大晦日から元旦へ……年越しの瞬間を日本の最北端で過ごす「年越し宗谷岬」。念願のそのイベントに今年とうとう参加することができました。イベントというか年末年始に誰も呼んでいないのに人が勝手に宗谷岬に集まってくるだけのものなのですが汗
アドベンチャースピリッツを搔き立てずにはいられない冬の北海道というフィールド。今回そこを自転車で駆けて参りましたので装備や費用などの記録をここに残しておきたいと思います。今後年越し宗谷岬に参加する旅人の参考になれば幸いです。
この記事では以下の疑問にお答えします。
- 冬の北海道の自転車旅に必要な装備は?
- 装備の費用はどれくらいかかるの?
- 実際に使ってみた感想は?
先に答えだけ書いてしまうと雪山登山の装備が必要で、ゼロから揃えると50万円かかって、初心者がやると命に関わります。
あくまで今回私がやった行程・装備と同じ条件でいけばの話ですけどね。この記事を見ている方がすでに持っている装備があればその分安くなりますし、当記事ではそこら辺の解説も含めて書いておりますのでご興味のある方は是非どうぞ(੭ु *`∀´* )੭ु
自転車関連装備
自転車本体 TRAIL 8|Cannondale
CannondaleのMTB(マウンテンバイク)TRAIL 8を今回の相棒として購入しました。ただこのTRAIL 8はホイールサイズが29インチの29er(トゥーナイナー)。主流の27.5インチのMTBより大柄です。
「スパイクタイヤが履ける」「ディスクブレーキ」「キャリアを取り付けるダボ穴がある」だけを条件に自転車を探していたので特にこの選択に意図や思い入れがあったわけではありませんが今回の旅を通して愛着がわきましたね( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
選定ポイント | 理由 |
スパイクタイヤが履ける | 氷雪の上を走るため |
ディスクブレーキ | リムブレーキは雪を嚙むと効かない |
ダボ穴あり | キャリアを取り付けるため |
特に「スパイクタイヤが履けること」が重要で、それが叶わなければ冬季の北海道を走る自転車としてはふさわしくありません。そしてスパイクタイヤも次に紹介する「アイススパイカープロ」一択だと考えています。
タイヤ アイススパイカープロ|シュワルベ
見てくださいよこの頼もしきゴツゴツ感を。車両にとっては恐怖の対象であるアイスバーン、の方が逆に走りやすいという圧倒的なグリップ性。冬季の北海道を走るにあたってこのタイヤで不足を感じることはありませんでした。一本10,000円以上するお高いタイヤではありますが必要経費と割り切りましょう。
あとデカい。
本来であれば日本一周を共にしたアラヤのフェデラルと共に年越し宗谷岬も挑戦しようと思っていたのですが、このアイススパイカープロが履けないために新たにMTBを購入しました。
アイススパイカープロのようなノブ(突起)なしの金属ピンだけ打ってあるような冬用タイヤもあり、それであればフェデラルでも履けたんですけどね。
実際、年越し宗谷岬に部活で来ていた自転車部の大学生の中にはそういったシュワルベのマラソンウィンターで来ていたチャリダーもいました。
しかしその自転車で来ていた方は稚内空港からスタートした人で実際の移動距離は往復約40kmしかありませんでした。というかやはり「少しでも雪が積もっているところを走ると滑る感覚があった」とおっしゃっていましたし。
今年の稚内市街地から宗谷岬までの道のコンディションはかなり良かったのですがそれでも不安を少し感じるのであれば豪雪地帯も通る私の行程では採用を見送ったのは正しい判断だったと思います。
実際に滑ったわけでも、ましてや転倒したわけでもないんだからアイススパイカープロにこだわらなくてもいい気がする
とはなりません。
雪国のドライバーからしたら年末に道路を自転車が入っていること自体が異常で、チャリを視認しただけで緊張が走るというものです。慎重に追い越そうとした目の前の自転車がグラついたらハンドルを握る手にも力が入ることは必至。それで車の方がスリップでもしたらたとえ自分が無事だったとしてもいい気分ではありません。
冬季の北海道という本来自転車移動が推奨されないフィールドを個人的な満足のために走るわけですから、自分が事故らないことと同じくらい相手を事故らせないことにも気を使うべきです。そんな安定走行の要となるのがタイヤ。信頼のシュワルベの中でも最もグレードの高いアイススパイカープロを選ぶのがベストでしょう。
アイススパイカープロであればこんなツルッツルのアイスバーンや
圧雪路もなんのその。感動を覚えるほどの走破性です。
ここまでフカフカになると押して歩くしかありませんけどね。゚(゚^ω^゚)゚。
キャリア ミノウラの中古品
キャリアは日本一周チャリダー御用達「ミノウラ」のものを使用。私が日本一周で使っていたものを流用しました。フロントキャリアは問題なく装着できたのですがリアキャリアはサイズが合わず無理やり工夫して取り付けました。その苦労は↓よりどうぞ(´;ω;`)
パニアバッグ バックローラーシティ|オルトリーブ
パニアバッグも日本一周で使ったオルトリーブのパニアバッグを使います。リア、フロントとフル装着でバッグ4つ体勢です。丈夫で完全防水。ただ、良いものに違いはありませんが少々高いですよね。あと冬用の装備は嵩張るので1個20Lの容量では少々足りませんでした。
冬の北海道は基本氷点下なので完全防水ではなく撥水程度のパニアバッグでも浸水してくる事はないと思います。ここは節約する余地のある部分かもしれません。ペアで50~60L程度のバッグを予算と相談して見繕うのも一つの手かと。
ハンドルバーバッグ
ママチャリで言う前かごに相当するバッグ。ここには一眼カメラを入れていました。
しかしカメラを使わない方であれば無用の装備かもしれません。輪行するときも邪魔になりますしね。
小物収納であればフレームパックのほうが邪魔にもならずスマートです。
ゴーグル
雪から視界を守るゴーグルです。自転車で走っていると小雪程度でも煩わしいですからね。ホワイトアウトするほどの天候であれば停滞を選ぶでしょうから逆に出番はないかもしれませんが。
ネックなのはまぁ~曇ること! 5年以上前に買った安物のゴーグルだからなのか分かりませんが外気がマイナス二桁になるとよく曇りましたね。曇り止め液なんかも塗ったんですけどそれだけ寒くなると液ごと凍ってしまいました。゚(゚^ω^゚)゚。
ゴーグル内外の温度差を抑えられるダブルレンズのゴーグルであれば多少マシ……なハズ。
もしくは湿気を逃がせるファン付きゴーグルやゴーグル自体を温める電熱ゴーグルなど。仮にそれを選ぶとすれば、充電チャンスの少なさから言って電池式が良いですが重い……。
もしかしたら後述のヘルメットが冬の北海道では最適かもしれません。
ヘルメット
何の変哲もないヘルメットで行きました。
しかし冬季の北海道を走るのであれば以下のようなゴーグル着きヘルメットが最適かもしれません。雪から目を守るという目的は果たせますし、ゴーグルのように顔に密着させない分温度差による結露もありませんしね。
……書きながら思いましたけど多分呼気の湿気で曇りそう。バラクラバをつけていると呼気が真上に抜けていくんですよね。鼻を覆わなければ呼気は下に逃げますが鼻が寒すぎる。しもやけ防止テープを鼻に貼るとか……?
実際に私が使ったわけではないので仮説だらけですが装備選びのヒントになればと思い書かせてもらいました。対策なしのゴーグルでは絶対曇って使い物にならないことは間違いありません。
サイクルコンピューター
走行時間
走行距離
平均速度
最高速度
消費カロリー
積算距離
時刻
が分かる優れもの。前の自転車からの流用です。
フロントライト VOLT400XC|キャットアイ
まあライトは季節関係なく自転車の必須装備ですね。VOLT400XCはMAXで400ルーメンのフロントライト。
ハイ(400ルーメン):1.5時間
ロー(100ルーメン):10時間
ほどの点灯時間です。常温なら(重要)。極低温下にさらされた電子機器の宿命ですが、バッテリーの消費がとても早かったです。そもそも冬ですからこのライトを使う前に行動を終えたいところですが、この時期の北海道は16時には日が暮れるので必要になる場面がけっこうあります。当然日の出も遅いので(7時過ぎ)早めに行動開始するときはフロントライトにとても助けられました。
ただこの冬の日照時間も短さが充電式のライトにはネック。というのも日中は移動に費やしたいですし、夜はもうテントの中にいないといけないので充電するタイミングがあまりないんですよね。
なので冬季であれば電池式のライトの方がよいかもしれません。電池も寒冷地での使用も想定しているエネループなどを使用するとなお良し。
テールライト
事故予防という点においてはフロントライトよりはるかに大事。一面銀世界の北海道では降雪まで行かずとも曇っているだけで薄暗いので日中でもテールライトは重要です。冬季の北海道において自転車は目立てなければ大きなリスクを背負うことになります。
輪行袋 超速FIVE|オーストリッチ
畳んだ時のサイズも重さもちょっと大きめのペットボトルという感じ(600g)。展開すると大きめの輪行袋となり、前輪を外すだけで自転車を収納できるという手軽さが売りの商品ですが……
さすがに29erの自転車はデカすぎました。前輪どころか、フロントキャリア、ハンドルまで外さないと袋に収まり切りません。これは輪行袋の力不足というより自転車の方に問題がありますね。
大きなホイールの安定性には冬の北海道でも大変助けられましたが、輪行前提の旅であれば自転車本体の大きさ、重さを考慮して650B(27.5インチ)のMTBの方が良いかもしれません。
防寒装備
防寒装備は結局「人による」になりがちな分野。気温が~℃ならこの装備!と一概には決められないんですよね。数字で表せる気温と違って個人差のある体感温度は定量化するのが難しいからです。代謝のいいマッチョとスレンダーな冷え性が同じ防寒対策でいいはずがありません。
私も雪山登山を始めるときは必死に先輩方の装備の情報を集めましたが、全身ハイブランドの方もいればワークマンで節約している人もおり、同じ装備でも暑いと言っている人もいれば寒いと言っている人もいたりで混乱したのを覚えています(^-^;
じゃあ誰のレビューも参考にならないじゃないかと言われればそうでもなく。最善の装備は人によって千差万別ですが、「衣服を重ね着する」というレイヤリングの概念は共通です。重要なのは状況に応じて服を脱ぎ着し汗冷えを防ぐこと。
冬の北海道ツーリングでは雪山登山と同様の装備が必要になります。雪山装備がどのような考えでウェアそれぞれに役割を持たせているかを含めて今回私が使用した装備を紹介していきます。
この記事では「こんな工夫をして温かく過ごした」「この装備だと寒かった」等の表現が頻出しますが、あくまでも私個人の感想であることは強調しておきますm(__)m
ベースレイヤー
ベースレイヤーは直接肌に触れる衣類で、汗を素早く吸収し乾かす役割を果たせるものでなくてはいけません。素材はメリノウール、またはポリエステルなどの化学繊維の物が必須です。
ジオライン|モンベル
今回着て行ったのはジオライン EXP. ラウンドネックシャツ。インナーで6000円するのが山の世界です……泣。ただその値段だけの性能はありますよ。厚手で温かいのはもちろんですが何よりも吸水速乾性がすごい。
汗冷えを防ぐことが大事などといった手前恥ずかしいのですがライド中は足を止めたくなくて暑いのにそのまま自転車をこぎ続けることもしばしば。ようやく止まった時はもう背中が汗びっしょりというシーンも何度かありました。そんな状況でも服を脱いでこのラウンドネックシャツ一枚になれば目に見えるほどに蒸気が立ち上って一気に乾燥。素晴らしいインナーです。
タイツも同様にジオライン EXP.タイツでOK
EXPは生地が最も厚いモデルでお値段も一番高いのですが数千円ケチって中厚手にするよりは厚手のEXPの方が良いと思います。自転車に乗っている最中は体が温まるので厚手の必要性は感じませんが問題なのは行動終了後や就寝時。リラックスしている時に冷えを感じると体に障りますからね。
行動中に暑くなって汗をかくようなことがあればそれは厚手のインナーではなくペースか服装が悪いです。ゆっくり走るか服脱いでください(自戒)。゚(゚^ω^゚)゚。
エアリズムメッシュボクサーブリーフ|ユニクロ
パンツはユニクロのエアリズム。パンツに関しては特に意識したことはありません。これで問題ありませんでした。
ミドルレイヤー
ミドルレイヤーの役割は保温。この中間層はシャツ、フリース、ダウンなど多くの選択肢の存在する領域です。役割の違いは大まかにこんな感じ。
特性 | ダウンジャケット | フリース |
---|---|---|
保温性 | 非常に高い(空気を閉じ込める) | 中程度(空気を含むがダウンほどではない) |
軽さ | 軽量・コンパクト(高い保温力を小さく収納できる) | やや重い(厚手になるとかさばる) |
濡れへの耐性 | 弱い(水に濡れると保温力低下) | 比較的強い(濡れてもある程度暖かい) |
乾きやすさ | 遅い(濡れると乾きにくい) | 速乾性が高い(濡れてもすぐ乾く) |
通気性 | 低い(風を防ぐが蒸れやすい) | 高い(通気性が良く汗を逃がす) |
耐久性 | 低い(羽毛が飛び出しやすい) | 高い(摩耗に強い) |
用途 | 寒冷地・厳冬期・停滞時に最適 | 運動時や適度な保温が必要な場面 |
運動時はフリース。就寝時はさらにダウンを重ね着という使い方をしていました。
クリマプラス200 ジャケット|モンベル
フリースには軽量ながら高い保温性を備えるクリマプラス200ジャケット。
アルパインダウンパーカ|モンベル
ダウンには厳冬期登山の防寒着としても使えるほど高い保温力を持つアルパインダウンパーカを用意していきました。行動中はフリース。停滞中にもし寒ければさらにダウンを着るという運用予定でしたがダウンの出番はほとんどありませんでしたね。使うのは寝る時のみ。
アウターレイヤー
アウターレイヤーの役割は防風・防水。風や雨、雪を防ぐウェアですね。ハードシェル、レインウェアが該当します。
シャルモパーカ|モンベル
ハードシェルにはシャルモパーカ。これは中綿の入った保温剤入りのハードシェルになります。一枚地のシェルと比べると当然温かいのですがどれも一長一短あります。
特性 | 保温材入りハードシェル | 一枚地(シェル単体) |
---|---|---|
主な役割 | 防風・防水 + 保温 | 防風・防水 |
保温性 | 高い | 低い |
通気性 | 低い(保温性が高い分、蒸れやすい) | 高い(ベンチレーション付きのものも多い) |
重さ・収納性 | 重い(かさばる) | 軽量・コンパクト |
用途 | 厳冬期・極寒環境での単独使用 | レイヤリング前提(ミドルレイヤーと組み合わせ) |
シャルモだと行動中は暑くてすぐにオーバーヒートしました。そのぶん体が温まっていない走り出しなんかは快適でしたね。暑い分には脱げば済む話ですし。
ただ一枚地のシェルとダウンを組み合わせるのでもいいと思います。そちらの方が細かな温度調整ができます。
トースティーパンツ|phenix
スポーツデポで見繕った1万円弱のシェルです。ストレッチ性のある防水パンツで裏起毛のあったかパンツ。保温剤入りのハードシェルみたいなものですね。完全に安さだけで選びました。
問題なく役割を果たしてくれましたが強いて言えば表面が少し荒くて雪はけが悪いところでしょうか。くっついた雪が屋内で溶けて濡れるといったシーンが何度かありました。ジャケットと同じくパンツも登山用のハードシェルを買うのが安定です。モンベルのアルパインパンツとか。あとは……
決してオススメはしないんですけど……
ストレッチ性のあるパンツの上にレインウェアでもいいかもしれません。縦断序盤の苫小牧などは気温も-5℃あたりで比較的暖かかったので特売2000円で買った普通のジョガーパンツで行動していました。スタート時点でこのハードシェルもどきのトースティーパンツに着替えるつもりだったのですが、そこまで寒く感じなかったことと面倒くささが相まってジョガーパンツのままで走ったんですよね。初日だけこれで行ければいいやくらいの気持ちだったのですが、意外や意外、ジョガーパンツはストレッチ性もあって保温性もそこそこ。通気性はバリバリ高いので蒸れも逃げる。防風の役割をレインウェアにやってもらえば予想に反して冬の北海道も快適に走れてしまいました。三笠市で温泉に入ったタイミングで着替えてしまったのですがそのままのスタイルでも今回の旅は完遂できたかもな、と今は思っています。ただこれは所詮サンプル数1の個人的な話。「そんなやつもいるんだな」くらいの気持ちで受け取ってください(。◔‸◔。)
ストームクルーザー|モンベル
レインウェアにはジャケットもパンツもストームクルーザー。透湿性のあるカッパで蒸れにくいです。ハードシェルを脱いだ後、フリースの上に着ることが多かったですね。フリースのままだと雪がくっつくので。ついでに風も防げますがフリースになる時点で暑さにあえいでいることがほとんどなのであまり防風の恩恵は感じませんでした。
もともと登山で使っていたゴアテックス素材のレインウェアですが撥水性が落ちてきたので専用の洗剤で洗濯後に乾燥機で仕上げて撥水性を取り戻しました( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
バラクラバ
ワークマンでメリノウール製のバラクラバを使っていたのですが途中で紛失したのでDCMで700円くらいのバラクラバを購入しました。
ここでメリノウール製のものから化繊の物に変えたんですよね。DCMのやつの方が良かったです。化繊なので保水しづらく凍りにくかったです。
温かさについてはメリノウール製よりも若干落ちたかな……?ただメリノの方も呼気で濡れてしまえば暖かさも何もあったものではないので気になりませんでした。バラクラバの役割は保温よりも、冷たい風や雪から肌を守る事ですから。
素材や形状など色々選択肢はありますが、バラクラバをつけないという選択だけはあり得ません。
靴 アルパインクルーザー 2800|モンベル
もともと雪山登山で使っていたアルパインクルーザー 2800を今回の旅に使用しました。冬の北海道とはいっても平地を移動するわけですから雪山用の靴なんてオーバースペックかな? と思っていたのですが
寒かったです!
気温が-10℃以下になると冷えを感じました。-15℃以下はかじかみます。考えてみれば当然で、雪山を歩いている時は雪に足を突っ込んでいるので足元は風を受けないんですよね。それが自転車に乗るとなると常に冷風にさらされるわけです。足元の条件は雪山よりも悪かった、ということでしょう。歩行しているのと違って足踏みもしていないので血行も悪かったのかもしれません。
靴下用カイロというチートも使いましたが1時間と持ちませんでしたね。雪山用でこれだとあとはもうスノーブーツくらいしか選択肢が浮かびません。そちらは透湿性の部分で不安が残りますが……
靴はスノーブーツ。気温によって靴下の厚さを変える、くらいの対策しか思い浮かびません(;’∀’)
靴下 メリノウール エクスペディション ソックス|モンベル
逆に靴下は3500円するメリノウール エクスペディション ソックスも、1000円で買ったワークマンのメリノウール靴下も、ダイソーで買った200円の靴下もあまり違いを感じられませんでした。歩くとクッション性も速乾性もダントツでメリノウール エクスペディション ソックスに軍配が上がるんですけどね。自転車なので足裏の運動量が登山と比べて圧倒的に落ちることが違いとなってくるのかもしれません。
年越し宗谷岬で出会った雪山登山をやる方々からはキャラバンのメリノウールパイルソックスをおススメしてもらいました。
手袋
アルパイングローブ|モンベル
雪山で使っていたアルパイングローブで参戦。良いものです。ただ後述の問題から指への圧迫が少ないミトン型もありかなと思いました。
インナーグローブ
それにタッチパネル対応の手袋を加えてトリプルレイヤー体勢。どうしてもスマホを操作する必要にかられた時に素肌を晒さないようにするためのものです。
昔に買ったのでどこのブランドの物か忘れてしまいました。おそらくモンベルのものだと思うのでここにリンク張ることもできるのですが手袋はネット購入ではなく実際に店舗に行って店員さんのアドバイスの元選ぶことをおススメします。ただ重ねれば暖かくなるというものでもなく、サイズが合わず無理やりに重ねると手の血行を阻害してかえって末端が冷えます。本当に。
私の手袋はモンベルの店舗で店員さんに相談に乗ってもらいながら選んだものですが、それでもちょっと下手に装着するだけで指が冷えてしまいました。
左のようにきれいに重ねて手袋をはめれば性能通りの防寒効果が得られるんですけど、右のようにぐちゃっと重ねるとしわの部分が指を圧迫するのです。雪山登山していた時はこの程度の違いは特に気にしていなかったんですけど自転車に乗るとなると常にハンドルを握りながら冷風を浴びるので血行の良し悪しはよりシビアになる……のかもしれません。これが三重の手袋となると締め付けはさらに強くなるわけですから手袋はくれぐれも自身の手にあったものをどうぞ。
ちなみに正しいつけ方をした状態のトリプルレイヤーモードでも-15℃あたりからはかじかみました。゚(゚^ω^゚)゚。
バイク用のハンドルカバーをしている方も多かったですが……感想を聞いておけばよかったといまさらな事を思います。。事故の瞬間などの「あぶない!」と思ったタイミングですぐ手が離せなさそうで怖いんですよねあれ。バーミッツなら間違いはないか……
防寒テムレス
作業用兼スペアの防寒テムレス。アルパイングローブでは細かい作業が難しいので。主にテントの設営・撤収時に使いました。寒かったですね。
これのカフ付きを使っているチャリダーが多かったです。
キャンプ装備
テント VL26T|プロモンテ
普段登山で使っている3シーズン用のテントです。冬用じゃないんですよねこれ。
もちろん冬用のテントを使うのが一番間違いないのですが総合的に判断してこのままでいけるだろうと判断しました。
そもそも冬用と3シーズン用で何が違うのかというと、例えばプロモンテのテントで言えば冬用の外ばりは以下のようなものになります。
下から冷気が入らないようにスカートが長くなっています。また開閉部分がジッパーだと凍った時に開け閉めできなくなるのでクルクル巻き取る様な入り口です。あとは雪で埋まると窒息の恐れがあるので通気口は一番高い頂点部分かつ外ばりの素材自体に通気性があります。その分防水性が無いので本当に雪の時期しか使えません。
要するに寒気、凍結、窒息のリスクへの対策ができているわけです。
寒さは承知の上。シッパーが凍ったら体温で溶かす。雪の日は2時間ごとにアラームをかけて通気口がふさがっていないかを確認すればいいか
ということで3シーズンテントで来ました(。◔‸◔。)
結果的にはこのテントで不足はありませんでした。ただ、爆風に耐えられる丈夫な山岳テントであることはマストです。
安物のテントだと強風や
積雪でポール折られるかもしれませんよ(;’∀’)
あとはテント無しで外気にさらされた状態でも寝られるだけの寝具を揃えることが重要です。
マット ネオエアーXサーモ マックス|THERMAREST
冬季テント泊で最も重要なのはマットです。温かく寝られるかどうかはこのマットにかかっています。マジで。どんな高級なシュラフを用意したとしてもマットがペラペラなら無意味です。
結局温かさというのは体の周りにどれだけ温かい空気の層をキープできるかですからね。フカフカのシュラフでも寝てしまえば背中側はぺったんこです。だからこそマットが超重要。
今回私が持って行ったのはTHERMARESTのネオエアーXサーモ マックスという最強エアーマットで4万円弱します。゚(゚^ω^゚)゚。
しかし冬季のテント泊で快適に寝られるかはこいつにかかっているので間違いなくお金をかけるところですね。
スリーピングマットの断熱性能を示す指標にR値というものがあります。夜間の気温が-20℃以下になる厳冬期の3000m峰で使うマットとして理想のR値は6.0以上と言われています。
ネオエアーXサーモ マックスのR値は6.9。頼もしい( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
厳冬期の3000m峰にも持って行けるマット。冬の北海道であればこれくらいの性能は妥当でしょう。
さすがに暖かかったとは言えない
とはいってもそんな環境で凍死しないだけ高性能です。冬季の北海道を旅するのであれば腹をくくって高R値のマットを購入しましょう。
最新モデルはR値7.3になっていて笑いました。
シュラフ デナリ900|ISUKA
今回の旅で-21℃の中テント無し野宿を体験しましたが、まあ、凍えなかったですよ?
左:デナリ900 右:アルパインダウンハガー800 #2
リミット温度-25℃の厳冬期用シュラフデナリ900を購入。リミット温度はギリギリ丸まって耐えられる温度なので実際に-25℃では使えたものではないでしょうが、同スペック帯のシュラフとしてはかなり安価です。一応-21℃で寝ることはできましたしコスパのいいシュラフであることは間違いありません。
ただ、快適に寝られたのは-5℃まででしたね。それ以下の温度になると「まあ寒くはないか……」という感じです。
出発前に自宅で最低気温-1℃の晩に寝てみるテストをしましたが、そこでも温かく感じなかったんですよね。その時はジャージ一枚で靴下もなしで寝ていたので検証条件としてはフェアではありませんが。
完全無風の室内でもこれなのでテントの性能は関係ありません。マットは最高級の物を使っているのでシュラフの性能がこのレベルなのでしょう。
実際の旅では就寝時にハードシェルをダウンジャケットに替えて寝ていました。これで一応-20℃以下の環境も越えられたのでデナリ900で不足があるわけではありません。これにダウンパンツがあればもっと快適に寝られたかな?とは感じます。
他の問題点……という程の事も無いのですがサイズが少々デカいです。3シーズン用に使っているアルパインダウンハガー800 #2比べると一目瞭然。
コンプレッションバッグを使う事で多少スケールダウンできます。
ミッチミチだね君( ´艸`)
シュラフカバー ブリーズ ドライテック スリーピングバッグカバー ワイド|モンベル
ブリーズ ドライテック スリーピングバッグカバー ワイド、名前が長すぎる。シュラフカバーとは、その名の通り、シュラフの外側にかぶせるカバーのことで、防寒性や防水性を向上させるために使われます。冬のテント泊では結露や雪の付着によってシュラフが湿るのでこれがないと濡れてしまうんですよね。基本、冬の北海道は氷点下なので一度濡れたものは永遠に乾きません。なのでシュラフカバーは必須です。
実際にモンベルに行って店員さんにデナリ900のスペックをお伝えしてこのシュラフカバーを選んでもらいました。イスカのシュラフなのにゴメン(▼∀▼)
象足
ポカポカ睡眠のために結構役立ったのがこの象足。寝る時に靴下を脱いでこれに履き替えていました。一日履いた靴下はうっすら湿っているのでそのまま寝ると熱を奪われるんですよね。なので象足に履き替えて保温してもらい、靴下は懐に入れて乾かしていました。
バーナー P-153 ウルトラバーナー|PRIMUS
ヤマノボラーにとっては定番のプリムスP-153。寒冷地用ガスカートリッジのウルトラガスを使用すれば-20℃の極寒環境下でもバーナーを使うことができます。逆にこのガス缶は20℃以上の環境では使用不可です。
実際、火も付きましたしお湯を沸かすという役割はしっかり果たしてくれたのでこのバーナーで問題はありません。しかし今回のような旅だったらさらに良い選択もできたなというのが正直なところです。
SUMO|ジェットボイル
今から装備を揃えるのであればジェットボイルを買います。今回の旅で火を起こすのは100%お湯を沸かすときだけだったからです。テントの中では寝るか、お湯を沸かしてインスタント食品を食べるかだけで料理をする余裕はありませんでした。
極寒の北海道ではそのお湯を沸かす時間も待ち遠しい。プリムスのバーナーもお湯を沸かすという役目はしっかり果たしてくれましたが沸騰時間にはかなり時間を要しましたね。1Lの水を沸かすのに15分。雪からお湯を作るとなると30分はかかりました。
これはその時の気温やガスカートリッジ自体の温度にも大きく左右されるので一概には言えませんが、ガスの使用時間が長くなるほどにカートリッジも冷えて出力が落ちるので早く用を済ませられるのに越したことはありません。
冬季の長期旅で最強なのはガソリンストーブですけどね。ストームブレイカー SOD-372を、徒歩で年越し宗谷岬に参加した旅人が使っていましたが火力に困ったことは無いというお話でした。燃料のガソリンも入手しやすいのも良。ただガソリンなので取り扱いに注意が必要なのと少々嵩張ることが難点でしょうか。しかしそれを加味しても圧倒的な火力に汎用性……私も使ってみたいです。
水筒 山専用ボトル|THERMOS
こちらもヤマノボラー御用達、サーモスの山専用ボトルです。圧倒的な保温性能。寝る前に注いだ熱湯で次の日の昼にカップラーメンがつくれる保温力です。
冬の北海道では水筒に入れたものしか液体を保てないので飲料は全てこの山専用ボトルに入れていました。全てというか、お湯しか入れてませんが(^-^;
冬と言えど運動すれば暑くなるんだから水分補給は冷たい飲み物でもいいのでは?
と始めは思っていましたが大間違い。熱が貴重な冬の北海道でわざわざ自分から体を冷やすのは厳禁です。行動中は暑くても立ち止まっていればすぐに冷えてきますからね。温かい飲み物はありがたかったです。
スノーショベル
何気に超重要装備。テント泊をメインにするのであれば必須です。雪国でテントを張るためにはこのショベルで整地、または雪を除去しなくてはなりません。
2mほどの積雪があれば雪洞を掘ってテント無しで野宿する選択肢も生まれます。大晦日の宗谷岬では実際にかまくらを作って夜を越した方もいました。
私は雪洞を掘る機会には恵まれせんでしたが、ショベルでキューブ状に雪をかき出して雪壁を作り遊具を屋根に野宿した日がありました。
こういった作業ができるのもショベルあればこそ。絶対必要な装備です。柄が短いと腰入れて作業できないので100cmほどの長さが欲しいですね。雪山登山では軽量化は切実な問題なので短いサイズのものが多いですが、自転車であれば増えたとしてもせいぜい柄の節1本分の重量。問題になりません。
スノーペグ
雪上テント泊ではこれも必要です。一般的なペグ(アルミやスチール製のVペグ・ピンペグ)は地面に刺して固定するわけですが、雪は柔らかく締まりが悪いため普通のペグはすぐに抜けてしまいます。その点、スノーペグはペグ自体の面積が大きいので雪にしっかりと固定されます。
ペグハンマー
ペグを打ち込むよりも抜くときに必要になります。スノーペグは差すときは手で押し込むだけですっと入っていくのですが(当然雪質で抵抗は変わります)抜くときはかなり頑なです。ハンマーが無ければショベルでペグごと掘り出すか、放棄するか……いずれにしろ面倒なことになります。
【費用】総額いくらかかる?
以上の装備を全部新品で購入すると50万円かかります。
そんなかかってる!?
集計して自分でも驚きました。まとめると以下のようになります。(メーカー情報無しはノーブランド)
装備 | モデル | メーカー | 価格 |
---|---|---|---|
自転車 | TRAIL 8 | Cannondale | ¥64,000 |
タイヤ | アイススパイカープロ | SCHWALBE | ¥40,000 |
フリントキャリア | MT-4000SF | ミノウラ | ¥7,500 |
リアキャリア | MT-800N | ミノウラ | ¥4,000 |
ハンドルバーバッグ | アルティメイト6 クラシック | ORTLIEB | ¥17,000 |
パニアバッグ | バックローラー シティ 40L(ペア) | ORTLIEB | ¥40,000 |
ゴーグル | ¥3,000 | ||
ヘルメット | ¥3,000 | ||
サイクルコンピューター | VELO WIRELESS+ CC-VT235W | CAT EYE | ¥4,000 |
フロントライト | VOLT400XC | CAT EYE | ¥4,000 |
テールライト | OMNI3 AUTO | CAT EYE | ¥2,000 |
輪行袋 | 超速FIVE | OSTRICH | ¥6,200 |
インナー | ジオライン EXP. ラウンドネックシャツ | モンベル | ¥6,000 |
タイツ | ジオライン EXP.タイツ | モンベル | ¥5,700 |
パンツ | エアリズム | モンベル | ¥1,000 |
フリース | クリマプラス200ジャケット | モンベル | ¥8,250 |
ダウン | アルパインダウンパーカ | モンベル | ¥20,350 |
パーカー | シャルモパーカ | モンベル | ¥30,250 |
ズボン | トースティーパンツ | ¥10,000 | |
レインウェア(上) | ストームクルーザー ジャケット | モンベル | ¥20,600 |
レインウェア(下) | ストームクルーザー パンツ | モンベル | ¥14,850 |
バラクラバ | モンベル | ||
靴 | アルパインクルーザー 2800 | モンベル | ¥47,080 |
靴下 | メリノウール エクスペディション ソックス | モンベル | ¥3,190 |
手袋 | アルパイングローブ | モンベル | ¥15,070 |
手袋(インナー) | インナーグローブ | ¥1,000 | |
手袋(スペア) | 防寒テムレス | ¥1,500 | |
テント | VL26T | プロモンテ | ¥50,000 |
マット | ネオエアーXサーモ マックス | ¥47,000 | |
シュラフ | デナリ900 | ISUKA | ¥31,800 |
シュラフカバー | ブリーズ ドライテック スリーピングバッグカバー ワイド | モンベル | ¥12,650 |
コンプレッションバッグ | ¥1,400 | ||
象足 | ¥2,600 | ||
バーナー | P-153 ウルトラバーナー | プリムス | ¥6,580 |
水筒 | 山専用ボトル | THERMOS | ¥5,730 |
スノーショベル | ¥2,480 | ||
スノーペグ | ¥2,000 | ||
ペグハンマー | ¥1,580 | ||
合計 | ¥537,630 |
金がかかり過ぎている。自分でもちょっとショックを受けました。゚(゚^ω^゚)゚。
まあこれは全て新品で購入した時の値段で、同じ商品でもショップによってかなり値段の差はありますからね。これから始める人が全員これだけの出費が必要になるわけではありません。
特に自転車なんか私は29erの大きなサイズのMTBにしましたが、輪行のしやすさなどから他の方には650B(27.5インチ)ホイールサイズの自転車を勧めますしね。27.5インチならアイススパイカ―プロも2本セットで3万円弱で手に入りますし。
【実際の使用感】選んで正解だった装備・不要だった装備
感想などはあらかた各装備の項で書いていますがここで評価をまとめておきます。
装備 | モデル | 評価 | 改善案 |
---|---|---|---|
自転車 | TRAIL 8 | 〇 | 650Bの自転車 |
タイヤ | アイススパイカープロ | ◎ | |
フリントキャリア | MT-4000SF | 〇 | |
リアキャリア | MT-800N | 〇 | |
ハンドルバーバッグ | アルティメイト6 クラシック | △ | フレームパック |
パニアバッグ | バックローラー シティ 40L(ペア) | 〇 | |
ゴーグル | △ | AERO-R2 | |
ヘルメット | 〇 | ||
サイクルコンピューター | VELO WIRELESS+ CC-VT235W | 〇 | |
フロントライト | VOLT400XC | △ | 電池式の物へ |
テールライト | OMNI3 AUTO | 〇 | |
輪行袋 | 超速FIVE | 〇 | |
インナー | ジオライン EXP. ラウンドネックシャツ | 〇 | |
タイツ | ジオライン EXP.タイツ | 〇 | |
パンツ | エアリズム | 〇 | |
フリース | クリマプラス200ジャケット | 〇 | |
ダウン | アルパインダウンパーカ | 〇 | |
パーカー | シャルモパーカ | △ | 一枚地のもの |
ズボン | トースティーパンツ | △ | アルパインパンツ |
レインウェア(上) | ストームクルーザー ジャケット | 〇 | |
レインウェア(下) | ストームクルーザー パンツ | 〇 | |
バラクラバ | 〇 | ||
靴 | アルパインクルーザー 2800 | △ | スノーブーツ……? |
靴下 | メリノウール エクスペディション ソックス | 〇 | |
手袋 | アルパイングローブ | 〇 | |
手袋(インナー) | インナーグローブ | 〇 | |
手袋(スペア) | 防寒テムレス | 〇 | |
テント | VL26T | 〇 | |
マット | ネオエアーXサーモ マックス | ◎ | |
シュラフ | デナリ900 | 〇 | |
シュラフカバー | ブリーズ ドライテック スリーピングバッグカバー ワイド | 〇 | |
コンプレッションバッグ | 〇 | ||
象足 | 〇 | ||
バーナー | P-153 ウルトラバーナー | △ | SUMO |
水筒 | 山専用ボトル | 〇 | |
スノーショベル | 〇 | ||
スノーペグ | 〇 | ||
ペグハンマー | 〇 |
ほとんど○です。評価△の物は「こっちのほうがよかったかも」という製品が存在するので改善案の方に書いておきました。自転車のみ前述の理由から○にもかかわらず改善案に記載があります。
さすがに全く使い物にならなかった×はありませんでしたね。
アイススパイカープロとネオエアーXサーモ マックスのみ二重丸◎です。まさに旅の要でした。花丸をあげたい( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
まとめ
わずか半月程度の旅に驚きの出費でしたがそれだけの装備を揃えないと冬の北海道には太刀打ちできないということですね。私もペラペラのインナー1枚に6000円も出すのはかなり抵抗があったので偉そうなことは言えませんが(^-^;
だからと言って「むやみに高いものを買っても仕方がない」というところが落とし穴でもあるのが厄介なところ。例えば5万円弱した私の雪山用登山靴。山では無類の性能を発揮しますが、歩く機会が少なく常に冷風を受け続ける今回の環境においてはベストな選択であったとは残念ながら言えません。
降りかかるであろう苦難に十分対応できるものを選ぶべきで、その性能を求めた結果、高価な買い物になってしまうのであればそれは必要な出費です。そうでなければどれだけ高価なものであっても無意味です。
わざわざよく分からないものに大枚はたく方もいないでしょうが、今回の私のようにもともと「雪山で使っていた高価なもの」を流用するパターンはあると思います。というかありがち。
節約したい気持ちも超分かりますが安物やジャンル違いの高級品で代用せず必要なものは新たに購入しましょう。安全がお金で買えるのであれば出し惜しみは無用です。これは間違いありません。
今後、年越し宗谷岬に挑戦される方が万全の装備で事故なく新年を迎えられることを祈っております。では( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
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