タイトルの通り今回は妙高山に登りたいと思います。剱岳・立山・剣山と百名山が続いていますね。別段百名山ハンターを目指しているわけではないのですが、私のような山登り初級者にとっては百名山のようにナンバリングされていると登る山の候補に上げやすくって、ついついそれらを登る計画を立てがちです。実際名山だけあってどの山も満足度が高いですからね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
ということで妙高山、行ってみましょう!
華金×前泊×漫喫
山岳天国長野県。もう何度目か分からない長野駅です。今回の登山口である燕温泉までは長野駅から1時間半ほどかかるということで、始発で素早く登山開始できるように漫画喫茶で夜を越します
個室の漫画喫茶は神ですね。シュラフがあればより快適。始発が5時なので朝食やら朝のバタバタを考えると4時には起きたいところ。金曜夜の22時頃に入店して特に何もせずすぐ寝ました
当日 関山駅より
長野駅から関山駅へ。ここから燕温泉までの市営バスが走っています
不思議な天気です。めちゃくちゃ曇っているのに陽が超強いという、なんともどっちつかずな空模様。天気予報では午後から一瞬雨になるようですが果たして(๑-﹏-๑)
スタート地点は燕温泉
30分ほどバスに揺られて到着しました燕温泉。車酔いでしょっぱなからグロッキーです。山道を車で走ると絶対酔ってしまうんですよね。こんなところでHPを減らしたくないものです
さあ登山口。妙高山登山スタートです
妙高山は火山で温泉が湧いており、道中には無料の掛け流し野天温泉があります。風流ですねぇ
歩いてものの5分ほどで妙高山が見えてきました。自分がこれから登る山の姿が見えるとテンション上がりますよね。天気も良くなって青空が見えてきましたし、スタートのコンディションとしては上々ではないでしょうか
ただこの時点で「遠くね?」「高くね?」の気持ちがうっすら湧いてきております。燕温泉から妙高山山頂までは標高差1300m以上ある結構タフなコース。日帰りでチャチャっと登ろうと考えていましたが、実際に山を見てみるとハードな戦いになりそうな予感を感じます
妙高山は赤茶けた山肌が素晴らしい。錆びた鉄、はたまた濡れた木目を思わせるアンティーク感が骨董品を思わせてシブいですよね
新緑に古めかしい赤茶色のアクセントよ
お、源泉を発見。やっぱりめちゃくちゃ熱いのかな?と手に触れてみるとこれが超冷たい!源泉が冷たいことってあるんだ……
しかし山を温泉が流れるというのは初めての体験でした。時折風に乗って硫黄のにおいが香ります。本当にふとかおってくるので最初は「やばい、毒ガスか!?」と身構えました
称名滝と光明滝
1時間ほど歩くと見えてくる二段の滝の見事なこと!
上段が『称名滝』下段が『光明滝』です。登山ルートはこの間を通ります。なんて楽しいルートでしょうね( ˶´⚰︎`˵ )
光明滝の上を渡りまして〜
っはァ~! なんと見事な称名滝! しぶきが私の方まで飛んできます
これくらい見事な滝ですと三脚立ててしっかり腰を据えて撮るのも楽しいですけど、それはさすがに面倒くさくてスルーしてしまいました。三脚を立てる程度の気力もわかないくらいには体力を使っています
四合目にしてヘロヘロ
樹林帯やら沢やら渡って四合目。体感七合目くらいだと思っていたので絶望しました。ここに来るまででかなり登った気がします
きんつばでHPを回復します。携帯食にきんつばと羊羹をもってきましたがこのラインナップだとお茶が欲しくなりますね……
緑の暴力。目に優しい景色が続きます
胸突き八丁
来ました胸突き八丁。稜線へ出る急登です。妙高山 燕温泉ルートで最も殺意を感じるところですね(私の殺意が湧くという意味です)
ハァ…… ハァ……
ご、5合目に来てもまだ……!
いい加減に……!
トンボです。こんな写真撮ったっけ。多分胸突き八丁で放心している最中のものです
天狗堂
胸突き八丁突破。六合目 天狗堂です。天狗堂というから何かと思えば写真右上の小さな祠があるだけの広場でした
善行寺ではなく? 湿地帯のような池ですね
若干へばってきました…… 水の消費が激しいです
天気どうなるか心配でしたが青々とした晴れ模様になりましたね(フラグ)
犬夜叉の弥勒を連想する八合目
野尻湖の全貌を拝むことができます。山の上から見下ろす湖も乙なものですね
9合目 鎖場登場 そしてお天気が……
九合目にて鎖場登場。なかなかに急登だな~という感想もありますが、それよりも気になるのはこの真後ろの景色
眺望皆無の満天ガス( ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ ) 八合目までは結構いい天気だったんですけどね…… 時刻は11:30 雲に追いつかれてしまったのでしょうか
まだ天気が回復する可能性はありますのでサクサク登って頂上で待機してみましょう
鎖場は人工的にくりぬかれた石段になっており、下から見た時ほど危なげな感じはありませんでした。こういう風に階段になっていると登りやすくていいですね
9合目からようやく岩場が目立ってきました。妙高山は樹林帯が長い。
どうせガスってるけどね〜、と不貞腐れながら撮った写真ですがこれはこれで良い! もしかして、ガスは敵じゃない……? ものは撮りよう、ということですか。全くカメラは飽きが来ないものです
妙高山 南峰
妙高山 南峰(2454m)登頂ですー!
9合目から30分ほどかかりましたがこの区間はきつかったです。何度「これ超えたら頂上か!?違う~!!!」を繰り返したことか。その分達成感もひとしおですけどね。とりあえずは南峰で昼食を摂りまして、そのあとに北峰のピークを獲りに行こうと思います
豪遊の時。
これを楽しみに登山をやっている部分もあります。山頂で食べるカップ麺の旨さと言ったらないですね。片道4時間弱も登ればもっと腹が減るだろうと見越してカレーメシも持ってきました
登山飯としてカレーをテント泊の時はたびたび作っていましたけど正直自分一人だけだったらこのカレーメシで十分なのではないかと思ったり思わなかったり……
いまいち天気はぱっとしませんがガスった山もそれはそれで良い画になるんですよね。山肌を這うガスは山の闘気
お昼食べて満腹になったところで北峰へ移動します。10分ちょっとしか離れていないようです。
デカい岩はテンション上がります。妙高山にもデカ粒の岩がごろごろしていますね。こういう大剣神社御神体の御塔石みたいに岩から緑が湧いているとなお良し
妙高山 北峰
北峰(2446m)到着。こちらの方が標識が豪華ですね。 さてここからの景色は、と(もうこの画像の時点でダメそうでしょう)
いや、いけるか!?
いけるか!!!???
……そういうやつだよな、お前(ガス)は
小雨の中 下山
雨が降ってきました。スマホをジップロックにしまって、カメラもカメラバッグに避難します。本降りになると怖いですね。そろそろ下山しましょう
合目までスピード下山。濡れた妙高山はとても下りにくかったです。確実に太ももがひどい筋肉痛に見舞われますよこれは
雨で勢いを増していると渡渉もヒヤヒヤします。温泉の成分なのかわかりませんけど赤い岩はもうヌルッヌルしていますからね
麓で雲を抱く山もシックで良い雰囲気です
あばよ『称名滝』『光明滝』。次機会があれば今度は三脚立ててしっかり撮りますからね
源泉湧き湧きポイントまで戻ってきました。汗と霧雨で濡れた顔を洗います。最高に気持ちいい。なんで源泉が冷えているんだ?と登りでは思いましたけど、今はよくぞ冷えていてくれたという気持ちです
残り僅かな樹林帯の間にパシャリ。ええ?一番いいんですけど!!!今日撮った中で一番好きになった一枚が霧雨の中の樹林帯だとは……絶景は晴れてなんぼだという固定観念がありましたけど狭い視野だったなというのが今回の登山の一番の学びです(登山関係ないじゃん……!?)
下山完了!温泉で汗を流して全行程完了です
振り返り
とても登りがいのある山でした。往復8時間ほどの行程は私にとってはタフだったくらいです。それでも、樹林帯や沢の渡渉、コンクリで舗装された道に岩場と、非常にバリエーション豊かな登山道のおかげで飽きが来ることなく登ることができました。その分、胸突き八丁の急登や沢の渡渉など毛色の違う難所の畳みかけに体力を奪われましたが 山頂の天気は残念でしたけど最後少し雨に降られたことを含めても満足度の高い山だったと思います!
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