吾妻連峰の東大巓近くの山小屋『明月荘』からスタート。吾妻連峰の最高峰『西吾妻山』を獲ります。今日で吾妻連峰とはお別れですがこの連峰から脱出するのが大変でした。西大巓から早稲沢登山口までは濡れた藪が生い茂っていて、そこから国道に出るまでは崩壊した登山路を行くことに。イレギュラーな山歩き、ボルケーノトレイル三日目です。
6:00 明月荘
朝の日差しで起きました。明るい……!?
ぃよしっ!
さすが吾妻山だぜ……!
三日も曇天が続くわけありませんよねぇ……こちとら晴れの日を選んで山に入っているんですから( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
6:50 ボルケーノトレイル③
晴れ空にウキウキしながらボルケーノトレイル3日目スタートです。待っていなさい吾妻山!
ダメ百名山だぜお前……!(手のひら返し)
朝の日差しは何だったんですか。゚(゚^ω^゚)゚。
見てくださいよこの壁の様な雲を。日の光はかろうじて届いていますが、晴れる気はしないですね。それほどに雲が分厚い。
雲海は素晴らしいですけどね。なんともユニークな雲海。一面まっ白なだけではないと言いますか。
素晴らしい山だなと、そのポテンシャルはめちゃくちゃ感じます。天気だけが惜しい。
その陽射しを私の頭上に下さい……。
雲海の出方は本当に素晴らしいですね。
7:50 藤十郎
湿原地帯藤十郎。
雲が蓋をしているかのようではないですか。空が落ちてくる……。
開けた場所に出てきましたね。
8:30 人形石
人形石……ローザミスティカ?
ここ人形石は本来展望ポイントなんですけどご覧の有様ですから長居するところではありませんね。
人形石に立っているこの高度指導標(1963m)は谷川岳と同じ標高です。
ここからは木道歩き。昨日のツルツル木道と違って滑り止めがついているのでまだマシですね。油断はできませんが。
9:00 大凹の水
小雨が降っていているので立ち止まりたくないのですが水を補給しておきます。雨が冷たい。
9:30 梵天岩
梵天岩も展望スポットなのですが、待っていて晴れるガスではないでしょうね。次行きます。
9:40 吾妻神社
吾妻神社、天気のせいで禍々しい。
神社を見て手を合わせないわけにはいきません。結構ゲンを担ぎたがるタチです。
この樹林帯はいりたくないですねぇ……。
9:50 西吾妻小屋
無心で歩くのみ。小屋で少し休憩しましょうか。
と思いましたがなにやら発電機がうなりを上げていますね。何かの作業中だったら悪いのでルートに復帰して先に進みましょうか。疲れているわけでは無いですし。
それにしてもこんな人気のない場所で発電機だけ音を出していると悪魔のいけにえを思い出しますね。退散退散。
無心で歩きすぎてミスを犯しました。
登るべき西吾妻山(赤丸部分)を通り過ぎている!!!
ここ登らなかったら何のためにここまで歩き通したか分からなくなりますよ(꒪꒳꒪;)
もどれもどれ!!! 30分これでロスしました。
10:20 西吾妻山
という事でドタバタしながら登頂。東北編11座目となる吾妻山、その主峰の『西吾妻山』登頂です! 山頂自体は樹林帯の中にあり展望は皆無。 このあと通る西大巓 (にしだいてん)からは良い景色が見えるらしいですが、もう、期待はしません……。
11:15 西大巓
怒
絶景(ごほうび)のない縦走はただただ苦行。三関三渡の行よりよっぽど修行してますよ今回(๑-﹏-๑)
あとは吾妻連峰から脱出するだけですが……左に行きたくない(進路左です)
これ登山道です。そのそも藪で覆われているうえに雨で濡れていますし、加えて倒木まで。上から乗り越えていきましたがかなり苦戦しました。ここ急斜面ですから木に登ると下りるとき足がつかないんですよね。
ピンクテープも見にくい……。容易に道迷いに陥りそうです。
たまに景色は良い。たまに……。
出口の早稲沢口を指す標識が出てきました。西大巓からこの早稲沢口までの道が今回の登山で最も悪路でした。藪はボーボーですし、足場がもろく狭いトラバースはかなり神経使います。
橋はぶっ壊れていますしね。濡れた木の上に足を置きたくないので右の沢の方を渡ります。
13:30 早稲沢登山口
早稲沢登山口に着きました。あとはここから県道二号に出るという行程ですが……
「この先 木橋が流出したため、通行することができません」!?
まさか、閉じ込められた……!? 地図を確認しようにも圏外。ダウンロードしてきた地図には登山道しか載っていないのでここを通れないとなると道標がありません。地図なしで知らない道は行きたくないですね……。
木橋が流れてしまったとのことですがそこさえ渡れれば問題なく通行できるのでは……? 一旦その木橋とやらを見てみましょう。
確かに橋はなくデカい木材が散らばっているだけです。しかし水もなく容易に渡れそうだったので先に進んでみます。
道が木ごと根こそぎ持っていかれていますね。これは通行できません。しかし地図を見ると登山道は沢に沿ってずっとつながっているんですよね。
崩壊した橋まで引き返して今度は下から沢沿いに進んでいけば登山道に復帰できるのでは……?
という気付き。いよいよ本当に行き止まりだったとしても早稲沢口まで戻って今日は野営するという択もあります。まだマージンはあるので少し探索してもいいかもしれません。
※これは褒められた行為ではありません。通行止めは通行止めにたる危険性があります。
沢に下りて先ほど引き返した崩落場所まで来ました。
……斜面には近づかず沢側から倒木を越えていきましょう。
人口物が見えました。人の気配を感じるだけで凄く安心します。本当にイレギュラーな登山。ほぼ登山道を進むことができましたが細かな崩落も多くたびたび沢に下りて迂回の繰り返し。増水もなく浅い沢だったのでずっと沢下りでも行けそうでしたが、足場が崩れそうでヒヤッとする場面もありました。こんなのはできることならば避けたい歩き方。登山道が壊れている時点でリスクはゼロにはできませんが、それにしてももっと上手いやり方があったのではないかと今も後悔しています。そもそも早稲沢の崩落を知らないままここを吾妻セクションのゴールに設定したことが……いや今更ですね。たらればに意味はない……。
14:25 吾妻連峰下山
舗装路を見るとすごく安心しました。さんざん自然に破壊された道を見ながら下ってきたところですからね。人工物の安心感ったらありません。
お店もチラホラ見えてきました。
なにかおなかに入れますか。今日一番の山(色んな意味)を越えて安心したらお腹が減りましたね。トウモロコシをいただきます。
少し進んだら小売商店もあったのでラーメンやらポテチやらカロリー高いものをガッツリ食らいました。満腹です。これ縦走中ですよね?
あとは桧原湖を反時計回りに進んで磐梯山を目指すだけです。時間的に今日は近くのキャンプ場で行動終了ですかね。
言ってるうちに見えてきました。あれがボルケーノトレイル最後の山ーー
磐梯山!
なんて形のいいシャープな三角形! 美しカッコいいですね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
ボルケーノトレイル初日に目撃した磐梯山にようやく近づいてきましたよ。
右の高い方が磐梯山で、左側が櫛ヶ峰です。2座を結ぶ半月カーブの気持ちい曲線よ。磐梯山の形、これまで登った山の中でもかなり好きな部類です。
試練が終わった後は穏やかなものです……。
日が沈む前にキャンプ場に着かねば。
ここら辺は人通りが多くて野宿できそうな場所がありませんからね。その分キャンプ場はどこそこにありますが。
17:00 曽原湖オートキャンプ場
キャンプ場到着! 早稲沢口から3時間半歩いてきました。最近の登山、舗装路を歩きすぎ。゚(゚^ω^゚)゚。
湖畔沿いのキャンプ場とは最高のロケーションですね。夜は冷えるでしょうから日が暮れたらもうテントから出ることはありませんが。
イレギュラーな下山となった今回ですが特にトラブルもなくここまで来ることができました。肯定的に明日がボルケーノトレイル最終日。そろそろスカッと晴れてほしいものですね。本当に(メ゚皿゚)
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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