旭川にて久々の快活クラブ泊。極寒の北海道の中ではさらにオアシス具合が跳ね上がりますね。一泊のつもりでしたが翌日の雪の降り方を見て停滞を決めました。その選択が大正解。停滞明けのライドで100km以上進むことができ、休んだ分を取り返してお釣りがくるほど前進しました。寒さよりも晴れているかどうかが最も重要ですね。
旭川、戦略停滞
2024-12-20
快活クラブからおはようございます。その名の通り実に快適な空間。ここまで野宿できたチャリダーからすると天国のような環境です。こんな寝床の味を知ってしまったら誰でも外に出る気はなくなるでしょう。
……だからというわけではありませんが今日はなんだか天気が悪い。玄関から見た景色は穏やかなものですが、早朝目を覚ました時に窓から見た景色は大雪で、このあともガッツリ降る予報です。
三笠から10kmほどしか進めなかった日のことを思い出してしまいます。あれだけ苦労させられて進んだのが10km? その二の舞になりそうな気配を感じました。
戦略的停滞、か
もう一泊します。雪の日に10km進む労力があれば晴れの日に100km進めますからね。マジで。
絶好のサイクリング日和
2024-12-21
そうしてもう一泊した翌日の天気がこちらです。
最高!
気温は低いですが晴れているなら何の問題もありません!
道も締まってていいですね! こういうアイスバーン、スパイクタイヤは大得意ですよ( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
スイスイ進んで日の出る頃には13km進みました。昨日出ていたら一日かけてこのあたりが精一杯だったかもしれませんね。大正解の停滞です。
日が昇っても青空のまま。視界も良好でこれぞサイクル日和というやつです。
こんなに気持ち良くは知れたのは北海道に来て初めてかもしれません。
旭川から一日でここまで来られたら行動終了していいかなと当初は思っていた士別にもあっという間に到着です。時刻は10時。まだまだ進めますね。
名寄越えて美深まで
名寄市にもサクッと到着。ここで行動終了してもいいくらい進みました。
この先どうするか。とりあえずお昼ご飯食べながら考えます。今日の昼食は地味に気になっていた北海道のラーメンチェーン店「味の時計台」。味は普通ですね。
お腹いっぱいになったらさらに進もうという気力がわいてきました。今日は美深町まで行くことにしましょう。
元気に任せてかっ飛ばしたら峠で大汗。体が温まってきたらハードシェルを服を脱いで汗をかかないようにしないといけないのですが、ノっている時は止まるのが面倒でついサボり勝ち。下りに入るとその汗が冷えるので良くないことなんですけどね。
ダウンヒルの前に峠のピークでインナー一枚になって汗を乾かします。登山用のインナーはさすがに優秀で「かなり濡れてしまったかな」と思うくらい汗をかいてもあっという間に蒸発。もくもく立ち上がる蒸気が目に見えるほどです。一気に体温も奪われますが濡れたまま行動するよりはマシですね。さすが7000円するインナーよ。
14時過ぎに美深入り。ここら辺から日が傾いてくる時間ですね。今日はもう寝床をさがすフェーズに入った方がよさそうです。
セコマで食料を購入。
かなり走ったからかめちゃくちゃコーラが飲みたくなりました。登山した時と同じくらいのカロリーを使った気がします。実際今日は110kmほど漕ぎましたからね。夏と同じくらいの走行距離。昨日一日休んだ分は余裕で取り返せました( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
おもしろい野宿をしたい気分
そんなやり切った気持ちでGoogleマップで目を付けた公園に行ってみると公園が完全に雪に埋もれていて笑いました。出入口がどこにもありません。
しかし出入口がないというのはチャンスでもあります。入ってしまいさえすればあとは誰も来ないプライベート空間が出来上がりますからね。
ということで雪壁を踏みならして道を作り、
自転車を担ぎ上げます。
そしてテント類だけもって奥に進んでいくと
やはりあるわおあつらえ向きの東屋が( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
しかもベンチのないタイプの東屋でテントが余裕をもって張れます。今日の野宿は勝ちましたね。あとは悠々と設営を行うだけ……
いや、これだけ雪があるのにいつものテント泊でいいのか?
そんなささやきがどこからか聞こえてくる……。
かまくら作りたくない?
かまくら作りたい気持ちになりました。
できるかどうかは分かりませんがとりあえずやってみましょう。まずはテントのポールを取り出して
雪に差します。積雪の深さを計ろうというわけです。地面はそこまで深くないですね。せいぜい私の太ももあたりまでしかありません。圧接された雪に限定すれば膝までギリあるか、というところでしょうか。
しかしまだ私には目の前の雪山があります。これだけ積もっていれば横穴を開けるだけで鎌倉が……
浅っ!!!
これ雪の山じゃなくて土の山に雪がかぶっているだけじゃないですか。゚(゚^ω^゚)゚。
ダメだダメだ、かまくらや雪洞を作るには雪が浅すぎますね。せっかくロマンある野宿ができるかと思ったのに結局いつものテント泊ですよ。
……
こいつ屋根にできない?
遊具の周りの穴を
ブロック状に切り出した雪を積んで
壁にする。そうして遊具の下をかき出せば
疑似・雪洞じゃないですか!
今日はここに寝ることにします( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )
疑似的にでも雪洞がつくれて満足。いい野宿が出来そうですね。
寝床を作ったらそのまま徒歩で町内の公衆浴場へ。
これだけ冷える環境を旅していると風呂は入れるときはできるだけ入りたくなりますね。汚れを落とすためではなく体を温めるために必要です。
ゆっくりお湯活をしたらまた歩いて寝床にもどります。ここだけ切り取れば完全にただの町民なんですけどね。私が帰るのは公園の遊具の下よ( •̀ᴗ•́ )
さて今日の野宿、一体どうなるやら。
コメント