2024-9-10
~2024-9-12
百名山バイク旅85座目「大菩薩嶺」
深田久弥は「大菩薩岳」と称した山梨の百名山に登頂です!
コースタイムは4時間未満と非常に登りやすく、首都圏からも近いとあって、初めての百名山に選ばれることも多いこのお山。 序盤は毎度の樹林帯ですが、尾根は草原で覆われた見晴らしのいいコースです。山頂はあまり展望ないですけどね。
サクッと登山を終えた後は近くの初鹿野諏訪神社へ参拝。ここには「触れてはいけない」ある木があるのです……(▼∀▼)
≪35日目≫草笛を食わねば長野は始まらぬ
美ヶ原・霧ヶ峰のために滞在した松本とも今日でお別れ。コミック・バスターCommune 南松本店は今年も最高でした。また来ることがありそうな予感がします( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
さて松本を発って次なる目的地は甲府です。
次は秩父の山々を登って行こうと思うので甲府あたりを拠点にしたいんですよね。
しかし直では向かわず上田を経由して甲府へ向かいます。
なぜかってそれは
草笛でそばを食べたいから!
前職では長野県でサラリーマンをしていた私。信州そばと言えばもっぱらこの草笛です。これを食わねば長野県は始まりません。自転車日本一周で長野に訪れた時も草笛食べましたね。
草笛の良さはその美味さもさることながらなんと言ってもこのボリューム! 中盛でこの量が出てきます。他のそば屋の特盛以上ですよこんなの。草笛は蕎麦界のラーメン二郎だと勝手に思っています。
あと右下のクルミペーストが好きなんですよね。甘いクルミペーストをつゆに溶かして食べると何とも言えない甘く濃厚な味わい。クルミペーストが溶けたつゆを蕎麦湯で割るとまた最高なんですよ。
味も満足、おなかも満腹。ご馳走様でした。
いや長野県に入ってから草笛欲が止まりませんでしたがようやく収まりました。これで山に集中できるというものです。それでは山梨県に向かいましょうか。
山梨到着。宿は笛吹市の快活CLUB石和店です。
ナイト12時間で1550円は大変助かりますね。ここは南アルプス全山縦走の前夜に宿泊した快活。当時の緊張感が蘇るようです。あれと比べると今回の旅はどれも日帰りで済む山ばかり。それでも大変ではありますが2週間近く山に籠って縦走した南アルプスの時と比べるとはるかに楽ですね。
明日は大菩薩嶺に登るので汗を流したらもう寝ましょう。ここから登山口まで1時間ちょっと。大菩薩嶺は4時間ほどで登れる山なのでゆっくり寝て8時くらいに出ればよいでしょう。
≪36日目≫大菩薩嶺登山
そして大菩薩嶺登山当日。上日川峠第2駐車場に到着です。
登山口すぐそばの駐車場は車でいっぱい。
ロッジ長兵衛の右隣に登山道が続いています。
10:35 ロッジ長兵衛
10時半に登山開始です。最近登山開始時間が遅いですね(^-^;
10:55 福ちゃん荘
30分ほど歩くと福ちゃん荘。
飲み物やパンが売っていますね。休憩には良いポイントです。
分岐がありまして唐松尾根と大菩薩峠に分かれています。どちらからでも行けますが距離が短い唐松尾根から行きます。その分急登ですが。
黙々と急登を登っていくと見慣れたお尻を発見。
シカや!
カメラを構えてもこちらを全く気にすることなく草をむしゃむしゃやっていました。大菩薩嶺のシカは人慣れしていますね。
11:35 雷岩分岐
40分登って大菩薩峠との合流地点、雷岩分岐に到着。
ほぼガスってますが晴れ間も見えるという微妙な天気。まあ大菩薩嶺は山頂にほぼ展望が無いので雨さえ降らなれば良しといった気持ちです。
雷岩分岐からはものの5分ほどで山頂に着きます。立ち枯れが印象的な道( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
11:45 大菩薩嶺山頂
登頂! 展望はこの通りです。゚(゚^ω^゚)゚。
自撮りを済ませて下山するか……と思ったら鹿出現。
どこにでも現れるなシカ。人が怖くないのか( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
山頂で長居することも無いのでシカを撮ったら下山開始。雷岩分岐から今度は大菩薩峠を通って下山します。
なかなか見ごたえのある景色なのですが上半分が雲に覆われていますね。この雲、ここまで下りてきそう。
12:10 さいの河原避難小屋
さいの河原避難小屋に到着した時は完全に曇り。雨の気配がします。
避難小屋は扉がありませんね。上等な東屋といった感じ。
夏であれば夜を越すのに何の不都合もないでしょう。
避難小屋を見ている内にいよいよパラついてきました。ここで雨宿りするのも良いですがもう一時間もせず下山できる距離ですからね。本降りになる前にサクッと下りてしまいましょう。
12:45 福ちゃん荘
福ちゃん荘まで下りてきたら晴れるという。気まぐれな天気ですね。
ここまでくればもう下りきったようなもの。ジュースでも買って一息つきましょう。登山口から近いからか500mlのジュースが200円という良心的価格。サイダーをかっこんでリフレッシュ。
13:00 下山完了
大きなトラブルもなく無事下山完了です。あとは昨日の快活に戻ってのんびりしますかね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
「触れるな」の禁。初鹿野諏訪神社
と思ったんですけど寄らなければならない神社が近くにあることに気づきました。その名も初鹿野諏訪神社。この神社のおかげで今日の記録は久しぶりの禁足地カテゴリの記事となります。
実は自転車日本一周の時からマークしていたスポット。当時は山梨から南下して静岡に出てしまったのでスルーしてしまったのですが今回はバイクでしかも大菩薩嶺登山口と笛吹市の道中にあるという都合の良すぎる立地。これは完全に「呼ばれて」いますね。
随神門の中には神社で行われた地域民の交流会の写真が貼ってありました。小さな子供たちも大勢訪れたこの神社のどこに禁があるというのでしょうか。
それを説明するために一旦神社から離れてみます。
初鹿野諏訪神社はJR中央線・甲斐大和駅の線路側にある神社で
その歩道橋から神社を見ることができます。これがその写真なんですけどこの写真、何かおかしくないですか?
おかしいところはここ。境内からはみ出た枝葉が線路を覆わないように鉄骨屋根で線路を覆っています。
「木の方を切れよ」と思ってしまいますがこの木は切るどころか「触れてもいけない」のです
「見るな」「他言するな」など色んな禁を持つ場所に行ってきましたがここの禁は「触れるな」。その禁を持つのは本殿裏手にあるこのホオノキです。
このホオノキのルーツは日本武尊。尊がこの地に憩った折に杖にしたものが発芽し、現在のホオノキになったと伝えられています。古来よりこの神木を疎かにすると祟りが起こると信じられているのです。
それは伸びた枝葉に触れても怒るという強烈なもの。記録に残っているホオノキの祟りとしては
1905年:ホオノキの葉で柏餅を作った集落が疫病と水害で壊滅
1953年:電車の邪魔になるので枝を払った工事関係者7名中5名死亡
1968年:神社向かいの中学校生徒を乗せた修学旅行バスが死者6名を出す事故。事故3日前に国鉄職員がホオノキの根を切ったとのうわさが流れる
などなど。バス事故なんかはこじつけでは? と思わなくもないですが興味深いのは祟りが実際にあるかどうかではなくそれがあるものとして地元の人に受け入れられていることです。
神社そばにある、教育委員会の案内板には「古来からこの神木を疎かにすると、不詳の事件が起こると信じられているので、神意に逆らわないようにしている」の一文があります。教育委員会が「神意に逆らわぬ」ということからもこのホオノキの地元での存在感の大きさが察せられるというものです。
境内には大杉の切株があり、これは明治36年に開通した蒸気機関車のばい煙によって枯死したもの。一連の祟りはこの杉によるものではないかという説もあるようですね。
あと本殿の彫刻が見事。大曽根八幡神社の八岐大蛇を思い出しますよ。
私は祟りを信じてはいませんが余所者が野次馬根性で境内をうろついて帰るというのも神に対して不敬というもの。ちゃんとお参りをして退散するとしましょう。賽銭箱に投げた5円玉が当たり所悪くて弾かれたんですが歓迎されてない……?泣
もう一枚投げて二礼二拍手一礼。お邪魔しました。
参拝が終わったら快活に戻ってシャワー浴びてリフレッシュ。登山に参拝に充実した一日でしたね( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
≪37日目≫瑞牆山・金峰山登山のため前泊
昨日の大菩薩嶺登山を終えて本日は休息日、というか移動日ですね。次なるターゲットである金峰山の登山口である大弛峠の駐車場まで移動します。今回は金峰山に近い瑞牆山も一緒に登るので一泊二日のテント泊登山になります。
テント泊登山は今年初ですね。当然テント泊の荷物をもって登山するのも今年初。だいぶ体力も戻ってきた気もしますがどうなることやら。バテ無いようにゆっくりペースで慎重に行きましょうかね。
大弛峠での前泊ですがいつものような駐車場でのテント泊ではなくキャンプ場に泊まります。目と鼻の先に大弛小屋テントサイトがありますからね。
大弛小屋の管理人が留守でどうしようかと困りましたがよく見たら入り口に受付のテーブルがありました。この封筒に個人情報を記入して幕営代1000円を封入して金庫に入れればいいわけですね。OK
小屋の右側に水場もあるので水には困りません。こいつでスパゲティ茹でて夕食としますか。
テントを張って食事をし、日暮れと共に就寝です。明日は3時起きの5時発ですかねぇ。
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