百名山の一角甲武信ヶ岳へ行って参りました。
初めてこの山の名前を聞いたのは同期との登山トークの中でだったでしょうか。そのときは疑いもせず『拳』ヶ岳かと思いました。
自分で興味が出て調べてみるとその字は『甲武信』ヶ岳。
なんとも書きにくい変換しにくい名前だなと思っていると、この山が「甲州(甲斐国=山梨県)、武州(武蔵国=埼玉県など)、信州(信濃国=長野県)の境にある為、頭文字とってこの名前」という説があるようです。
そう考えると三県の堺ということを示す頭文字を当てながらこの語感の良さは最高にカッコいいですよね。
毛木平駐車場よりスタート
甲武信ヶ岳の登山ルートには長野県側の毛木平ルートと山梨県側の西沢渓谷ルートの2つがあります。
今回は毛木平から登っていこうと思います。ここからだと日帰り登山が比較的容易なのですが、毛木平駐車場がかなり山の奥にあるので来るのが大変でした。
8:00 毛木平駐車場
11月の頭ですが山はもう冬の装い。この時の気温は‐1℃でした。
それなのに駐車場はほぼ満車。こんな寒い日に皆さん朝早く……
夏山メインでしか登ったことがなかったので、氷点下で臨むのはこれが初めてです。
気が萎えるほどに寒い。こんなことで冬山デビューできるのかと心配になります。
紅葉から色が抜けていっていますね。しかし散紅葉の儚さもまた美しい……
先週の四阿山に引き続き最高の天気で登山に臨むことができました。
秋晴れ最高( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
毛木場から登る甲武信ヶ岳は千曲川の源流を見ることができます。
三大河川に数えられるあの激流の始まりは果たしてどのようなものなのか。
美しすぎる。
秋ここに極まれり。
最高の景色に私の指が入っているんですよ(^^#)
急登らしい登りもなく緑あり清流ありでとても気持ちのいい登山道ですね。
なめられたら無効 ฅ^•ω•^ฅ
霜が降りて……冬が来ましたね。
丸太橋を渡り――
え、どれです?
枯れているのか?と思うくらいちょろちょろとした流れ。これが千曲川の源流。
始まりはたったのこれっぽっち。それが麓では数多の水害を生んだ激流。
龍も尾までたどればこれくらいのスケールなのですね。
そういった流れが集まって大きな川になるのですから自然の神秘を感じずにはいられません。
最後まで樹林帯たっぷりの甲武信ヶ岳。木漏れ日に癒されっぱなしです。
11:00
甲武信ヶ岳登頂
甲武信ヶ岳で特筆すべきはその大展望。
何が見えるかというと日本百名山がここから43座見える(らしい)のです。
私にはどれが何だか、てんで分かりません( ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )
それだけ多くの山々が見張らせる眺望の良い山だということですね。
青天も相まって多くの山を視界に収めることができます。
下山開始
12:45 下山開始
ピストンで来た道を戻るだけですからせめて道草を食って帰りましょう。
雨氷、というやつですね。
氷でコーティングされた枝が綺麗です。
冬の訪れを感じさせますねぇ。
枝が岩を支えているよう。
巨大なものを押し返すシーンが脳裏に浮かびます。
15:00 下山
登山口付近はまだ辛うじて紅葉が色づいています。
色が抜けかけの紅葉の寂しさよ。そしてそれが何とも心地良い。
今年最後の紅葉狩りをしてフィニッシュ。
振り返り
まず名前の由来がカッコいい甲武信ヶ岳。
日本最長の川である信濃川(千曲川)の源流を要する山であり、山頂からは日本百名山を43座視界に収めることができる大展望で、自らもまた百名山というオモシロ要素モリモリの山です。
実際に景観は美しいですし、歩きやすいしで文句なしの山行でした。
おまけ
帰宅途中に目に入ったこの山、かっこよすぎませんかね。
川上村の男山です。登山可能な山ということでめちゃくちゃ興味が湧きました。
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