【254日目】対馬の霊峰『白嶽』

2023-5-16

対馬上陸二日目の本日は対馬の霊峰『白嶽』に登ってきました。標高519mの低山ですが急登の連続でその登山はちょっぴりスリリング。その分対馬を見渡せる360度大パノラマの山頂は大変すばらしい景色でした( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

目次

和多都美神社

見慣れた天井です。離島は楽しいのですがフェリー代がバカにならないのでできる限り野宿で行きましょう。対馬にはマクドナルドやスタバなんかないのでバッテリー切れだけが心配ですね。

対馬の大目的である一之宮参りは済んだので今日は壱岐島へ渡るためのフェリーターミナルがある厳原まで移動します。本来はただの移動日になる予定でしたがせっかく対馬まで来たんですから山登りでもしましょうか。ということで今日は白嶽に登ってから厳原へ行こうと思います。

対馬観光の目玉として推される白嶽ですが標高は519mしかないので寄り道がてら登れるでしょう( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

本日もせっせとヒルクライムで標高を稼ぎます。坂の途中で見えてきたのは神話の里の大鳥居というデカ鳥居。存在感ありますね。この鳥居をくぐって南に下るとーー

和多都美神社わたづみじんじゃ)へ到着です。進行ルートの近くにあったので寄り道しました。近くにあったからとはいえルートから外れ、溜めた標高を吐き出してまでやってきたのは、昨日参拝した海神神社(わだつみじんじゃ)にゆかりのある神社なため。

あと鳥居が見事なんですよ。

境内はこんな感じで

鳥居はこちら。普通の鳥居に見えますが見ごたえがあるのは海側の鳥居です。

なかなか写真映えする鳥居じゃないですか( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

和多都美神社には5本の鳥居がありますがそのうちの日本は海の中に立っているのです。

ワダツミとは日本神話における海の神。海神が通るのにぴったりの鳥居ですね。

参道の端では鳥居が埋まっていました。

これは令和2年に台風で倒壊した鳥居です。この年の台風は対馬に大きな被害をもたらしましたが、「この鳥居が身代わりになったことで被害が最小限に抑えられた」という声を受けて現在は身代わり鳥居としてここに再建立されています。

今日は山に登るのであまりゆっくり見てはいられませんね。そろそろお参りしてして引き上げますか。

和多都美神社について簡単に説明を。

一之宮は平安時代の律令細則である延喜式神名帳に記されている神社から選定されていますが、その神名帳に記されているのは海神神社ではなく和多都美神社なのです。海神神社は和多都美神社の論社という位置づけです。

論社

延喜式に記載された神社と同一、もしくはその後裔と推定される神社のこと

読みも祭神も同じ海神神社と和多都美神社。両方まわるとピースがかっちりハマった感じがして気持ちが良いですね。

坂を下ってまで寄り道するのはとても嫌でしたが(帰りに登り返さないといけないので)来て良かったです。海神神社の補完になりましたし海中の鳥居も見ごたえがありました( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

白嶽めざしてアップダウン

チャリトラップ

寄り道が住んだら後はただただ漕ぐのみ。

景色は素晴らしい

漕いで

漕いで

たまにアイスクリームで体を冷却して

すっからかんやがな

漕ぎ続けるのみ。完全に夏の気候で参りますね。

野良犬や!

ビースト・オブ・ツシマ……(。◔‸◔。)

全然近づいてきませんね(U・ᴥ・)

イッヌと戯れている暇はありません。時刻は11時前。少し早いですがもうお昼ご飯にしておきましょう。登山口に近づくにつれてお店もなくなるでしょうし、今のうちにエネルギー補給しておいた方が効率が良いですね。

スーパーで惣菜でも買おうと思っていましたが店先にキッチンカーが来ていたのでそこでのり弁を購入。昨日ものり弁食べましたね。

腹ごしらえも済んだので引き続き白嶽へ向かって行きます。

なんか山が見えてきましたが、白嶽、もしかしてあれですか? そんなまさかね。
日帰り登山だというのにあんな遠くにあるわけが……。

ほこから

あれ白嶽や!!!

白嶽は岩の双耳峰なのであれっぽいです。゚(゚^ω^゚)゚。

思ったよりも遠くに見えます。標高500mちょっとの山なので軽く登れる気でいましたが認識を改めなければ。

建物の姿も消え

すっかり山道。

どんどん山奥に入って行って

自動車が見えた時の安心感よ。先客がいるようですね。

白嶽の登山口には滝があります。

滝の側の不動尊が目を引きますね。よく見ればマリア様やお地蔵様もいてバリエーションが豊か。

先客の方々はもう登山を終えてこの滝の側でお昼ご飯を食べていました。下山後にこの天気で滝を眺めながら食事、最高に気持ちがいいでしょうね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

もう12時過ぎ。コースタイム的に往復3時間半の行程ですから日没までには余裕をもって下山できますがちょい早足目で登っていきますかね。登山するときって基本朝開始なので昼過ぎに登るとちょっと気が急いてしまいます(。◔‸◔。)

シュラフがちょっと湿気っているので私が登っている間に乾かしておきましょう。見た目が異様過ぎますねこの自転車。

白嶽登山

12:30 洲藻登山口

まずは輝く緑がまぶしい樹林帯を散歩。天気のおかげもあるでしょうが瑞々しすぎますね白嶽の森は。

自然の美しさ……。
こういう空間を歩きたくて登山やってますね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

木陰が無くなってくると強い日差しが気になります。日光を遮るものが無いと天気が良すぎるのも大変です。

樹林帯でうっとおしいのは蜘蛛の巣と糸で垂れ下がってくる幼虫。今の時期はこのトム・クルーズさながらのワイヤーアクションで地上に下りてくるミッション・インポッシブル虫が本当に多い。

黙々と登っていき

13:05 鳥居

頂上直下の鳥居に到着。白嶽は山自体が御神体の霊山。鳥海山や湯殿山パターンですね。

あわせて読みたい
【131日目】出羽富士『鳥海山』と一之宮『鳥海山大物忌神社』 本日は百名山登山に一之宮参拝。そしれそれら二つが鳥海山という一つのもので繋がっているんですから気持ちいいですよね。登って詣って大忙しの131日目スタートです。
あわせて読みたい
【135日目②】生を授かる『湯殿山』 令和の世にあって未だに「語るなかれ、聞くなかれ」の禁が守られている湯殿山。ここで行われたこと、またその御神体について口外することは一切許されていません。このネット社会で未だに禁が守られているのはひとえにこの場の神秘性が故。 言わずの禁忌『湯殿山』にて終えた三関三渡の行。最終回です( •̀ᴗ•́  )

ここからが白嶽のキツイところです。

ロープだらけの急登を登っていきます。

祠のある開けたスペースで少し休憩。まだまだ急登は終わりません。

山頂まであと105m。40mほど標高を上げるのでえげつないのぼりがありそうですね。

青空を確認。ようやく山頂かな?

全然そんなことはありませんでした。

今度こそでしょう(。◔‸◔。)

ナイス!ようやく景色が開けましたね!

山頂まではほんの少しの岩登りがありました。あと道が狭くて通行が困難です。

ザックは下ろしていきますか。カメラ・レンズ・行動食のみもって山頂に向かいます。

13:40 白嶽頂上

という事で白嶽(519m)登頂!

この対馬を見渡す360度の大パノラマ! めちゃくちゃ素晴らしいのですが!

私が白嶽の姿を確認して「遠っ……」と絶望していた場所も見えます。人間の足というのは想像以上に遠くまで行けるものですね( ˶´ヮ`˵ )

対馬のくびれ部分のリアス式海岸もよく見えますね。本当に坂だらけな島だという事がよくわかります。

標識と一緒に自撮りしたかったですがそれと思しき場所は壊れていたので断念。有名な山ばかり登ってきたので山頂に標識が無いのはちょっと新鮮な驚きがあります。百名山なんかどこもバリバリ整備されていますもんね。

しかし人の手が入っていればいいというものでもありません。この白嶽は古くから信仰のある対馬の霊峰。極力自然のままの状態であるおかげでこれだけ神秘的な存在感を持てるのかもしれません。

神域の神秘性はそこの意立ち入る人間の数で希釈されますからね。そういう意味ではおそらく現在この山にいるのは私一人。この景色のみならず、この山自体を独り占めしているようでとてもいい気分です。神聖な時間だ……。

なんだかすぐ下りるのはもったいないのでしばらくゆっくりしていきますかね。今から人も来ないでしょうし。

ちなみに山頂はめちゃくちゃ狭いので混む日はのんびり自撮りなどはできなさそうですね。

快晴ですが風はめちゃくちゃ強いです。

三脚が倒れないかヒヤヒヤしますよ(^-^;

ちなみに私が今いるところが雄岳で目の前の巨岩が雌岳。この二つが双耳峰である白嶽のピークです。

雌岳の側に鳥居がありますがどうやって行くんでしょう。

山頂に5分ほどいました。あまりにもまったりしすぎましたね。思ったよりも早く山頂に到着したので気分に余裕ができました( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

15:30 洲藻登山口

15時半には下山完了。全然日もまだ高いですね。

寝袋もカラッカラに乾いて良し!

せっかくですから登山口の滝を取っておきます。

日中は良く見えたんですけど今の時間帯だと日が差さなくってちょっと暗めの雰囲気ですね。

荷物をまとめたら麓に下りましょう。しかしそこは坂だらけの対馬。帰りもガッツリ登りがあるのです。゚(゚^ω^゚)゚。

舗装路まで戻ると自販機発見。下山後のコーラが最高に美味いんですよね。飲んでいきましょう。

この時よく自販機を見るべきでしたね。お察しの通りこの自販機は稼働していません。

くっそ!廃自販機に100円飲み込まれました!
ラインナップが古いのと値段安いなとは思ったのですが。゚(゚^ω^゚)゚。

「今日日ペプシNEXか~」と思った時点で気づきなさい……。

白嶽神社

廃自販機に一杯食わされ一杯も飲めなかった私。手持ちのスポドリでお茶を濁し厳原を目指します。そうしたら近くに神社を発見。調べてみたらここは白嶽神社じゃないですか。白嶽に登ってきたんですからお参りしない訳には行きませんね。

ただまったく整備されていないようで神社自体も簡素なもの。賽銭箱すらありません。さっきの自販機といいちょっと寂しい地域ですね。

賽銭箱が無いのでお賽銭の入れようがないんですけど、さっきの廃自販機に飲み込まれた100円をお賽銭だと思ってお参りします(。◔‸◔。)

気になったのは供えられていたお酒。白嶽ってお酒があるんですね。

白嶽神社を後にして再び自転車を漕ぎ始めます。白嶽は期待以上に素晴らしい山でした( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

厳原港へ

自販機リベンジ。レモンスカッシュを買いました。

今日は厳原港まで行きます。明日フェリーに乗って壱岐島へ渡るので時刻と場所だけ確認しておきます。

ダイレックスあるじゃないですか! もしかして厳原は都会……?

良い景色だなと思って撮った写真。真ん中の孤島の名前を調べてみたら「神ノ島」という大層な名前で余計に良いなと思いました( ´艸`)

コスモスまである!? コスモスがあるという事は都会です。人生の買い物の7割はコスモスで済むので( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

厳原に近づくほどに栄えていく……。

厳原にはローソンもあるんですね。対馬に住むなら厳原あたりが良いですね。いや、車を持っていれば対馬くらいの面積ならどこでも同じか……? 

これはあまりにも薄くてウケたので撮った自販機

自転車行動ばかりで車の行動範囲がイマイチ想像できません(๑-﹏-๑)

厳原港にも日没前にたどり着けそうです。

厳原港到着!

めちゃくちゃ綺麗ですね。かなうならここで一晩過ごしたいですが19:20着の船が来たらターミナルは閉まるようです。

コンセントがあったので閉まるまで拝借させて頂いて写真の整理だけは済ませておきますか。毎日更新が途絶えるとちょっとストレスですね。まあブログを書くのが習慣化しているようで大変結構。

ターミナルを出るころはすっかり夜。本日も近くの公園で野宿です。

明日は15時過ぎに壱岐島へ渡りますが、その間に一山登る予定です( •̀ᴗ•́  )











よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次