。夏の午後はガスる。一度はこの定説が外れてくれてもいいのですがねぇ(´;ω;`)

靴下騒動の遅れが悔やまれます(。◔‸◔。)

常念乗越にはテント場と

すぐそばに常念小屋があります。先にテントの受付を済ませるかと小屋に近づくとなにやら茂みに人だかりができています。何事かと覗いてみると

動物に皆さん集まっていたようですね。

ほこから

なんだライチョウか

と思ったら

ピョコ!

うさちゃんやん!(੭ु *`∀´* )੭ु

山で兎は初めて見ました。初めての動物との遭遇はうれしいものですね。クマを除いて。゚(゚^ω^゚)゚。

さてうさちゃんも満足いくまで撮影したのでテントの受付を……しようと小屋に入ったのですが、気が変わって何もせずにそのまま出てきました。

今から明日の朝まで山の天気が良くない予報なんですよね。泊まっても夕焼けが拝めず、翌日濡れたテントを撤収しないといけないかもと考えるとテント泊する意欲がどんどん失せてきてしまいました。

なによりお盆シーズンという事で人が多すぎます。゚(゚^ω^゚)゚。
落ち着いた山時間を過ごせなさそうなのでテント泊案はいったん保留です。

まずは荷物だけおいて常念の頂を踏みましょう。その後に泊まるか下山するかは決めます。

岩の散らばったガレ場の斜面を登っていきます。一面ガスでまっ白。今日はもう晴れないでしょうね(๑-﹏-๑)

ガスった山の楽しみと言ったらもうライチョウしかないんですよ( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
今回も姿を見せてくれましたねサンダーバード。

かなりガスが濃かったので探すのに苦労しました。ピントも中々合いませんし。この写真も補正かけてライチョウを見やすくしているだけですしね(。◔‸◔。)

無補正だとこんな感じ。さすが霧に隠れて姿を現すライチョウよ。最近この鳥が出るときはいつもこんな感じです(・`_´・)

13:50 常念岳

50分ほど登って常念岳登頂です!

驚きの白さよ。゚(゚^ω^゚)゚。

槍・穂高連峰の大展望とは一体……。

最近ここまで山頂でガスった山行が無かったのでプチショックです。ノコノコと午後に登頂した私の落ち度ですが。

蝶ヶ岳方面から来た方かな?
そちらはすごい痩せ尾根渡って来るんですね。

展望が無いと特に観察することも無いので自撮りだけしておりますか。

下りている最中、ちょいちょいガスが切れるのですが大展望! という程ではなく。

常念乗越に戻るまでずっとこんな感じのお天気。

長野側は晴れているようですね。

常念乗越まで戻って来ました。さて泊まるかどうかの判断を下さねば。

テントはこの奥にもまだ晴れるスペースがあるので満員という事は無いのですが、かなり混んでいますね。

15:00 常念乗越より下山開始

下ります!

人の多さ+天気の悪さが一押しになりました。夕焼けが望めそうなら一泊しても良かったんですけどね。

無駄にテントを担いできただけになってしまいましたがまあ良いでしょう。登り3時間だったので下りは2時間ちょっとで行けるはず。5時過ぎに下山したとしてそこから3時間駅まで移動するので全然終電には間に合います。

17:10 一ノ沢登山口

そして目論見通りの17:10に下山。自分のペースをよくわかっておるわい。

まさか徒歩アクセスで常念岳を日帰りできるとは思いませんでした。また松本に戻ったら天気待ちすることになるのでここで一日撒いたくらいでは何の時間的恩恵も無いのですが。゚(゚^ω^゚)゚。

まあ下りられるなら下りるのが一番。北アルプスでもテント泊もタダではありませんし。

下山して30分ほど林道を下っていたら駐車場に座り込んでいるおじさんがいました。挨拶をしてちょこっと世話話。なんでもタクシーを呼んでマイカーを回収しに行こうと思っていたようなのですが、電波が繋がらなくてタクシーが呼べないとこの事。

一ノ沢、車もっていない人は基本タクシーでアクセスしなければならず、登山口にタクシー会社の案内まであるのに電話は通じないんですよね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

タクシーで下山する場合は常念小屋で連絡してから下山するのがいいかもしれません。まあいまさらそんなことをここで言っても仕方ないのですが。どういう解決方法があるだろう、と一緒に頭を悩ませていたらおじさんからこのような提案が。

おにいちゃん、このまま穂高駅まで歩いていくんでしょう?電波が通じるところまで出たらここにタクシー呼んでくれないかな?

ほこから

いいですよ。あと30分も下れば林道の途中で電波入りますし

おじさん
おじさん

そう? それなら呼んだタクシーに乗っておにいちゃんも乗ってここまで迎えに来てよ。タクシーで車回収したら今度は俺が車でおにいちゃんを穂高駅まで送ってあげるよ! 

そう? それなら呼んだタクシーに乗っておにいちゃんも乗ってここまで迎えに来てよ。タクシーで車回収したら今度は俺がおにいちゃんを穂高駅まで送ってあげるよ

ほこから

すぐ呼んできます!

という事があってタクシーに乗れましたとさ( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
何が起こるか分からなすぎるでしょう世の中。

しゃくなげの湯で汗を流す

おじさんの車がしゃくなげの湯近くに停めてあるという事だったので、タクシーでしゃくなげの湯まで送って頂きました。ここで共に汗を流してリフレッシュ。その後、穂高駅に向かうという作戦です。

玄関にザックを置くスペースがあるのがありがたい。完全に登山者の為の温泉です( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

温泉なんていつぶりでしょうね。登山後の温泉という最高の贅沢、久々に堪能させてもらうとしますか。

がっつりと一時間入浴していました。極楽過ぎる( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

締めに入浴後のお楽しみとして牛乳を、と思ったら売り切れ。゚(゚^ω^゚)゚。
ちょっとがっくり……。

お風呂から上がったらおじさんの車で穂高駅まで送って頂きました。本当ならへとへとになって穂高駅まで来るはずでしたが、温泉でリフレッシュした後に送ってもらうというまさかの展開。出会いに感謝です。おじさんありがとうございましたm(__)m

穂高駅からは電車で松本まで。

そこからは夜の散歩がてらゆっくり歩いて相棒の元へ。常念岳、下山してからがイベント沢山で面白かったですね。良い思い出になりました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

そうしたらいつも通りネカフェに入っておやすみなさい。明日からまた退屈な天気待ちですね。早く登らせてください鹿島槍ヶ岳、五竜岳。゚(゚^ω^゚)゚。











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